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2017年10月15日 (日)

ICT技術は人生を豊かにするのだ スマートロックQrio  Smart Lock Q-SL1

例えばなんですけど、奥さんがでかけていてね、私が先にうちに帰るってとき。家の中には入れなかったら、かなり哀しいでしょう。まあ奥さんの出先がそんなに遠くなきゃ、まだいいんですけどね。奥さんが里帰りなんかしてるときに、まあそうですね。あ、鍵がない。マンションの前で気がついたときの絶望感と言ったらもう。例えばですよ。例えば。

Img_9252 今日は早く会社を出られたから、家でのんびりと酒でもかっくらいましょうかね、的なことを考えて、マンションの数十メートル手前で、鞄の中を漁る。あれ。鍵、見つからないぞ、と。まあ例えばですけどね。朝は持って行った。それは確かだ。となると、会社か?会社かもな。それ以外にあるとしても探しようがない。会社のロッカーが怪しい。となると、どうするんだ。えっと。マンションのエントランスはオートロックだけど、ご近所さんについて行けば、実は入れる。ただ問題は家の錠前だわね。

 ウチの錠前は二重化してありましてね。一つはボタン式の暗証キー、もう一つは普通の鍵で開けるタイプ。これも昔ピッキングが簡単だって話題になったタイプのものを交換してあります。ふむ。この錠前を開ける鍵がないわけだね。マンションの中に入っても。とすると、例えば隣の家のピンポンを押してですね。隣の家からベランダを越えていくという手も考えられますけどね。7階のベランダの外を渡る。いい歳してそんなことを、普段付き合いのないお隣さんに頼む。あり得ねえですね。

 ここまで、鍵を漁りながら、一瞬で頭の中をぐるぐる回るわけです。結論。とりあえず会社に戻ろう。通勤時間1時間半。今から戻れば7時半頃には会社に戻れて、それから帰っても、まあ普段とそんなに変わんない時間だよ、と。でもねえ、一往復半するってこと自体がとても辛い。さっきまで楽しく歩いてきた道を、なんだか押しひしがれたような気分で戻るわけですよ。で。会社に戻ると、残業してた連中が、あれ、どうしたんスか、などと聞く。まあこうなったら変に隠すより明るく、いや鍵を忘れちゃってさあ、等といった方がいいかしら、などのシミュレーションをするわけですね。

 しかもね。会社のロッカーになければどうするんだろう。いやもう会社に泊まってもいいけど、奥さんが里帰りから帰ってくるのは3日後。猫死んじゃうよね。そうなると、鍵を破壊してはいるしかない。もちろん自分じゃできないから、鍵屋さんを呼ぶしかないよね、などと電車の中で考えるわけです。ようやく見つけてほっとしても、なんてバカなことをやってるんだろうねえ、とまた落ち込む。

 まあ、あくまでもたとえばの話ですよ。そのほかのたとえばの話で言うと、家を出るときに鍵を持たずに出てしまい、奥さまより早く帰ったときには、もう仕方ないから、ご近所さんにくっついてマンションの中に侵入し、階段に座り込んで奥さまの帰りを1時間以上待つ、とかね。

 そういうことが起こりうるわけじゃないですか。今の世の中、何があるかわかんないでしょ。だからね、私は奥さまが里帰りするときは、念のために家の鍵を封筒に入れて、ポストの中に入れてました。まあ、あまり勧められたことじゃありません。かなりセキュリティ的には怪しいです。ただまあマンションのポストは、外からはアクセスができないですし、ポスト自体にダイヤルロックが付いてますから、まあなんとか。実際、これにお世話になったことはないんですけど、たぶん、でも、あるだけでずいぶん気が楽になりました。

 しかしね。そうはいっても、セキュリティ的にどうなの、って問題はあるじゃないですか。そもそも鍵の入った封筒をポストに入れてないとき、普段の日ですね。そういうときには助けにはならない。マンションの階段で奥さまを待ってなきゃならないのは変わらない。奥さまが飲み会だったりした日にゃ、そりゃもう泣きそうですよね。

 そこでだ。この家の鍵をなんとか解決できないかってことで。要するにですね。常に鍵のバックアップを持ち歩けばいいんですよ。それも鞄に付けておけばいい。そうなんだけどさ。問題は、ウチの鍵が防犯性の高いものだからさ。1本複製作るのに4000円かかるんですね。更に。鞄を持ち替えるごとにバックアップの鍵を付け替えるような、そんなマメさや正確さがあるなら、そもそも鍵を忘れない。だとしたら、全ての鞄に鍵を付ければいい、ってことになるんですけどね。それねえ。無理だよね。紛失のリスクも高くなるし。

20170912_202912_p1020340 しかし、バックアップの鍵。欲しい。無くさないもの、いつでももって歩けるように、どうすればいいだろう。そこで。そこで、スマートロックです。スマートロックってのは、今流行のICT技術を活用しましてですね。要するにスマホアプリの遠隔操作で解錠ができる鍵と錠前のシステムです。いろんなメーカーが出してますが、今回購入したのはQrio Smart Lock Q-SL1というものです。SONYWiLというベンチャーが共同で開発したものらしい。一応ね、セキュリティのものだから、SONYが関わってるというのは安心できます。たぶん一番の売れ筋じゃないかな、と思います。Amazon17,671円。安くはない。

説明書はないです。つうのはスマホがあるのが前提なので、これを付ける前にまずアプリを入れるんですね。このアプリ自体が取り付けの説明になっているので、スマホ片手に操作しつつ、設置する、という流れになります。まあこれはわかりやすいです。

20170912_204805_p1020344 取り付けは、既存の錠前のサムターン側に、位置を合わせて両面テープでくっつけるだけ。両面テープが取れないように、ドアの接着面の油分をよく拭き取っておきましょう。がたつきがないよう、多少の位置合わせは必要です。

 けっこう大きなものです。それも道理。中にモーターと基盤と電池が入っていて、スマホの信号を受信して、モーターがサムターンを回すという、特に解錠の仕組みは原始的っちゃ原始的な。ただ信号の受信がICT。スマホの持ってるBluetooth通信機能で、要するにBluetooth接続してるわけです。アプリで信号を送れば、モーターが回って、サムターンを回す、と。ふむ。つまりスマホが鍵になる。

 ところがね。問題がひとつ。私の問題として、鍵を忘れたときにどうすんのよ、スマホも含めて。ってことがあり得る。つまり要するになんだ、私は私自身を信じられないので、私がバックアップを持ってることはバックアップにならんのです。そこでだ。奥さま。奥さまなら完璧です。奥さまがスマートロックを遠隔操作して、鍵を開けてくれればいい。そうすれば、スマホがなくても鍵がなくても、家には入れる。うん。

20170912_214646_p1020349 実はそのためにはオプション品を買う必要があります。Qrio Hub Q-H1というもの。スマートロック近くの電源に設置します。Qrio HubはスマートロックとBluetoothで接続し、かつ家の無線LANと接続します。つまり外部から自分の家にアクセスして、QrioHubを経由してスマートロックを操作するわけです。スマホにはQrioHubにアクセスするためのアプリを入れます。ちょこちょこ設定するのは、まあ面倒ではありますが、それほど難しくもない、と思います。たぶん。

 QrioHubを入れると、スマホとスマートロックが直にBluetoothでやりとりすることがなくなるようですなあ。スマホのアプリがQrioのサーバーにアクセスし、サーバーを経由して無線LANからQrioHub、そしてスマートロックを開ける、と。うーん仕組みがよくわからん。とにかく、Qrioのサーバーが落ちると、この遠隔操作はできなくなるらしいですが、その場合はBluetooth接続で開けられるそうなので、まあいいか的な。

 でね。実際どうなの使い心地は。ってことですけどね。普通に鍵使った方が早いです。スマートロックを使う場合は、まずiPhoneのロックを外し、アプリを立ち上げ、アプリの解錠ボタンを押し、そこから解錠まで10秒くらいは待ちます。使い勝手は悪くないですが、手間がかかります。日常使いには向いてません。鍵があるなら鍵を使え、という感じです。購入してからの1週間ほどは頑張ってアプリ使って開けてみましたが、今は普通に鍵で開けます。

20170912_204933_p1020345 ただね。これを買ったのは、そもそも鍵を無くしたときのバックアップ、更には遠隔操作を奥さんにもやってもらえるというバックアップのバックアップが用意できるってことなので、日常での実用性が高くないことは、全く問題がありません。少なくともこれにしてからは、奥さまが里帰りしたときにも、ああ鍵を無くしたらどうしよう、などと心配することがなくなったので、安心料です。

 ところで、解錠や施錠をすると、アプリがその情報を通知してくれるんですが、この法則性がよくわからんです。自分が外にいる時間帯に奥さんが解錠して外に出て施錠する、ということをしたときに、解錠したという通知が来るんですが、そのあと施錠したという情報が来ない。これはちょっと気持ち悪い。

ということで、こいつが必要かそうでないかってことで言えば、人によります。うちの場合、というか私の場合は必須、的な感じで。もうほんとに心安らぐ。多少気持ち悪い部分はありますが、そんでも安心が一つ増える的な感じで。いやあICT技術、素晴らしいじゃないですか。たぶんね。

2017年10月 6日 (金)

まえばし赤城山ヒルクライム大会2017は楽しかったなあ

20170924_045901_p1020195 当日です。スタート会場はホテルから4km。車で15分ほどのところにあります。ちょっと遠いですけど、会場まで走ることがアップになるので、ちょうどいい、というのはハルヒルの時に学びました。ただハルヒルと違って、この時期の午前4時半は真っ暗です。ホテルでおにぎりを2個と補給ゼリーを食って、用も足して、前後のライトを付けて出発します。

 ちなみに奥さまは、ホテルの食事が6時からなので、それを食べてからタクシーで現地入りします。コンフォートホテル前橋の朝ご飯、ビジネスホテルとしてはけっこうちゃんとしていて野菜もたくさんあり、美味しかったそうです。タクシーも順調で、会場のすぐそばまで入ることができたそうです。楽々だったので、奥さまのご機嫌も上々です。

 私の方は真っ暗い中走っていると、ハルヒルより会場が近いためでしょうが、少し走ると出場者があちこちから現れて合流します。ライトを付けてない人もいますが、ありゃあ危ない。軽量化より安全をとってくださいよ、と思います。

20170924_050546_p1020196 会場には5時ちょっと過ぎに付きます。まだ暗いなか、スタッフが準備をしています。下山用荷物を持っていくサービスは5時スタートです。工事用の照明が煌々と点いて、ちゃんとお金をかけてるなあ、と感心します。それに比べて富士ヒルは(略 まあ富士ヒルは出てないんですけど。乗鞍にしろ富士ヒルにしろ、環境だけで人が集まるところは勘違いしちゃうのですなあ。とか思うです。個人の感想です。

 荷物を預けたら、所定の位置に並びましょう。と言っても、まだ誰も並んでいない。案内図はあるんですけど、広くて入り組んでいて、わかりづらい。迷っていると、案内スタッフが来て、たぶんボランティアの女子高生がプラカードを持って立っていてくれます。このスタッフの数が本当に心強い。近くには仮設のトイレが並んでいます。男性用の大きいのが5個、小用が5個。女性用が、えーっと数は数えなかったけど5個以上はあったでしょう。まだガラガラです。まあ選手自体がいませんからね。5時だと。

 6時くらいになると、相当に並び始めます。7時頃には100人くらいは並んでいたんじゃないんでしょうか。女性用はガラガラなんですけど、男性用がね。厳しい。圧倒的に弾性が多いスポーツですから、これはもう少し男性用を増やして欲しいところです。ホテルで済ませてきたはずの私もなんだかおしりがむずむずしてきましたが、この行列では諦めるほかない。と思っていたら、奥さまから電話があり、少し離れた公園付近にチャリダーのスタッフがいて、その公園のトイレが穴場でほとんど並んでないよ、と。ほうほう、ならば行こう、念のために。

20170924_070648_p1020421 NHKのチャリダーチームもいましたが、レース前はご遠慮しました。みんな仕事中だからね。トイレは、5人くらい。ただ一基なので、それなりに時間がかかります。まあでも、まだ時間があるしさ。と思っていたら、後ろに並んでた若い男の子が、一番最初スタートのチャンピオンクラスだそうで。「ああ間に合わない」って悲痛な声を上げてたので、順番を譲りました。こっちはまだ先ですからね。もひとつ問題が。紙が切れたんですよ。3人くらい前に。みんなでティッシュを融通し合ってたんですけどね。そうしてるウチにスタッフがロールを5個くらい持ってきてくれました。これもね。すごいと思いました。こんだけの大きいイベント中に、トイレットペーパーのロールをチェック、補給することまで事前に組み込んでいる。よほどの気配りがないとできないことです。おかげで、レース前最後の軽量化も無事終了しました。

 で。735分のスタート。直前で、やっぱりブレーキが片効きになっていて一瞬慌てましたが、少しブレーキを解放気味にして余裕を持たせることにしました。ガーミンの速度表示も一応ちゃんとしてるっぽい。心拍もとれてます。ただ走り出してわかったんですが、距離表示が出ねえ。速度もケイデンスも表示されてるのになぜ距離表示が出ねえのか。考えてもしょうがないので、気にしないことにします。路側にある赤城山HC用の距離表示を見る。そういうことにしました。

 さて。レースですが。ハルヒルと同じ、申告タイム順でのスタート。今回私は初参加でタイムが読めなかったこともあって、かなり後からのスタートです。でも、このタイム順ってのはけっこう好きです。単純な年代別だと、走力に差がありすぎてしまって、スタート後の混雑がひどい。タイム順だと緩やかに集団がほぐれて再形成されるので、安全面でもよく考えられたシステムだと思います。心配りのハルヒルでも同じようにしてるってのが、いろんなことを考えて運営してるってことの証明のような気さえしますな。

 というわけで、同じようなタイムの人たちでゆるゆるスタート。が。集団の先頭にいるまま、後ろから抜いてくる人がいません。これはちょっと自分のペースの方が速いのかな、と考えつつ、同じように横を走ってる、おそらくは60代の方。この人が安定して速い。よし。と。この人に付いていこう。なにしろ私より年上っぽい。この方をわが目標としようぞ、と。まあ要するにコバンザメ的に付いていくんです。小さな声で、後ろ入りまーすと呟くように声をかけて、後ろに入ります。声をかけないのは失礼ですよな。けど人見知りなんで、声小さめです。

 ところがね。この方が速い。最初の方は45%と斜度緩めとはいえ、25km/hくらいで、重いギアを踏んで、どんどん行きます。こっちは風をよけて楽してるはずなのに、付いてくのがやっとです。5kmも走ったか走らないかで脱落。情けないですが実力です。その後は微妙な速度差の方をマークして、少しくっついていっては千切れる、ということを繰り返します。

20170924_083858_p1020206 まあしかし。街道沿いの応援の方が多い。ハルヒルもそうでしたけど、通り沿いのお店の方やら、近くの親子、太鼓を打つ方、がんばれーって声をかけてくれます。こっちは生活道路を占拠して遊ばせてもらってるのに、応援までしてくれてねえ。本当にありがたい。

 10km地点を越えた辺りでタイムは40分を少し上回る。おや、このペースで行くと、後半がキツくなるとしても1時間半を切れるかも、という希望が湧いてきます。でも乗鞍の時はここから更に1時間15分かかっちゃったんですよね。逆を言うと。今回の赤城山HCで、そこまでタレなければ、前回の乗鞍2時間って記録は、マシントラブルと言ってもいいんじゃないか、ということですな。よし。と。負けないぞ、と。回していきます。

20170924_083726_p1020204 ハルヒルと似てるのは、抜いても抜いても、前に大集団がいることです。逆に、その集団を抜く、というモチベーションが維持しやすい。やはり私は後方スタートが合っているようです。来年のハルヒルも遅めタイム申告で行きましょう。などと考えながら。心拍数は最大で183程度、最低で172程度、いい感じで追い込んでいる気がします。だんだん坂が急になってきますが、と言っても10%程度です。

 ゴール前1kmの表示が出た辺りで、左脚ふくらはぎが攣り始めました。ふくらはぎに目をやると、痙攣するするえくぼが見えます。こりゃだめだ。踏み込めん。このタイムだと1時間30分を切るか切らないか微妙なんだが。とは言っても、完全に攣ってしまったら走れなくなります。少しペースを落としても完走しなきゃ、です。痛みの少ない右脚に負荷をかけて走りきることにします。

 ゴール前200m。恐る恐るスタンディングに入ります。そして踏み下ろす。大丈夫そうです。痛いけど、もう少しはもちそうです。回せ。と最後の上りを踏み込んでいきます。手元タイムで92分を少し切るあたり、まあこんなところか。正確なタイムは下山してからですね。

 さて。下山するためにはゴールを通り過ぎて、4kmくらい先の大沼まで行かねばなりませんが、この辺りはお気楽なサイクリングで、天気が良いのでとても気持ちいい。ただ油断すると下山ラッシュに巻き込まれて、1時間くらい待機になったりしますからね。

20170924_092746_p1020213 Img_3987 ところがね。赤城山HCのすごいところは、下山荷物の受け取り、下山待機誘導がこれでもかってくらいスムーズなことなんです。待機列に並んでいる間にも、スタッフが紙コップに入れた味噌汁を配り、飲み終えたタイミングでゴミ回収スタッフが回る。そうしている間にも、先行グループが下山をどんどん進めている。待つ、というほどの待機がないんです。恐ろしいほどのスタッフ投入、手順の効率化です。乗鞍運営に爪の垢を(略

 下山中にもたくさんの地元の方が手を振ってくれます。いつものように、スタッフ全員にお礼を言う。タイムがどうであれ、これができれば自分のヒルクライムは勝ちだ、と決めているので、ここはがんばります。95点くらいはもらえると思います。みんな生活道路借りてるんだから、ぜひお礼言って帰ろうよぅ。

20170924_095126_p1020218 下山もとにかく誘導が丁寧で、事故を起こすようなバカ走りをする隙がほとんどありません。ほらよくいる下山で高速ダウンヒルやっちゃうお調子者。これは、集団の中にパトロールと書いたジャンパーを着た選手が混じっていて、この人たちを抜くことが、心理的にできないからですね。ちなみに、このジャンパーは待機場所でボランティアを名乗り出た選手に配られてました。

 さて。会場に戻り、タイムを見ます。うん、手元時計とちょっと差があるけど、誤差の範囲です。これなら、極端に衰えたとまでは言わなくても良さそうな気がします。うむ、これなら、もう少しはヒルクライムを走っていられそうです。ああ、スタート会場に戻ると、たくさん出店があってね。ここもお祭りになってるんです。つまり終わったから勝手に帰ろう、ではなくて。しばらく残って楽しみたい、って感じ。おもてなし券を使ってカレーを食いましたが、これもねえ。ちゃんと美味いんだ。

20170924_114707_p1020222 来年の乗鞍、出るかどうかは迷ってます。遠いし、宿が取れないし、なにより運営が疎かなんだもの。赤城山とハルヒルは出ます。楽しかったから。運営や地元の人が親切だから。それに一緒に行く奥さんが、楽しかったと言ってくれましたしね。乗鞍がいいのがロケーションだけなら、別にレースに出る必要はないですもんね。などと思ってますよ。

 ああ、ふくらはぎの痛みがとれるまで、その後まる1週間かかりました。やっぱり歳です。

2017年9月29日 (金)

まえばし赤城山ヒルクライム大会は運営の志が見えるイベントであった

ということかな。えっとですね。まえばし赤城山ヒルクライム大会、長いので赤城山HCと略しますが。いいイベントでした。何故にいいイベントか。同行してくれてる奥さまが、大変楽しかった、と言ったからです。ではその辺りの話を。走る話は次回に。

 赤城山HCの会場は三つに分かれてます。これは正直わかりにくかった。なぜ3カ所にわけるのか、と。行けばそれなりに納得します。まず大会の前日受付をしなければなりません。ここは前橋駅から少し離れた中央イベント広場、というアーケード街の中程にある小さな公園のようなところです。近くには有料駐車場もありますが、何百台も入るようなスケールではありません。ですから、事前の案内には「駐車場はありません」と書いてあります。まずはここを目指します。

20170923_090801_p1020354 我々(私と奥さま)がついたのは午前8時30分頃。前橋市はうちから比較的近いのです。高速通って1時間半ほど。日帰りできる距離感です。駐車場がないとは聞いてましたが、街中だからコインパーキングくらいはあるだろう、と探りに行きます。ナビの案内で着いた現地には、そこそこの台数が止められる駐車場があります。しかもすかすか。余裕ですな。全然平気じゃん。と思いますが、受け付け開始が10時からなので、ある意味当たり前です。逆に。開始までの居場所はありません。アーケード街の中なんですが、典型的なシャッター街で、しかも朝。カフェのかけらもありません。5分以上歩いたところに、ジョイフルってファミレスがあったので、そこで時間を潰します。

 10時前に受付会場に戻ると、はい。近隣は大渋滞。全然動かなくなってます。車の待機列ができてるんですが、これは動きません。ウチもそうなんですが、受付をした後、近くで開催されるクリテリウムの開始を待つ人が多いからです。しかもですね。この辺り駐車料金が安いんですよ。24時間停めて600円。慌てて車を出す必要がないんですね。早めに入れない人は、受付会場近くの駐車場は諦めた方がいいですな。

_000_35 受付をして、ゼッケンやら記念品やらを受け取ります。記念品はホイールカバーですか。ホイールカバーねえ。どうなんですか。これは嬉しいんでしょうか。ヒルクライムをやる方は、高めのホイールをいくつか買ったことがあるでしょうし、そうなるとホイールカバーは付いてくる。うーん。私は、必要ない派です。Tシャツも困るんですけどね。蛍光カラーのロゴTシャツなんか、着る機会もないですしねえ。乗鞍のようなタオルも、毎年同じようなのが溜まるってのもありますし。いっそピンバッジみたいな、コレクションができるものの方が嬉しい気がします。個人的にはね。


20170923_090259_p1020353_2 で。受付会場には用品関係の出店がいくつもあります。街中にテント立ててジャージとか売ってると、まるでバザー会場のような雰囲気ですが、がやがやした雰囲気は悪くないです。ここには食べ物は一切ないです。食べ物があるのは、ここから10分ほど歩いたところの前橋公園にある出店会場。

 出店会場には屋台的な食べ物のお店、地元のJAやレストランが出店するお弁当屋さん、お菓子屋さんなどの食べ物のお店が並んでます。どこにでもある屋台みたいなのは、まあなんつうか味もそこそこ、お値段高めだったりしますが、地元の方が出してるお店は、値段も良心的だし、美味しいものが多い。ハルヒルもこんな感じですよね。地元の人が支える祭り、的な。なんか楽しくなります。

 それに比べると、このところのマウンテンサイクリングin乗鞍。そもそも食べ物屋さんがひどく少ない。食べ物屋さんだけでなく、用品関係の出店もどんどん少なくなってる気がします。9000円の運営費はどこに使われているんでしょうか。赤城山HCの参加費8,000円のうち、1,000円は、会場と前橋市で使えるおもてなし券という金券でキャッシュバックされますから、実質7,000円。金券1,000円は地元に必ず入ります。

 乗鞍の出店が少ないのは、結局儲からないんでしょう。つまり選手や家族がお金を使わない。それはなぜか、ってことです。楽しくないもの。楽しくなる仕掛けをしてないもの。乗鞍はコースのすばらしさに胡座をかいて、工夫をしていないです。出店もそうですし、トイレもそうです。仮設トイレも設置してない。あるのかな、でもあるのかどうかわかんない設置のしかたですよね。2個しかないトイレに大行列。9,000円も取っておいて。仮設のトイレすら設置しない。またあとで乗鞍運営の悪口言いますけどね。とりあえず赤城山HCの話です。

20170923_103704_p1020357 20170923_103700_p1020356 前橋公園の出店会場には巨大なプラズマモニターが、クレーンで設置されてます。ここでクリテリウムの実況も見ることができるんですね。まあクリテリウムは、公園のすぐ横で開催されてますから、現場を見た方が楽しいですが、お弁当を食べながらそういうものを見てると、気分が上がります。9,000円も運営費を取る乗鞍は、そういうものも一切ないですけどね。あ、乗鞍ガールとかのお姉ちゃんは来てますけどさ。

20170923_120029_p1020371 20170923_115932_p1020370 付き添いに来てくれる家族がいる人には、絶対にこういうお祭り空間が必要ですよ。ここで食べたステーキ串が美味しかったなあ。普通、ステーキ串って言うと、高速のSAにあるようなガチガチのありきたりを想像するでしょ。ここでは地元のステーキ屋さんが出店してましたので、肉質がとてもよかった。それは美味しゅうございましたよ。


20170923_105415_p1020363 あ、忘れちゃいけない。前橋東照宮さんが巫女さん二人で出店してまして。店じゃないんでしょうけど。またこの巫女さんお二人がとてもかわいい。明らかに狙って採用してるよね的な。まあそれはいいとして。自転車お守りをいただきました。ということで、受付会場と出店会場で、会場が2つ。もう1つは明日行く予定のスタート会場ですが、この日は一切スタート会場に行く必要はありません。

 さて。なんだっけ。あ、クリテリウムね。実は私、自転車歴はそこそこあるんですが、人のレースを見に行くことがない。今回が初めてです。そもそも公道を止めてレースを開催するってのは相当にハードルが高い。ですよね。ヒルクライムレースだって、だから早朝からお昼までで終わりにしますしね。それがこんな街中で、レースをする。これはねえ。よほど地元の理解、行政の意識がないとできないことです。公道を封鎖するスタッフの数、会場運営のスタッフの数、これはもう桁外れです。圧倒的なスタッフの数で、安全と快適を維持してます。それに比べて会費を9,000円もとる乗鞍(以下略。

20170923_143021_p1020403 クリテリウムは一般参加のチャレンジ、チャンピオンの二つのコースと、実業団E1P1の2クラスがあります。よく知らんけど。当然あとの人の方が速い。チャレンジ、チャンピオンは申し込みがうまくいけば誰でも出られる。まあレース経験者って条件は付きますけど。何百人だか何千人だかの観客の前を、街中の公道レースで走ることができる。これ、すごいなあ。もちろん私は申し込みませんよ。逆に、晒しもんですからね。いくらチャレンジといえども、速さもいろいろで、それなりのプロトンもできれば、脱落も見えますから、相当にハートが強くないと。でも、出たら面白いだろうなあ。絶対出ませんけど。

 で。実業団ともなると、更に速い。クリテリウムだから、周回コースを短いインターバルで何回も通る。さっき飛び出してた選手が、折り返してきた時点で集団に吸収されている、なんてのを見ながら、声を出して応援する。もちろん名前もチームもわかんねえんですけど、ジャージの色とかですね。そういうのを見ながら応援する。ずっと見てても飽きないですよ。もうお祭りです。

20170923_163115_p1020414 ということで。今回のお宿、コンフォートホテル前橋にチェックインして。荷物を確認します。コンフォートホテル前橋は全館禁煙なので、たばこ臭くないのはありがたい。部屋はまあ標準的なビジネスホテルで、バスルームも狭いですが、ホテルから歩いて数分のところにスーパー銭湯があるので、入浴はこちらで。ちなみに前橋駅前は本当に閑散としてまして。実は荷物整理をしてたら、パンツと靴下を忘れたのを発見しました。駅前に行けばパンツくらいあるよね、と思いましたが。ない。駅ビルがそもそもない。あったんですけど、廃墟と化してます。ビルに入ってるのは居酒屋やレストランが数店舗。ほぼがらんどうです。ユニクロすらない。これまた典型的な地方都市。駅前の空洞化ですなあ。しょうがない。コンビニでパンツを調達し。ジャイアントストアでソックスをゲットしました。

20170923_160613_p1020412 ん。ジャイアントストアなら駅前にありますよねえ。コンビニがあるんですから。ねえ。え? ジャイアントストア? はい、そうなんですねえ。なぜか前橋駅近には、駅ビルはないけどジャイアントストアがあるんです。すげえ異質な空間。でも、ありがたい。助かりました。しかし営業成り立つのか、という心配はありますけどね。

 夜ご飯です。近くにそこそこ、小さな居酒屋さんがあります。こういうイベントでは地元にお金を落とすのはマナーだと思っておりますので、やむをえず御酒をいただくことにしましたあ。やむを得ないです。地域活性化のイベントなので。地域貢献なので。やむを得ないです。

_001_9 ホテルの前の17代鶴吉。小さな焼き鳥屋さんですが、メニューがかなり個性的。それにお酒が妙に安い。ハイボールに至っては100円ですよ。時間限定とかではなく。そこそこうまいハイボールです。そして食い物も安い。超美味い、ではないけど、このバリエーションでこの値段は、そうそうない。鳥貴族的な値段設定を個人店でやってる感じです。

 インド人の唐揚げ、というものがありましてな。要するにカレー味。ではない。カレー味の唐揚げは、カレーあじの唐揚げとして別にあります。インド人の唐揚げは、スパイシーな唐揚げです。辛い、というのとは違います。スパイシー。これ580円くらいで、このお店としては高い方です。が、うんまいので許す。というかありがたい。

_000_36_2 本当ならもっと飲んだくれていたいところですが、ヒルクライムに来たので、3杯で止めましょう。と。こんな調子で、奥さまにとってもそれなりに楽しめるイベントになっているのですが。さてレース本番はどうなんでしょうね。続く。

 

2017年9月22日 (金)

貧脚なんて言わないで

と思ってるんです。まあ表彰台を狙う人からすれば、私なんかが言うのは笑止、となるかもしれませんけどね。それでも敢えてそう言おう。

 そもそも人の持って生まれたモノが違うわけじゃないですか。更に与えられた環境。練習にかけられる時間とかも含めてね。自分で選択できる場合もありますよな。でもできない場合もある。家族の介護とか、子供の教育費を稼ぐとか。もちろん持って生まれた身体のつくりとか。年齢とか。

 ちゃんとした大人は、だから他人の結果をあれこれ言わない。その人の苦労はその人にしかわからんのですもん。

 ただね、日本人の特性なのかな。卑下しちゃう人、少なくないです。謙遜なのかもしれないけど。それが「貧脚」って言葉ですよ。あれ、きらい。もちろん他人をさして貧脚だ、なんて言う人はそうそういない。だいたいが、自分のことを指してそう言うんですがね。だから。自分のことを好きなように呼んだって良いじゃねえか、ってのは理がありそうですが。でも、自分を貧脚と言う場合、独り言じゃあない。誰か聞いてる他人に向かって、ぼかあ貧脚なんで、と言うわけですよ。つまり他人に向かって言ってるんです。そりゃ聞いた方としての思いも言わせてもらいますがな、ってことで。

 でね。例えばマウンテンサイクリングn乗鞍。アマチュアなら90分ならそこそこ速い、って言われます。ました。最近は全体のレベルが上がってますけどね。トップ選手は60分を切ります。ところが例えば、例えばです。年代別の20代とか30代の選手で、50分台の選手が一番高い表彰台に上がれなかったことをもって、貧脚のぼく、とか言うことがあるんです。これ、違う。というか、90分とか120分とかで、あるいは60分台でそれぞれ力を尽くした人たちに向かって、どういう意味を持つか、ってことです。50分台のぼくですら貧脚なんだぜえ?ってことと同義。

 いやね。もちろん判ってます。50分台自称貧脚の彼が、誰かをくさしているのではなく、自分はもっとがんばれたはず、自分はもっと高みを目指したい、という思いで言っているのは。でもね。一人でそう思うだけならいいけど、SNSだのブログだのに載せるってことは、読む人がいるわけじゃないですか。

20170827_103017_p1020193_4 いろんな人が、いろんな思いで、がんばった。その誰も「貧」しくなんかない、と思うんですよ。50分台だったり90分台だったり120分台だったり、あるいはDNFかもしれない。でも貧しくはない。自分を貧脚という人は、結果的に自分よりタイムの良くない人たちを貶めることになるんだ、ということを意識した方が良い、と思うんですね。結果的に、です。自分の思いとは別に、結果的に。

 まあ私見です。それでも言いたい人は言えば良いし、私にできるのは、それ決して聞いてて気分の良い言葉じゃないです、って伝えることだけですしな。

 でだ。まあ、まえばし赤城山ヒルクライム。タイムには関わらず、やれることをやってきますよ、と。そういうことです。

2017年9月21日 (木)

まえばし赤城ヒルクライムコースを試走する

先日、車の中でFM79.5(ナックファイブとお読み下さい)を聞いていましたらね、美川憲一さんがゲスト出演されていたんですね。でね。美川憲一さんと言えば、私が子供の頃から異様な雰囲気を醸し出す歌手でいらして、大物ではあるんだけどメジャーにあってはならない陰がある不思議なポジションの方ですわ。まあピーターさんとか。ねえ。最近でこそ性的マイノリティに対する偏見は修正されつつありますけど、当時はそこら辺の妖しさに触れることさえ許されない的なものがありましたよなあ。でね。今の方々からすると、「誰それ」でしょうし、せいぜい「なんか大物っぽい感じするよね-」ですわね。まあ正直、私も普段から美川憲一さんの歌を聴くことなんかねえんですよ。

 車の中でね、「生きる」って曲が流れましてね。老歌手が、「好きなように生きたことの私だから 死の訪れなど 怖くはなかった やることをやった 人の倍くらい」と言うわけです。「だけど確実に死は迫っている」と。そして「今になって私は生きることの尊さを知った」と歌い上げるんですね。これね。陳腐っちゃ陳腐。使い古された言葉ですよ。ただね、おそらくこの言葉が使い古されたのは、この言葉の重さがわかんないまま使われちゃったからなんだろうなあ、と。思うんです。

 美川憲一さんももうずいぶんなお歳ですから、絶対に死ぬことを意識してるわけですね。昔、大スターでいらして、華やかな世界で、自分のやりたいことを通して、美しいものを愛して、そして老いて衰えて、いく。歌詞の中にこうもあります。「気がつくと仲間が一人 また一人 帰らぬ旅に赴いていった」。そうなんでしょうなあ。同じ時代を生きて、笑い転げて夢を語り、怒りをぶつけた仲間が、この世界からいなくなっていく。だからこそ、生きると言うことは尊いのだ」という実感が深く深く迫ってくるのです。

 そんなことを、赤城ヒルクライム試走から帰ってくる車の中で、FMを聞きながら思わされたのですよ。なにしろ、今回の赤城山ヒルクライムは自分の老い、衰えと向き合うレースになりますからね。

 さて、今回のテーマは「抗い」ですかな。今年の美ヶ原、乗鞍はさんざんでした。どう考えても、これまでの結果に比べて遅すぎる。この原因は何か。劣化か。あるいは機材トラブルか。機材トラブルの可能性は、かなりあります。リアブレーキの片効き。これが頻発していたのは事実です。ただ、走っているときにブレーキを見ていませんから、本当にそうだったのかどうかわかりません。わからないのにブレーキのせいにしておいて、実は体力の低下原因だった、ってことになると、これは恥ずかしい。とにかく、原因を潰していきましょう。

 まずブレーキ。これは自転車屋さんに持ち込んで、完全に分解清掃組み立て直しをしてもらいます。ちょうどシマノの技術者さんもお店に来てたってので、ここんところは大丈夫でしょう。てか、それ以上はできない。

_000_34 次に、ガーミンに現れるデータが異常な件。速度も遅いし、心拍200越えとか。おじちゃん死んじゃう。

実際にそういうデータ通りの結果なのか、データ表示が違うのか。踏み込んでも20km/hにまでですらなかなか上がらない。普通はね、感覚でわかるだろう、そりゃ表示が違ってるわ、と断言できるんでしょうけど、衰えを意識していると、自分がそこまで急速に衰えたって可能性も否定できないわけです。自分の感覚では測れない。

 自転車屋さんに持ち込んだときに、他のお客さんにも試走してもらいました。そうすると、これ軽いですねえ、と。ふむ。じゃあ自転車が重いわけじゃないのか。しかしガーミンをデローザに積んで測定すると、30km/h程度はすぐに出るぞ、と。KAHNだけなんで遅く表示されるのか。設定を確認しました。そうすると、登録した自転車の諸元の設定のところで、自動設定になっているタイヤ周長、これおかしくないか、ってことに気付きました。実際タイヤ周長を測ってみると、実際のタイヤの2/3程度の長さになってます。これか?これだ!

 ここを手動で測った値2130cmに入れ直したところ、速度表示は間隔と一致しました。心拍がおかしいのはバッテリーの問題でしょう。交換します。とりあえず、これなら行けるはず。

 ということで、赤城山ヒルクライム試走にでかけることにします。赤城山は初出場なので、コースや周りの様子も見ておきたい。当日慌てないでいいようにね。台風が接近中ですが天気予報では、午前中はもちそうです。それでも3連休初日なので、渋滞を避けるために早朝に出かけます。と言っても6時くらいです。前橋市は関越を使うと、うちから1時間半くらい。すげえ近い。ご近所と言ってもいいくらいですよね。都心に電車で出るのと変わらん。都心行かないけど。

_000_29 前橋合同庁舎前辺りがスタート地点ですが、近くの高校の駐車場が試走用の駐車場として指定されてます。こういうところ親切で、ありがたいです。街が協力してくれているんだなあ、と感謝します。あ、でも私、間違えちゃって、高校の横の市営野球場の駐車場に入れてしまいました。すみません、でもがらがらだったので許して下さい。

 いずれにしても前橋合同庁舎はすぐそこです。そこからのルートはガーミンに入れてあります。ハルヒルの時は、ホームページにガーミン用のコースデータを置いてくれてたのでとっても楽でしたが、赤城ヒルクライムのホームページにはコースデータがなかったので、ルートラボにあった先人のデータをいただきます。その節はありがとうございました、でございます。ただ走ってみると、あ、これ迷いようがないわ、てのもわかります。

 前橋合同庁舎をスタートすると、信号が二つか三つありますが、いずれも直進。そのあとも直進、最後の九十九折りまで直進。直進であります。普段の土曜日ですから、それなりの交通量はありますが、信号は始めだけですから、信号を抜けるとほぼ自分のペースで走れます。

_000_30 よく赤城のコースは飽きるから辛い、とか、上らなきゃ行けない前がずっと見えてて心が折れる、とか言いますけど、私はそういうのはないですね。あんまり飽きない。脳の記憶容量がないので、飽きるための比較材料を保持してない。常に新鮮!短期記憶脳の勝利。

 最初の5kmほどのところだったかな。臨時の給水所があり、ボランティアスタッフの方が水を配っていてくれました。なんか。ありがたいですよねえ。街ぐるみの歓迎を、ここでも感じます。でも、スタートからのこの距離だと、まだ必要ないです。ご挨拶だけして通過します。

 前半はとにかく緩い坂がずっと続きます。4%とか5%とか。これ、いつかキツくなるのかなあ、どこでキツくなるのかなあ、とか考えても無駄です。キツくなりません。せいぜい8%程度。10kmを越えて最後の九十九折りで10%越えるようなところが少しあったのかな。美ヶ原とかのバカみたいなヒルクライムをやってると、拍子抜けするかもしれませんな。もちろんどんな坂でもその中で限界値まで追い込むので、楽ではないですけどね。

_000_32 _000_33 曇り空で気温は11度。下界の気温が20度くらいですから、けっこう冷えます。本番でも天気次第で防寒具はしっかり持ってた方が良さそうです。ただ、このぐらいの気温の方が走りやすいですよな。苦しいながららもちょろちょろ走っておりましたら、どうやらゴール地点とおぼしき旗が見えてきました。こないだの乗鞍と違って、もう一踏みくらいする余力があります。よっこらせ、と。

 タイムですが、正確にはよくわかんないんです。スタート直後に信号で時計を止めたら、そのまま数分動かすのを忘れてしまい、腕時計のストップウォッチとガーミンのストップウォッチそれぞれ止めるタイミングと動かしたタイミングがずれたので。真ん中とって、たぶん91分前後。遅く見積もっても95分ってところではないかと。

_000_31 速いのか遅いのか、よくわからんのですが、昔のデータだと年代別上位1/3くらいのところになりそうな感じです。このところレースのレベルが上がってるから、今年なら1/2くらいかな。これなら乗鞍2時間越えも、体力以外の問題があった、と考えていいのかな、と思ってますが、問題はやっぱり本番ですな。そこでダメなら、やっぱりダメです。

 来年の乗鞍と美ヶ原、どうしようっかなあ。今回、90分が切れるようならもう一度再チャレンジしたいという思いもありますが、あそこ遠くてねえ。ハルヒルや赤城の便利さを知ると、なかなかハードルが高い。それに乗鞍ってこの頃運営が雑になってきてる気がするんですよねえ。ハルヒルや赤城に比べると。まあ、いろいろと調子に乗ってますが、とりあえずまえばし赤城ヒルクライム、走ってきます。

2017年9月16日 (土)

気持ちだけはロングツーリング WorldWalk スマートフォンマウントロングスクリーン

_000_28 いやあ、MT-07乗ったの、何ヶ月ぶりだろ。意外とバッテリーってもつもんですね。去年の年末からこっち、乗ったのは数えるほど。春もね、ろくに乗る暇がなかった。何しろMT-07買って14ヶ月、2800kmしか乗ってねえ。てか、この先もどのくらい乗るんだろう。つうのはですね、50肩がひどいってのは前回ちょっと書きました。で。久しぶりにMT-07に乗ったらですね、左腕の脱力感がひどい。まあ運転できないほどではないってか、握力が減退してクラッチ握るのに苦労するとか、そういうことはないんです。けど、乗ってる間にずっと違和感がある。これヤバいんじゃねえの。と思っちゃうわけですよ。

 50肩ってのは、標準的な回復傾向を辿ればいつかは直るんでしょうが、五十肩に限らず身体の劣化は進んでいるわけで。これ以上反射速度が落ちたら、あるいは身体の可動範囲が狭まったら、バイクに乗ってて楽しいと思うより怖いですよね。ロードバイクで何度か事故ってますので、事故が起きたときのイメージ化が半端ねえです。

 でもね。オートバイも好きなわけですよ。あくまでも、体が動く時期に乗ってたときの記憶によるものなんですがね。それでもって、少しでも使いやすくするために、ちょこっとした手を加えています。

20170825_211211_p1020212 今回、手を加えたのはスクリーン、風よけ、風防、そんな感じのものです。MT-07はいわゆるネイキッドバイク、フェアリングなどのカバーがついてないシンプルなバイクです。それゆえの美しさというか、良さがあるわけです。ところがフェアリング、つまり風防というのは、空気抵抗を減らしたり、搭乗者の疲労を軽減するのに大きく役立つわけです。まあだからこそ、スーパースポーツのような高速で走るバイク、ツアラーと呼ばれる長距離を走るバイクには、それなりのものがつくことが多いわけですね。

 MT-07に乗ってみて、一般道を走ってる分にはスクリーンの必要性を感じることはないです。高速に乗ると、風圧ってすごいなあ、と感じますね。100km/h辺りになると、風圧に耐える、って感じがします。これで風の強い日ならもっとです。そこで、ずいぶん前からスクリーンを付けたいと思っていたのですが、残念ながら好みに合うものがなかなか見つかりません。コンパクトなものはすっきりするのですが、風防としての効果は薄い。大きなものは風防効果はありそうですが、見た目が大仰すぎる気がする。

 ときどきウエブをチェックしていてようやく自分好みに近いものを見つけました。それがWorldWalkという会社のスマートフォンマウントロングスクリーンという製品です。MT-07用のスクリーン、多くのコンパクトな製品はヘッドライトの上にボルトで直付けするものが多いようですが、これはヘッドライトの上のボルトにフレームを付けて、更にそこに設置するようになります。

_000_26 _002_4 まず元々ついているボルトを外して、そこに土台となるフレームを付けます。このフレームはかなりしっかりとした鋼管でできていて、ボルトで固定すると全くビビり感はありません。

 フレームに、スクリーンを付けるプラスチックの留め具を付けます。敢えて言えば、ここの強度はどうなんでしょう。鋼管のフレームに直接留める方が強度は上がりそうですが、ここで振動を吸収させているのかもしれません。

_006 _007 ここまでの作業時間は30分もかからないほど、難しいことは特にありませんね。この製品は、製品名通りフレーム本体にスマートフォンを付けるスペースを用意しています。MT-07はハンドル周りのスペースがえらく狭いので、スマートフォンやらUSB電源やらを付けるのに一苦労ですから、そういうスペースができるのはありがたい。ただ、一般で売られているスマートフォンアダプタなどは、ハンドルの太さに合わせた固定具を用意しているので、そのままだとすかすかになってしまいます。で。このバーに巻き付けて太くするアタッチメントが売られてます。付属の6角レンチで締め付けるだけの簡単な設置です。ただネジが小さいので、落とすと大変。気をつけましょう。

 よし。これでスマートフォンアダプタを取り付けられる。なんてナイスな商品なんだ。

_009 よし。さてスマフォを入れよう。私のスマートフォンアダプタは、受け具の上部からスライドさせて納めるようになっています。ん。んんん? 上部って、スクリーンに接してるよね。これ。上からスライドさせるにも、スマホを入れるスペースが取れないじゃん。むりじゃん。しょうがない。角度を変えて、スクリーンに当たらない場所に。って考えますよね。スクリーンに当たらないところまで角度を変えると、画面が90度以上の角度になって、とても画面が見えねえじゃん。ダメじゃん。この位置に付けられねえじゃん。

 うーん。これってスマートフォンアダプタをかなり選ぶんでしょう。前面からはめ込む形のアダプタなら使えると思いますが、私のアダプタのように上面から填めるタイプのものは無理です。しょうがねえ。とりあえず、しばらくは以前の位置にスマホは置くようにします。まあそれでも使えてるわけだしね。

 さて。走ってみよう。ちなみに今回のスクリーンは透明ですが、色としてはスモークも選べます。迷ったんですけどね。ハンドルのガードがスモークなので色を揃えようかと思いましたが、透明の方が存在感を主張しないし、頭を伏せたときに前が見やすいかも、と課考えたんですね。

 よし、ともかく走ろう。暑いけどさ。だいぶ秋らしくなってきました。久しぶりに高速に乗ります。高速に乗るまでの間、違いはほとんど感じません。風が身体に全く当たらない、とかいうことにでもなればわかるんでしょうけど、そこそこ風は当たります。

_000_27 高速に乗ります。まず、スクリーンが風圧でビビるとかたわむとか、そういうことは一切ないです。とりあえず巡航速度まで加速。90km/h程度で流しているときも、それほど違いは感じません。やや、やや風当たりが小さいかなあ、という程度です。そこから上、そうですね、追い越しのために一時的に加速をかけたようなときに、今までだったら首にかなりの負荷がかかるような速度域になったときに、違いは出ます。特に身体を伏せると、これまでのような風圧に耐えて体勢を維持するような苦労がかなり軽減されています。

 ただね。巡航速度域での変化は微々たるものですので、1時間程度の高速走行ではそれほど疲労感に影響はしないですな。おそらくロングツーリング、それも高速を長時間は知らなければならないようなときには、その積み重ねは出てくると思われます。あとは思いっきり加速かけていくような高速域ですけどね。まあそれって法的にも安全面でもね、そこまでして走んなくてもいいじゃん、と思ってしまうタイプなのですよ。

 やっぱりオートバイって剥き身で100km/hのような速度で走るわけでしょう。自分がまっすぐ走っていても、前で回避できないような事故が起きれば巻き込まれるわけじゃないですか。100km/h越えるような速度で、車間距離30mとか、すり抜けとかやってる方を見ますけどね。死ぬよ。ぐちゃって。

 私のようなたらたらした走りで、スクリーンがいるかどうかわかりません。まあでもね。こういうの付けると、自分のバイクがちょっと変わっていくってのが、かわいいじゃないですか。趣味のものですから、実用性も去ることですが、いいかもって思うようなちょっとしたアクセサリーを付けるの、悪いことじゃないと思ってます。

 今しばらくは50肩がひどいんで、あんまり乗らないかもしれませんが、痛みが治まってきたら、また少しツーリングなども行ってみたいと思ったりしてます。

2017年9月 8日 (金)

インターマックスという会社は笑いを売ってます ビブパンツは薦めません

20120825_151225_p1040179 インターマックスというのは自転車関連用品の輸入代理店であります。扱っている自転車としては、KUOTAARGON18DadacciaiWRRITCHEY、ふむ。用品は更に多くMETCASTELLI、まあ書いてるときりがないくらい。立派な商社さんですなあ。と、わざわざ言うには当然わけがありますな。

 もともとは日本人初のツール・ド・フランス出場者の今中大介さんが1998年に始めた会社で、自転車選手が得意を生かして始めた個人商売に毛が生えたようなもんだったらしいです。今中さんがプロデュースするInterMaxブランドのバイクも数年前まで見かけました。が。その後取り扱いバイクも増え、用品も増え、会社も徐々に大きくなってきたことで、今中さんは代表を退かれ、InterMaxブランドのバイクもなくなりました。

 私は2台目のバイクがKUOTAKEBELというバイクでしたので、そっからのお付き合いです。正直ロードバイクを買うときに、何を買うかというブランドの問題と、どこで買うかという販売店の問題が大きくて、どこの商社が扱っているブランドというのはあまり考えません。トレックやジャイアント、ピナレロのような大手は、代理店を経由せず、自分で販売までやっていますが、KUOTAはそこまでマスのメーカーではないので、代理店を通します。うん。

 でね。KUOTAというメーカーの話ではないのですよ。今回は。あくまでもInterMaxという代理店の話。ディスる、というか、まあ笑い話と思ってるんですがねってことです。

20170402_091527_p1010392 BMCを落車で失ってから、KUOTAKAHNというバイクを購入しました。でね。バイク買ったときに、バイクと同じブランドのジャージが欲しいな、と。BMCの時はアメリカのパールイズミが作ったプロチームのレプリカジャージがあったんですが、KUOTAはあまりメジャーなプロチームにバイクを供給しているわけではないので、プロチームのレプリカジャージはありません。まあ、あることはあるんですけど、かなりマイナーなチームで、とてもレプリカジャージを供給するような体制ではないんですよ。

 あ。ネットで検索するとけっこう出てきますけど、上下で1万円を切ってるようなジャージは確実にパチモンです。中国で作られたとおぼしきコピー商品、これをいくら買ってもメーカーの応援にはなりません。好きなメーカーならば余計に買うべきではないです。ま、それはともかく。

 でね。インターマックスのサイトをよくよく見ると、見つけにくいんですけど、KUOTAオリジナルジャージ12000円とビブパンツ13000円があるわけです。これを買えばいいんだな、っと。どうせならお世話になってる自転車屋さんを通して、そっちも儲けが入るようにしないとな。っと。

 と注文を出したのが、去年2016年の10月です。バイクの注文と一緒にやったわけですよ。ところが、その時点で自転車屋さんにはインターマックスから「今年の在庫がない」という連絡が入りました。まあ夏も終わってますし。シーズンものにはよくあることです。しゃあないね。

 ところが12月頃でしたかね。ちょっと曖昧なんですが、たまたま自転車屋に行ったときに、ジャージだけ入りましたよ、と。どっかで在庫があったのが見つかった、とね。ふーん。ビブがないのね。いや、Mサイズならあるんだけど、Lサイズは在庫がない、と。私はちょっと自転車乗りとしてはお肉が多い人なので、Lサイズでなきゃ入らないな、と思ってましてね。Lサイズをずっと頼んでいるんです。まあいいや。2017年モデルが出たら、新しいパターンのビブとジャージを買えばいいんだから。とね。ジャージ、ゲットしました。自転車屋さんには、新しいジャージの発売予定が出たら教えて下さいねってお願いして。

 でね。2月になっても3月になっても、2017年モデルのアナウンスがないわけです。どうなってるんです?って自転車屋さんに聞くんですね。インターマックスのサイトではずーっと、ずーっと在庫がないといってたビブが販売中になってるわけです。ちょっと問い合わせてみて下さいよ。と。

 そうしますと、4月になって突然、ビブが入りましたって連絡がありました。でね。Mサイズ。いやMサイズでなくてLですってば。って言ったら、自転車屋さんが言うには、「そう言ったんだけど、Lサイズは巨大でとても普通の人がはけるサイズじゃない。ほとんどの人はMサイズで十分だって言われたんですよ。Lもあるけど、とりあえず試して下さい、と言われたんだ。」とね。

 しょうがねえなあ。そんなに巨大なのもイヤだけど、Mサイズねえ。うっ。やっぱりキツい。腹回りじゃなくて、肩紐が短くて身体に食い込む。こんなん肩が凝っちゃって着てられないですよ。もちろんウエア自体もぱんぱんなんですけどね。

 で。交換してもらうことになりました。これが4月。いいですか、「Lサイズもあるけど巨大だからMにしろ。Lの在庫はあるけど」、ね。交換してくれるんならとりあえずお金は払っておきますよ。これ4月です。それから2~3週間経っても、インターマックスなしのつぶて。自転車屋さんはお金を受け取ってるから恐縮しちゃって、何度も問い合わせるわけです。ハルヒルで着たいんですけど、って言ってあったから余計ですよ。

 そしたら。5月になって「在庫がないので、今、国内の販売店が在庫を持ってるかどうか確認している」と言うんです。はい?Lサイズ持ってるけど大きいから止めとけ、って言ったんだよね、そのLサイズはどこにあったの? ハルヒルはもう間に合わないよね、まあいいや別のジャージ、買ったのがあるし。

20170908_1 更に23週間。そうするとね、「国内にないって言ってます。そもそもインターマックスは国内に仕入れてないそうです。イタリアからLサイズは巨大だからMサイズにしとけって言われたから、って」って自転車屋さんが言います。はい?そもそも、日本に入れてない?それをウエブサイトに載っけてる? てか、あるから待ってくれって言ったのは誰?国内探してるってなに? 巨大だってどこから出た話なの?

 だんだん面白くなってきました。わかりました。もう、ないならないで、返金の処理をしてもらっていいですよ、と言うわけです。ところが、自転車屋さんがインターマックスにそう言うと、「ちょっと待ってくれと。必ず仕入れる。今海外の店舗にも連絡を取って在庫を調べてもらっているから。責任を持って必ず探すから。申し訳ない。」はいはい。責任ね。

20170625_092621_p6250013_2 もうハルヒルも終わりましたしね、次は6月の美ヶ原HCです。美ヶ原の1週間くらい前だったかな。自転車屋さんにどうですか、って聞きました。そうすると、インターマックスの担当者が店に謝りに来るから、店に来てくれって。えええ?面倒くせえ。ないならないでいいって言ってるのに。あー、でも山梨からわざわざ謝りに来る担当者が可哀想だよなあ。責任あるもんなあ。

 担当者が自転車屋さんにやってきました。若い人の良さそうなお兄ちゃん、確か選手としても頑張った人。その方が言うには「イタリアの担当やってるお姉ちゃんがどうもいい加減で、適当にはいはいって言ったみたいなんですよ。」と。更に「実はLサイズ自体を作っていなかった」という衝撃の事実が。ががががが。まあもう驚きませんけどね。

 ただね。イタリア人がいい加減かもしれませんけど「巨大だから」とか確かめもせずに言ったの誰? 在庫があるって言ったの、誰? まあいいですけどね。

 3週間待ってくれ」、「自分の上のものが担当になって、直接イタリアとやりとりをしている。これから作らせるから3週間待ってくれ」。まあもうどのみち美ヶ原にも間に合いませんわね。まあでも驚かない。お兄ちゃんは手土産のゼリーをくれましたから。手土産大事ですよ。うん、きっと。たぶん。甘くて食べきれなかったけど。

 絶対3週間じゃ作ってこねえよなあ。素直にできませんでした、って言えばいいのよ、って自転車屋さんと話します。4週間経った7月の終わり。自転車屋さんに尋ねました。どうです? 「まだ全然来てない。あ、交渉の担当は今、副社長がやってるらしいよ。乗鞍にはインターマックス、ブースも出すから、乗鞍に来たら謝りたいから、ブースによってくださいって言われてる。」

20170826_140944_p1020244 あ、これはダメだわ。まあ面白いから許す。で。更に1ヶ月。乗鞍直前1週間前。やっぱり届かない。そして乗鞍。ブースに行きましたよ。ひょっとしたらブースに持ってきてるかもしれないしね。ねえよ。そんなもん。担当者がひたすら頭下げて、補給バーを2本くれました。いや、補給バーもらいに行ってるんじゃないんだけどな。頭下げながら言うわけです。「1週間以内に、ちゃんとしたお返事をしますから」。ええっと。インターマックスの言う1週間って、どのくらいの長さなんだろうね。何しろ、副社長が3週間で作らせるって言って、二ヶ月できないんですからね。どんな工場なんだろう。てか、イタリア人ってどんだけいい加減なんだろう、ってそういう話してるんですよね。

 まあ面白いから許す。そして乗鞍から1週間。販売店に連絡がありました。ドイツの自転車ショーに行ったインターマックスの担当者からメールで、こちらで直接受け取ったから、日本に持って帰る、と。

わからん。何を言ってるのかわからん。イタリアで作ったものをわざわざドイツのショーに持って行って手渡しする意味が分からん。なぜイタリアから直接航空便で送らんのだい。なにを、いかにもやりました的な感じで、ドイツで受け取った!みたいながんばった感を出しているんだい?

ビブが届きました。

20170906_191028_p1020336 20170906_190710_p1020334 履きました。サイズ感はまあいいとして、パットがごわごわして脚が密着しねえ。これで自転車乗ったら血ぃ出るわって最低の履き心地、税込み14000円のインターマックス取り扱い、注文から11ヶ月のビブショーツ。最低です。まあインターマックスってそういう会社だと思ってるので、驚きません。面白いから許します。でも、これなら3800円の中華コピー品の方がいいかもしれません。ああ、揺らぐなあ。

 結論として、インターマックスの仕事と約束は、軽い。まあそういうふうに思っちゃったってことです。今、サイトに載ってるビブパンツ、買ったらどうなるんだろう。だれか試してみて下さい。

2017年9月 3日 (日)

これが実力なのか マウンテンサイクリングin乗鞍2017 実力なのかもな

20170826_135110_p1020239 えっと。乗鞍にエントリーしたのは自転車に乗り始めて2年くらいしてからです。2012年の乗鞍が一番最初でした。大きな落車を経て目標を持ちたかった。ところが、その翌年も巻き込まれ事故に遭い、肋骨と手甲骨が折れたまま出るしかなくなった。そのときのタイムが1時間45分。ただお天気が良かった。上ってる最中は周りのことなど見る余裕もなかったですけど、いろいろあって、ようやく辿り着いたゴールの青空。そこが大きな目標になったわけです。

 その後、天候に恵まれなかったり、また落車してケガをしていたりして、まともにフルコースを走れることがありませんでした。余りに走れないので、もうこのままリタイヤしようと考えたこともあったくらいです。んが。あの青空が忘れられなかった。もう一回走ろう、と。目標としていた1時間30分にどれだけ近づけるかやってみよう。この半年くらいは、そういう時間でした。

20170827_064842_p1020278 ところがね、このところの老化の進行は恐るべきもので、練習強度が上げられない。練習してるときはまだいいんですよ。そっからの回復がどうにもならない。更には身体の不調があちこち出てくる。具体的には痛みですな。今は50肩。これね、強烈に痛いです。50肩とかっておっさんの病気やん。そうですよ。ただね、病気というか、身体が老朽化して壊れていく過程みたいなもんなんですよ。老化ってのは。個人差が大きい。これは体質と環境が作り出した体質なんで、今更どうにもできない。若い頃から養生してれば別なのかもしれませんがね。今、元気な(相対的に)若い皆さんにお伝えしておきますが、古い冷蔵庫と同じで、人間の身体も確実に老朽化するんですよ、と。

 50肩という笑い話のような病気の痛みですが、腕を極められたような痛み、と言えば一度でも関節技を食らったことのある人には想像がつくでしょうか。腕を捻じりあげられ肩関節を極められて、肩から二の腕にかけて痺れとも激痛ともわからんものが走り、激痛のあともしばらく痛みが残る。つまりね。老化ってのは常に痛みと暮らしていくようなもんなんですよ、と。たまにそういうことをなんも感じさせないような超人がいますけどね。あれは1%の天才の資質。自分がそうであることを期待するのは無駄です。99%の凡人である可能性の方がよほど高い。

 まあそうはいっても、命に関わるような病気は今のところ出ていないので、走りましょう。と。あの青空を見るために走りましょう。と。

20170827_060744_p1020164 今回のマウンテンサイクリングin乗鞍。最高のコンディションでした。前日から全く雨の心配をする必要がない。今年のツール・ド・美ヶ原、惨憺たる結果でしたから、それなりに対策をしてきていますが、少なくともコンディションで足を引っ張られることはない。今回泊まった宿は会場から2kmと少し離れていますが、それもまた適度にアップができるというものです。宿で少しローラーを回して心拍数を上げたあと、会場に向かいます。

 申し訳なかったのは奥さんです。今回の乗鞍、例年実施していた同行者用のトレッキングプランをいきなり廃止しました。ホームページでの告知もなし。だから奥さんにとっては、遠い会場まで歩いて、スタートを見たらあとはすることがない、と。応援バスも受付後2時間の時点では締め切られていました。トレッキング、やらないならやらないで告知して欲しかったですな。

20170827_065859_p1020169 スタート前。いつものようにトイレは大混雑ですが、私のトイレは宿で済ませました。朝の気温は低めでしたが、太陽が高くなるにつれ、気温も上がり、快適です。身体は軽い。スタートは最前列。これはたまたまです。どのみちスタート直後に前に出るつもりはありません。最初に出してしまうと、すぐにばててしまうんです。

 スタートの合図とともに周りが飛び出していく。私はコースの右側を自分のペースで走って行く。悪くない。抜かれているけど、焦りはない。が、なんかおかしい。抜かれているとは言え、同じようなペースで走っている集団の中にいます。心拍数160を少し越える程度。ところがガーミンの速度表示は7km/h8km/h。確かに、10%を越える坂が続くような場所ではそこまで落ちることもあります。が。しかし。いくらきついところでも4km/hって遅くないか。自分だけでなく周りもです。これ、表示がおかしい。そうして見ると距離もおかしい。第1チェックポイントの三本滝は7km程度のはず。が、ガーミンの表示では4km

20170827_075843_p1020174 これ、明らかにおかしい。こうなってくると斜度も信用できません。まあしかし。サイコンが走るわけでないですから、サイコンのデータはもう気にしない。そういえば美ヶ原でも、距離は全然違ってました。あのときはむしろ走行距離が長く表示されていて、距離感をつかみ損ねたんだった。今回はもうこれは当てにならない、と決めてしまいます。

 しかしペースが判りません。速度も距離もわからない。唯一頼りになるのは、時間とコース途中のチェックポイントです。まあ、出せるものを出し切って走るしかない。

 中間地点、という表示が現れました。この時点で約45分。この表示を信じるならば、へたれないで走り切れれば、90分、多少へたれて100分くらいで走ることも可能なタイムです。これはもう行ける、行かなきゃ。

20170827_085848_p1020177 森林限界を越える辺りから先、呼吸が厳しくなっていくのはわかってます。しっかり呼気をはき出すことに注意します。ところが、キツい。斜度は信用できないけど10%は越えてるでしょうか。キツい。空は青い。時々周りに目をやると、遠くの山まで見えます。行く手には雪渓が見えてきました。しかしキツい。

 どうもおかしい。45分で中間地点、ところが85分経過して、コースに残り6kmという表示が出てます。ちょっと待て。普段、白石峠の6kmで、35分かかるんだから、こっから最速でも30分くらいかかるってことか。おかしいだろう。乗鞍のコースは全長21kmを少し切る。10.5km45分かかって15km85分って。4.5km40分か。とまで細かく計算はしてないです。でもおかしい、というのは感じてました。少なくとも90分切りが不可能だと言うことは、酸素の足りない脳でも理解できます。

20170827_101736_p1020186 おかしい。キツい。こんなに進めないものか。完全に木々が途切れて見通しがよくなり、坂の先に青空が見える。けれど、もういつ足をつくか、ということしか考えられません。なんでこんなことをしているんだろう。もう限界なんだよ。このタイムでは120分、よくてその程度。それってろくに練習もしてなかった5年前より遙かに遅い。老化ってやつだろう。そんなんでこれから先もヒルクライムレースをやる意味ないだろう。もうゴールしたら止めよう。今日はとにかく足だけつかなければいい。それだけがんばればいい、もうゴールしたら止めよう。赤城ヒルクライムもDNSだ。のんびり走ればいいじゃないか。

 走り終えた先頭グループが下山を始めています。ときどき頑張れって言われてますが、顔を上げる余裕もない。ほとんど足は止まりかけています。そして最後の上りの先にゴールラインが見えました。あと一踏みがどうしても出ない。のろのろとゴールを越えました。手元時計で2時間1分。打ちひしがれて、荷物置き場に向かいます。その間、タイムを気にするヒルクライムはこれで終わりだ、もう赤城は出ない。そうぐるぐると考えてました。

 そして荷物積んだバスに向かい、自転車ラックにバイクを立てかけて、荷物を受け取ります。とっとと帰ろう。もうこんなことは終わりだ。赤城はDNS。それでいい。

20170827_094347_p1020181 そしてまた自転車を押し始めます。その瞬間、愕然としました。自転車が進まない。なんで。後輪が張り付いたように回りません。ブレーキが張り付いてます。これ。これって美ヶ原で出たブレーキ片効きか。直ってなかったのか。ローラーをやってるときは問題がなかったけど、考えてみれば美ヶ原から外を走っていない。ローラーはブレーキを動かすことがない。直ってなかったのか。このブレーキがホイールに張り付いたのはいつからだ。ずっと張り付いていたなら、この高いブレーキシューがずいぶん減っちゃったんじゃねえか、いやいやそこじゃない。

 このタイムを出したのは、老化による衰えなのか、機材トラブルなのか。どっちなんだろう。それを確かめなきゃいけない。走れなくなる日はいずれ来る。でも今じゃないかもしれない。前橋赤城山ヒルクライムまであと4週間。仕事が立て込んでいて山を走る暇がないけれども、もう少しだけローラーで足掻いてみます。

2017年8月28日 (月)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る⑦ 桃源郷祖谷の山里は日本の田舎をいろいろと考えさせられる

えーーと。まず大切なことを。前回、「次は香川だー!」って勢い込んで語りましたが、すみません。祖谷の山里は香川でなく徳島でした、ざろっくさんよりご指摘いただきました。申し訳ねえっす。頭の中の存在感が、讃岐うどんの方が古民家より大きかったんです。が。行ってみると意外と古民家も考えされられました。

20170811_144622_p1020115 20170811_144712_p1020117 ということで。田舎集落大歩危から更に20km、道は広くなったり狭くなったり。概ね狭くなっていきます。祖谷の山里はホテルのコテージとは違い、村の中の再生された古民家ですから、家と家の間が離れていますし、コテージのような立派な管理棟があるわけでもありません。宿泊の受付などをする管理棟は、廃校になった小学校です。


20170812_064402_p1020166 ここで受付を済ませると、スタッフが車で部屋まで先導します。と言っても、宿の中の移動を想像しちゃいけません。村の小学校からどっかのお家まで行く、ということですから、そこそこの距離はあります。それもかなりの急坂を上って行くんですが、これがところによっては片側崖、片側溝、しかも車一台が通れるギリギリの幅で。雪のある冬場はとてもじゃないですが、上りたくないです。そういうときはタクシー推奨だそうで。そりゃあそうだわと納得ですな。ちなみに、ここまで商店らしい佇まいを一切目にしておりません。あ、自販機が一台あったかな。急坂の手前。歩いたら20分くらいかかりそうな場所です。

20170811_151710_p1020126 急坂を上った先に、民家が何軒か、その中に茅葺きの民家が2軒あります。そのうちの1軒が今回宿泊する「雲外」というお家。元が民家なので、家の間取りはそれぞれ違います。雲外は4人まで宿泊できますが、中には8人も泊まれるお家もあるようで。雲外のお値段は食事無しで約3万円。うちの場合一人当たり15000円ですが、4人いれば8000円を少し切りますな。

雲外」は家が石垣の上に建っていて、その下の道路に車を停めます。ということは階段を上って家に入るわけです。15段かそこら、たいした階段ではありません。なんですけどね。ここまでの坂道、そしてこの階段。お年を召されたら暮らしづらいわなあ、と思います。このあと、荷物を宿にあげるのに何度か行き来をしましたが、やっぱりその程度でも面倒ですもん。そりゃあ、歳を取ったらもう少し便利なところに住みたいですわねえ。

 実は、と言うほどのことではありませんがね。私が生まれて幼少期を過ごしたところがまさにこんな山の中で。もう20年以上帰ってないので、そもそも今も集落があるかどうかさえ疑わしい。20年前に行ったときですら、お年寄りが数名残っているだけのような有様で。子供たちは近くのもう少し便利な村で仕事を見つけられた人はそこで、ほとんどは東京や大阪などに出て行ってしまった、と。

 そうなんですよね。昔、ここに住んでいたときは、母親が歯医者に行くにも三日がかりだった、と話してました。それも1日歩いて村まで出てバスで、そして列車に乗って医者のいる町まででかけなきゃならない。少しぐらい歯が痛くても、正露丸を咬んで我慢した、と話していましたからね。そんなことを思い出しました。

20170811_151848_p1020128 20170811_151902_p1020129 さて、15段の石段を上ると、雲外です。屋根は茅葺き、家の外壁は竹を割ったもので覆っています。これはちょっと違和感があります。昔の家はこんなことはしなかったですもんね。竹の外壁をのぞくと、下地は土壁になっています。これがもともとの外壁でしょうが、補修も維持も大変なんでしょう。それで竹を割って外壁に化粧したんですな。日本の古民家本来の姿を期待すると、ちょっと違和感がありますけど、維持を考えるとやむを得ないところです。かやぶき屋根の維持にもコストがかかりますし。

 入り口はナンバーキーで管理しています。カードやキーを預かるわけでないので、チェックアウトの時に管理棟に寄って鍵を返す手間がかかりません。ただ、ナンバーを忘れると入れなくなります。そりゃあ大変。と思いますけどね。実際こんな山の中、いちいち鍵をかける必要なんてありません。人がいないんですから。これは祖谷の山里に限りませんけどね、外部の人間がうろうろしてたら目立ってしょうがないのが田舎の集落です。町からの距離自体が防犯システムになっている、と言えるでしょう。

20170811_151939_p1020131 20170811_151943_p1020132 20170811_151913_p1020130 お家に入ります。外は古民家ですが、中は完全にリニューアルされてます。残っているのは柱と間取りくらいのもんじゃないですかね。昔土間だったり台所だったりしたところは、きれいで機能的なキッチンになってます。冷蔵庫、電子レンジ、IHレンジ、炊飯器に食器や調理器具が一揃い、それもとりあえず揃えた、ではなくてセンスのいいものがきちんと揃ってます。これはなんか使いたくなるなあ。けど、今回は食材はもっていません。ざんねん。

20170811_152926_p1020146 20170811_151951_p1020133 広いキッチンのすぐ横がリビングになります。リビングの中心には囲炉裏がありますが、今回は使いません。いやそもそも使えるのかどうか知りません。すまんです。部屋の南側は大きく開いて、谷を見下ろすようになっています。気持ちの良さそうな椅子も用意されていて、さあどうぞこちらでビールでもお飲みなさいと言われているような気がします。うん、だから仕方ないの。ビールはね。あ、でもあとでね。

20170811_152034_p1020135 20170811_152101_p1020137 20170811_152043_p1020136 リビングの反対側、キッチンを挟んで、小さな階段があり渡り廊下があります。ひょっとしたら昔はつながっていなかった離れになるのかもしれません。で。奥にまず広めのシャワーブース。そして更にお風呂。脱衣所の手前の戸棚の中には、洗濯乾燥機もあります。ひゃっほい、溜まった洗濯物、洗って帰ろうっと。あ、当然のことながら、室内は冷暖房完備。トイレもウォシュレットです。

20170811_152127_p1020140 ウォシュレット...。こういう山の中で水洗トイレって、どうやって実現してるんでしょう。まあそれを言えばお風呂やWiFiなんかもそうなんですけどね。そもそも下水道が来ているようなところではない。ごらんのとおり山の斜面のかなり上の方に建っている家です。水洗トイレがもともとついているような環境なら、ああ私だって住みたいですよ。

 検索してみました。ふむふむなるほど。浄化槽か...。あ、いかんいかん。調べ始めたらはまってしまった。ぜひ一度ご検索いただきたい。文明最高っ。

 まあ要するに、快適を実現するためには高いコストがかかるんだなあってことです。田舎暮らしはいいよねえ、こんな素敵なおうちがあれば田舎暮らしでも全然いいじゃん。って。まあつまり地獄の沙汰も金次第ってことね。逆を言えば、やっぱり歳をとって田舎で暮らすってのは、かなり大変なことです。

20170811_175608_p1020154 20170811_162949_p1020153 夜が更けてきましてね。晩御飯はあらかじめ頼んであったケータリングです。ケータリングと言ってもピザやチキンが届くわけではない。そもそもそんなお店は存在しません。ちかくにそば道場なるそば打ち体験ができる蕎麦屋さんがあって、そちらで作った昔からの郷土料理をいただきます。ちなみにお値段お一人様3200円。肉はねえです。お若い方は、やっぱりちょっとした食材を買ってきたほうがいいかもしれませんが、おじちゃんとおばちゃんにはこちらの方がいい。地元で売ってるすだち酎なるお酒と一緒にいただきます。

20170811_192941_p1020162 あ。テレビもありますよ。リビングの棚の中に隠れています。けど、せっかく静かな山の中に来たんですから、テレビは付けずに、だらだらと過ごすのがお勧めです。この日は少し雲がありましたが、それでもよく星が見えました、山の中、ぽつんぽつんと小さな明かりがついています。静かな山の中です。いいなあ。いつか田舎に戻ってきたいなあ。

 でも、やっぱりもう水洗トイレ&ウォシュレットのない生活は無理だなあ。こうして時々山の宿を訪れて、しっかりそこでお金を使う。3200円の夕食は高いですが、それが山で暮らす人々の生活を支える、経済を回すことになる。たぶんキャンプと同じで、こういうかかわり方をさせてもらうのが、いいんだろうなあ。

20170811_192920_p1020161 あ、晩御飯、あっさりはしてますけど、量はたっぷりあります。朝ご飯に残しておいて食べることができるくらいですな。朝ご飯をお買い求めになる場合、食材を買い足す場合はお気を付けください。

 夜も更けていきます。腹もいっぱいです。明日はいよいよ帰る日です。

 ということで駆け足。帰りは香川の高松空港から。というか香川うどん県に行かずしてなんの四国、みたいな思いはありますよね。実際、讃岐うどん、はまっていた時期もありました。最終日は朝からうどんを食いまくるぞ、と。

 えっとね。結論を先に言う。うどん旨いけど、もう若くないからそんなに際限なく食えるもんじゃない。さらに言えば、たぶんどこもそれなりに旨い。少しずつ方向性の違いはあるだろうけど。でも2杯食って、しかし更に3杯目を午前中に食う胃袋は残ってない。旨いんですよ。旨いんですけどね。

 ということで1店目。讃岐うどん第1位山越うどん、朝9時半に訪問。9時半だからね。なんとか入れるかしら。とんでもねえです。9時半の段階で1時間半以上待ちの行列。駐車場整理のおじさんが、「ここ美味しいですか」って聞かれて「美味しいですよ、とても。でも暑いから無理しないでくださいね」と言ってるのを聞いて、こう理解しました。「旨いのは旨い。けど暑さの中1時間半待って食べなくても、ほかのうどん屋も美味しいんですよ」と。

20170812_101302_p1020180_2 20170812_101630_p1020183 20170812_101336_p1020181 はい、山越うどん終了です。というわけで。はい。テーマは並ばなくてもちゃんとおいしい讃岐のうどん。それで改めての1軒目、中西うどん。おいしい。ほうほうアナゴ天ぷらがお安いです。

20170812_104505_p1020185 20170812_104739_p1020189 20170812_104715_p1020186 はい次。宮武うどん。麺がちょっとざらっとして手打ち感がある。武蔵野うどんに通じるものがありますね。が、そこは讃岐。澄んだお出汁が美しく美味しい。よし、次行くぞ。次。。あ、いやもう無理。3軒くらいは行けるかと思ったんですが、ちょっと無理。

 てかあのね。やっぱりね。讃岐うどんの経験値が低すぎて、その店その店の特徴を際立たせることができません。出汁の違いとか。色が薄くて甘めのいりこ出汁って共通点がばんって前に出てきて、細やかな違いが見えません。あえて言えば、中西うどんは讃岐うどんらしさがわかりやすく、山越うどんは素朴さが源流を感じさせる、ってのかな。そのくらい。でも中西うどんは「ひやひや」で食ってますし、山越うどんは「あつあつ」で食ってますから、そもそもベースが違う。そういう意味でも比較はできんのです。

 あ。でもね。やっぱりひとつ不満なのは、天ぷらが安いのはいいんだけど冷えてるのは、やっぱり残念。実はそこが東京ではなまるうどんがウケずに丸亀製麺がウケ続けている理由じゃないかと思うんですね。ただこれも文化の違いってあるのかもしれませんな。

20170812_151005_p1020192 最後、高松空港で最後の讃岐うどんを食おうかと思いましたが、やっぱり無理でした。代わりに高松空港にある出汁の出る蛇口から注いだ出汁を一杯いただきました。これで呉からしまなみ海道を渡り四国を回った旅は終わりであります。

 やっぱりね。日本ってすごいなあと思います。ちょっと離れただけでこれだけ風景が変わり、そして食べ物が変わる。海外の旅も異文化を味わうって意味では面白いですが、文化の差が大きすぎて気が付かないで見過ごしてるものもいっぱいあるのでしょうな。狭く深く分け入っていく日本の旅、面白いものであります。

 長くなりました。今度はたぶん自転車の話です。たぶんです。

2017年8月25日 (金)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る⑥ 道後温泉侮りがたし 道後ややの朝食に感動する

さて。香川に移動する前に、「道後やや」の朝食に言及せねばならんのです。「道後やや」の朝食は、すごい。「道後やや」は小規模寄りの中規模ホテルであります。道後温泉にあるにも関わらず、大浴場はない。朝食をとれるダイニングはあるけど、レストランはない。

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ところがですね。この朝食ビュッフェが素晴らしい。まず見た目ですが、いい意味でキッチンのモデルルームみたいにすっきりしてます。そんなに広いわけではありません。が。棚に食器がずらっと並んでいる。普通はこういうことはしません。効率よく回すために、大皿小皿の違いはあっても同じ皿や器を重ねておいてあります。ここは砥部焼を使って形やテイストをある程度は揃えてはいるものの、自分の気に入った器を選べるようになっているんです。

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そして料理なんですが。よくソーセージやらスクランブルエッグやらハムやらが山積みになってますよね。スパゲッティサラダとか。ここでまず目につくのが野菜。少量ずつなんですが、いろんな野菜が並んでいます。野菜だけで25種類。しかもそれがありきたりの野菜じゃない。缶詰のコーンでお茶を濁しているんじゃないんです。地物の新鮮な野菜をカットして揃えている。ありきたりのサラダじゃない。果物も12種類。例えばスイカだけで品種を変えて4種類。小さくカットしているので少量ずつ食べ比べることができます。

 子供にゃわからんかもしれんし、野菜嫌いにはわからんだろうと思いますが、野菜好きにはこれはたまらんですよ。朝からね、脂ぎった安いくず肉で作ったソーセージを詰め込むんじゃなくて、新鮮なサラダ、丁寧に作られたお惣菜、例えば冬瓜とオクラの酢の物、だとか南瓜のそぼろ煮だとか。そういうレベルのお惣菜が選べます。

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朝ですからね、ジュースも飲みたいね。って言ったら、みかんマシーンと書かれたフレッシュジュースマシンが置いてあります。種類はよくわかんないですけど、甘夏なのかな。それを三つほど投入して目の前で絞る。このジュースもビュッフェなんですよぉ。

 確かに高級ホテル、シェラトンとかインターコンチネンタルとかの朝食ビュッフェは美味しいし、豪華。だけど、これデブの元だろ、というか、そこまで欲張って食うなよって感じがするくらいたくさんの料理が並んでますよね。それはそれで素敵なんですけど、毎朝朝食に3000円以上かけて、ほんのちょっとだけ食う、とかやってらんねえよ、的な感じはあるんですよ。好きなんですけどね。優雅な気分になれるから。まあでもそれはそんだけのお金を出すからであって、しかも優雅であるためには元を取ろうなんてびんぼくさいことを考えてはならず、つまりはウチのような小銭使いの過程においては、かなり背伸びしてるわけなんです。

 それに対して、道後ややの朝食。これはね。豊かな食事ですよ。早割を使えば、お一人様朝食付きで12000円程度。ランチビュッフェを2000円で提供してますから、朝食にも2000円くらいはやっぱりかかっているのかもしれません。2000円の朝食も安くはない。でもね。豊かさを維持しつつ、高級ホテルの、あの欧米人の方向けというんでしょうか、圧倒的な量は、やっぱり多いかな、と。つうかなんというか道後ややの朝食は、ええい要するにカワイーというやつですよこれは。それに食べて気持ちがよい、胸やけしない食べ物。これですよこれ。

 あ、ソーセージやハンバーグ、オムレツなどを食べたい場合は、オーダーすると焼きたてを持ってきてくれるシステムになっております。そのほか、このコンセプトでなぜこれを入れた、というものもあります。カレーです。そういいつつ少量とはいえつい手を出してしまいましたので、やはりカレーは強いということでありましょうか。

 道後温泉、侮りがたし。やはり古くから人気の温泉地。常に磨いていかなければ生き残れない、ということなのかしらとつぶやきつつ、道後を後にしたのであります。

 さて香川に向かいます。実はこれが今回の旅の隠された目的。古民家宿に泊まる。これです。最近はやりの古民家宿というのは、人が済まなくなった古民家を丸ごとリフォームして、一軒まるまるを宿として貸し出す。貸別荘みたいなものです。だだ貸別荘と違うのは、村の中にある昔ながらの家ですから、あたかも山村の一部となったような感覚が味わえます。

 さて、今回泊まることにしたのは、「桃源郷祖谷の山里」というところ。地図を見ても四国を貫く四国山地の真ん中にあると言ってもいい。かなりの山里であります。松山市からの移動で3時間ほどかかります。朝、ホテルで食事をしたら昼食は山の中。お店あるのかなあ。まあなきゃあないで、そこらで売ってるものを食えばいい。とりあえず向かいます。

 祖谷の山里、ウエブサイト見ると本当に周りになにもない山村らしいです。店がないので、食材は持ち込んで下さいね、お酒も売ってる店がないですよ、てなことを書いてあります。都会の人は、そうはいってもコンビニくらいあるんでしょう、とかスーパーに行けばいいじゃんとか、そう考えるでしょう。甘い。甘々です。田舎の人がなにもないと言う場合は、本当になにもない。お店という概念から変えなきゃいけないような小さなお店が一つ二つ。しかも、それすら夕方には閉まってしまう。日が暮れたら漆黒の闇、それが山の中。本当の田舎。

 映画「君の名は」の舞台となった田舎は、お祭りだったこともあって、人がたくさん描写されてましたが、あれは物語だからそうなんであって、ほんとの田舎は人がいない。中でも若者がいない。私はもともとが田舎の人間なので、店がないと言われたら、あらこれは一大事、と覚悟をして買い物をします。

 とはいえいつものキャンプと違って、クーラーボックスを持っているわけではないので、ビールや氷を持っていこうと思ったら、できるだけ近場で買いたい。祖谷村はともかく、そこに至るまでの国道32号沿い三好市大歩危(おおぼけ)という分岐点、ここ辺りにスーパーがあると聞きました。JR土讃線の駅もあるしね。ここなら何とかなるかな。

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はい、田舎を舐めてました。田舎人としての感覚を鈍らせておりました。長い都会の生活の中で、都会の色に染まってしまいました。申し訳ございません。ヨークマートもイオンもねえです。個人商店がスーパーの看板を掲げているだけで、それも谷間の立地にあるもんだから、そもそも駐車場もない。2台くらい置けるスペースはありましたけどね。しかもそこまでして入っても、ここビールはあっても氷とかないだろう、と。いや、宿に冷蔵庫はあるんですが、私は氷をたっぷり入れたレモンサワーが好きなんですよ、と。古民家で氷たっぷりのレモンサワーを飲みたいんです。

 ああ、ダメだ、店を探そう。と言っても、そもそも尋ねる人がいない。人が歩いてないから尋ねることすらできんのです。このまま祖谷の里方面に向かったとしたら、ますます山の中に入るわけですし、そもそも大歩危で買い物をした方が(まだ)いい、ということですから、要するになにもないわけですよ。

 さっきまで通っていた国道32号には、少なくとも1時間くらいの場所に店らしい店はありませんでした。となれば、国道32号を更に進んで、まだ見ぬ土地を探しましょう。三好市街まで行けばコンビニくらいあるでしょう。

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結論を言うと、市街まで行く必要はありませんでした。大歩危駅から2kmほど離れた32号線沿いでセブンイレブンを見つけました。ここ、どうやらラフティングやらの基地になってるらしく、モンベルのショップや徳島ラーメンの店などもあり、この辺りの雰囲気とは隔絶した施設であります。

 大歩危駅から1km程度のところに道の駅もありますが、こちらは日用品などはあまりないので、買い出しに行くならセブンイレブン、ただし肉や野菜はないので、大歩危のちびスーパーに行くしかないのかな。わからんです。とにかく、氷と酒を補充できたので一安心。祖谷の山里に向かいます。

 途中に「祖谷(いや)のかずら橋」という観光名所があります。かずらで作った吊り橋という、なんともそそられるものですが。怖がりなウチの奥様が渡れるとはとても思えません。しかし、その風情はとても味わいのあるもので、せっかく近くまで行くんだから渡らないわけにはいかない、とお決めになられているようです。ならば良し。行きましょう。でも渡れるのかしらねえ。

 祖谷のかずら橋は、祖谷村にあります。でね。大歩危からかずら橋までは、また一車線もないような細い道が続くのですが、かずら橋に近づいた辺りで、いきなり道が広くなります。で。かずら橋にはどっかのショッピングセンターのような大駐車場があります。何百台かは入れそうですな。うん?これだけの人が来る観光地。かずら橋にそれだけのキャパがあるのかしら。等と思いつつかずら橋に向かいましょう。

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ほうほうこれがかずら橋。かずら橋に並行して立派な橋があります。この橋を渡ってかずら橋の入り口に向かい、かずら橋を渡って戻ってくる。そういうコースですな。渓谷を渡るかずら橋、いい雰囲気です。それにしても観光客が多い。で、橋を見ると数十人が橋に乗っております。ちょっと待てよ、と。吊り橋だよなあ。吊り橋って、そんなに人数乗っても大丈夫なもんか。かずらだよ。植物のつたでかけられた吊り橋。せいぜい乗っても5人とか。この人数は尋常じゃねえ。これは。

 はい。想像通りです。ワイヤーで張られた橋です。芯に太いワイヤーを通し、それを囲むように葛で巻いてます。うーん、つまり観光名所ですわ。そりゃそうだわー。こんだけいろんな人が通る橋を葛で作るわけがない。保たない。危ない。脚元がすかすかして怖いっちゃ怖い。けども左右のガイド綱がとても強度が高く、揺れない。普通の吊り橋よりよほど強度を上げてます。

 

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まあでもね。吊り橋の下には吉野川支流の祖谷川が流れ、緑濃く、それは爽やかなわけですよ。何よりも安全であります。奥さまもねびびりながらも、周りでサンダルのお姉ちゃんが歩いてるのを見ながら、余裕を見せております。楽しいアトラクションであります。家族やカップルできゃっきゃうふふとするにはいい場所です。祖谷川に下りて川遊びをすることもできますが、油断すると急流に流されて死にます。田舎を舐めちゃいけません。

 さて。今夜の宿に向かいます。夏の旅の話、あと1回で終わります。

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