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2017年4月23日 (日)

KUOTA KAHN2017で走る① 平地編

20170401_152455_p1010372 さてと。ようやく成吉思汗くんが形になりました。(この記事を書いたのは3月末頃です)

 さっそく走りに行きましょう。今回は平地編です。ちなみにKAHNは成吉思汗と呼んでます。嘘です。呼んでないです。カーン繋がりで、ついつい頭の中に成吉思汗と浮かんでしまうだけです。カーンと言えば、カーン・ノニエン・シンも思い浮かぶのですが、こちらの方は成吉思汗よりずっとしってる人が少ないと思いますので、これ以上は触れないでおきます。ただしトレッキーなら知ってないとダメです。

 さて。成吉思汗くんは基本的にヒルクライムバイクとして導入してます。平地巡航、ツーリングバイクとしてはNUOVO CLSSICOがあります。NUOVO CLSSICOで、ひたすらぽたぽたとライドを楽しんでる様子は、時々Twitterで呟いておりますので、ここで深くは語りません。敢えて申し上げたいのは、お天気のいい日にのんびり自転車でお散歩すんのは、たーのしー、よ。ということであります。しかし、ヒルクライムに使うには、若干厳しい。いや、絶対的な戦闘力はあります。ただ、体力の衰えかけた老境のライダーには少しの差でも機材による優位性を確保したい、ということであります。まあ、その辺の比較も含めて、語って参りましょう。

 山は雪が残っているという情報も有り、また杉花粉対策のためのマスクをしてのヒルクライムは辛すぎる、ということもあり。今回は平地です。いつもの平地コースは何百回も走ってますから、機材の特性が見えやすいかな、ということもあります。成吉思汗くんのタイヤにエアを入れて、いつものサイクリングコースに出発します。

20170401_152814_p1010381 成吉思汗くんのサイズですが、XSサイズ。XSぅ? 小せえな。と思いますけどね、ジオメトリで見ると決して小さくはない。このメーカー毎に違うXSとかSとかMとかの表記、やめてくんねえかな。迷うから。今回はトップチューブの長さで選んでますけど、同じトップチューブ長510mmでもSだったりXSだったり。しかしXSって言われると、すげえ小さい感があるじゃないですか。洋服のアメリカンサイズでXSは日本だとSだよ、とかはありますけど、いやでもそもそも日本サイズのSだとしても小せえだろう、とか。思っちゃうわけですよ。これが実物で合わせてるならともかく、実物なんかお店にないですからね。来るまでは不安のママですよ。勘弁して下さいよ。私の身長171.5cm、股下や手の長さは、日本男性の標準、か短いかもですけど、それにしてもXSって言われるとなあ。

 まあサイズ表記なんていい加減なもんです。気にしすぎても仕方ないです。乗って楽しければいいのです。

 さて、成吉思汗ちゃんをこぎ出します。ああ、そうだ。ここで成吉思汗くんの性能、というか性格の違いというかを語るわけですけど、これはフレームによる違いでも、ホイールによる違いでもないですからね。お気を付け下さい。DE ROSA  NUOVO CLSSICOとの比較中心の、ただの感想です。絶対性能を語っているわけではないです。これから買おうという方の参考にはなりません。

 クロモリバイクとカーボンバイク、というくくりにしちゃうのも、危険なんですけどねえ。でも、結果的にそうなっちゃうかしらね。まあ、できることをしますよ。

 成吉思汗くんの重さ、ペダル、タイヤ込みの要するに全重量ですが、7.2kgNUOVO CLSSICOより2kg軽い。ただ、重さが違いの原因の全てではない、です。回転系のパーツが全部違うので、それらもひっくるめて、特性に違いが出てます。

 一言で言うと、成吉思汗くんは踏み込んだときの反応が早い。乗り始めに、そこまでクイックな感じがするわけではありません。巡航速度、例えば25km/hまで上げようとしたときに、NUOVO CLSSICOの場合はのらりと上がっていく感じです。あくまでも比較ですよ。それに比べるとKAHNはスパンと速度が上がります。私の脚力では、NUOVO CLSSICOが楽しい巡航速度は23km/h程度、ケイデンスは76程度です。25km/hを維持するのは、それなりに気合いが必要になり、30km/hの巡航となると、地べたの抵抗が粘るように感じます。

 KAHNだと巡航はいきなり27km/hくらいまで上がり、ケイデンスも90を越えていきます。さてもう少し上げるかなあ、って気分になり、32km/h程度まで巡航速度を上げて、あらマスクをしてると息が切れるわ、と気付いて、29km/hまで落とす、という感じ。たぶん気温がちょうど良い時期には3334km/hまで上げても大丈夫そうです。

20170401_152706_p1010376 なにが違うんですかね。タイヤによる変化も大きいですし、同じブランドのタイヤであっても、消耗度合いによって感覚が変わってきます。もちろん巷間言われるようにホイールの特性もあるでしょう。DE ROSA NUOVO CLSSICOはマビックのアルミ手組ホイール。一方、KHANはフルクラムの新品完組アルミ、レーシングゼロナイト。マビックの方が使い込んでる分、ホイールバランスが崩れてる可能性もあります。これが崩れると、回転の抵抗が露骨に増えます。単体ではわかりにくいんですが。ここが、高速域での伸びの悪さにつながってるのかもしれません。あるいは、車体重量による違いか。

 あ。若干フォームも変えています。トップチューブ長は同じですが、ハンドル位置を2cm程度低くしてあり、このことによりやや前傾姿勢が強くなっています。やや。ややね。でも空気抵抗は速度の自乗に比例して大きくなりますので、やや前傾であっても、効果が出ている可能性もあります。

 原因を探るには、DE ROSAKUOTAのホイールを交換して走る必要がありますね。ハンドルの高さを変えたり。うん、めんどくさい。やりません。そのうちやるかもしれませんが。

 高速行きでの伸びが違う、ということには、高速域で出てくる空気抵抗や回転抵抗などの問題もありますが、低速域での反応の重さが影響している可能性もあります。一般道は、とにかくブレーキングと定速巡航がちょこちょこ入ります。信号、歩行者、曲がり角、対向車、状況の変化に応じて速度を落とす必要が常にありますな。やんないたわけもおりますが、それに合わせちゃいけません。歩行者の横を通るときはスピードを落としましょう。犬がいることころもです。

 でだ。スピードを落として巡航に持っていくときに反応が遅いと、そんだけ体力が削られます。何度も何度もゴーストップを繰り返しているうちに、地味に脚が削られていくのです。結果、高速域まで持っていったとき、そこでもう一踏みする脚がない、ということかもしれません。繰り返しますが、カーボンだから速い、クロモリだから遅い、ということは考えてません。よく言われることですが、2kgフレーム軽くする前に、体重2kg落とせよ、的な。まあ落とせないからおじさんは高いカーボンフレームを買うわけですけども。フレームが軽くなることによる速度向上はあるんでしょうが、もっとデリケートな結果になる気がします。

 更に、よく言われる、フレームが硬いとか柔らかいとか言う問題。これもねえ。素材による違いは、あるのかしら。と。衝撃吸収性や弾性はむしろ構造に起因すると言われてます。最近はようやく普通に1日に100km程度の距離を走るようになりましたが、昔、乗り始めた頃は60km辺りの壁を越えるのが大変でした。膝が痛くなったんです。この頃は、このバイクだと疲れが酷い、つまり衝撃がもろに返ってくる=硬い、と考えてました。が。100km走るのが普通になると、特段、硬い柔らかいが気になることもなくなりました。つうことは、です。つうことは、硬い柔らかいがあるにしても、それはある程度の体力や技術が備わってくると問題でなくなる、ということです。

 もちろん、限界性能を求める人は別ですよ。フレームのしなりだの、限界での挙動だの。高速ダウンヒルでのコーナーリングなんて時に、どれほどコントロールしやすいか、とか。とか。でもね。あのね、素人はそんなことしちゃダメ。プロはね。プロは仕方ない。けど、趣味で命を賭けるのは絶対にやっちゃだめだby老松のおいちゃん。

 だから、素人が剛性や硬さが問題になるようなレベルで走っちゃダメ、ってことです。そうなると、もう要するに好みの範囲ですね。硬い感じがする、乾いた走りをする、軽々と進む、全て感覚です。ただし。趣味のことなので、この感覚、感性がとても大切であります。

20170402_091527_p1010392 KUOTA KAHN平地慣熟走行。あくまでも印象です。なんつーんですかね。精度が高い。もちろんそれはアッセンブリーパーツであるシマノDuraAceの性能でもある。フルクラムの性能でもある。各部が気持ちよく動作する。余分な遊びやがたつきが一切なく、スムーズに各部が確実に動作する。品質の高さを感じます。まあしかし、この辺りの感想は、KAHNに限らず、同じようにコストをかけてちゃんと作った自転車なら共通するでしょうね。

 今度はヒルクライムで使ってみましょうかね。あまり変わんないインプレッションになりそうな気もします。

2017年4月16日 (日)

KUOTA KAHN2017を組んでもらったよ

20170329_164315_p1010367 KUOTA KAHN。通称、成吉思汗。あくまでも個人の通称です。カーン繋がりなだけです。モンゴルで生産してるわけではないです。

 前回、KAHNを購入するとお伝えしてから何週間か経ってしまいましたね。そんだけ待たされたんですよ。船便が着いた、と連絡があってから通関が終わるまで10日。そこから更に自転車屋さんに送られ、そして組み立て、と。まる4ヶ月待ちましたわ。そんでも決して長い方じゃないってのがなんとも。短い方でもないですけどね。普通。

 ロードバイク5台買って、そのどれも注文から4ヶ月は待ちました。長いので5ヶ月かな。しかしねえ、その売り方が当たり前ってどうなん、って思いますけどね。宅配便が、Amazonがこんだけ頑張ってる時代に、注文して4ヶ月ってねえ。ロードバイクを買ったことがない人には、ロードバイクの値段にびっくりされますけど、実はこの辺りも一般の方には驚かれるところです。

 ちなみにサイクルショップマスコでは、ほぼ同じ時期に、やはりKUOTAKIRALの注文を出したそうですが、そっちは更に1ヶ月遅れだそうです。くおーたあああっ。

 さて。ニューフレームの選定については前回書きました。シュッとしたバイクが欲しかった。で、探したらこれ。という理由です。色は2色展開ですが、シンプルな方を。ただWEBサイトを見ても、ブラックがつや消しかつや有りか、全然わからん。もう少し丁寧に説明して欲しいですよなあ。買ったけど。まあどっちでもいいやって買い方をする方も、たいがいいい加減です。ちなみに実物はマット(つや消し)でした。

 今回、カーンのアッセンブリパーツはBMCから移植したシマノのDuraAce9000です。ハンドルやステムも移植の3T、シートも移植のフィジーク。新調したのはホイールとチェーン、ワイヤーとハンドルテープくらいです。

 ホイールは悩みました。もしね、これから初めてバイクを買う、組んでもらう、そんでもってホイールにこだわりは一切ないってんなら、シマノDeraAceC24。これでいいです。間違いない。万能型ホイール、軽くてよく回る。と評判です。実際、ヒルクライムで使ってる方多いです。が。

 が、です。ホイールもデザインなんですよ。同じような値段設定のホイールを比べて、絶対性能でどれが優れてるか、なんて素人にはわからんです。ああ、つまり単体で買って、ってことです。いくつもホイールセットを持っている方は、また違うのでしょうが。

重い軽いはまずメンタルに響きます。ヒルクライムタイムにどの程度響いているのか、これは相当乗り込んでないと、わからんと思いますよ。たいていの人は、ホイール以外の機材を同じにして比較するなんてことはできません。ホイールを交換して比べるときはタイヤも一緒に変わってしまう。同じブランドのタイヤであっても、減り具合で全く感覚が変わります。あ、そういう意味で、タイヤの比較も難しいです。何百キロか乗っていると、方向性は見えてきますけど。パンクしやすい、とかウエットで滑る、とか、新しいタイヤにすると、よく転がるってのもあります。

 ともかく、ホイールを換えたらこうなったなんてことが言えるのは、経験値の高い人、自分の中に確とした基準がある方だけです。私の経験値は中途半端なんで、そこまで判るかなあ。ただね。C24ばかりじゃつまらんなあ。違うホイール買ってみたいなあ、と思ったわけです。

 条件。アルミクリンチャー。素材がアルミで、タイヤのタイプがクリンチャーというタイプ。要するにチューブラーとかチューブレスの方が性能がいいらしいですけど、パンク修理がしやすいのは圧倒的にクリンチャー。それでクリンチャーを選ぶと、必然的に素材がアルミになってきます。カーボンクリンチャーという選択肢もあるんですが、熱に弱い上に値段がバカ高くなります。走行性能はその割に極端に変わるというわけではない。少なくとも私にはわからん。となるとアルミクリンチャー。お値段も1020万円と、カーボンに比べるとだいぶ買いやすい価格になります。

20170328_190426_p1010359 で、何にするか。だからね。もう好みでいいのよ、と。見た目とかネーミングとか。アルミクリンチャーと言えばマビックかフルクラムかカンパニューロか、ということになりますよね。で。今回はフルクラムレーシングゼロナイトで行きます。フルクラムにはレーシングゼロというホイールもあるんですが、ナイトがつくとホイールが黒くなります。いや、そんだけではなくて。ナイトは表面を電解処理してブレーキの抵抗を大きくしてます。要するに、よく止まる。らしい。ヒルクライムって、半分が下りなんですよ。半分がずっとブレーキをかけている。それはね。怖い。20kmブレーキをかけっぱなしってのは結構疲れます。まあその分、ブレーキシューも特製のモノになり、ちょっとお高いらしいですけど。

 ただですね。最近のタイヤ、ちょっと前に主流だった23Cという規格から、もっと太い25Cという規格に変わってきています。パンクしづらい、とか接地面が増える分パワーロスが少ないとか言われてますけど、そこまで激変するもんじゃないとも言われてます。でもともかく、25C化が進みつつある。そうするとですね。ホイールもそれに合わせて少し太くなっています。つうことで、今ホイールを買うと、ちょっとぶっとくなってます。レーシングゼロナイトも25Cのタイヤを履かせればバランスが良くなるのかもしれませんが、現状、在庫していた23Cを履いているので、ちょっと見た目のバランスがよくないですわ。

 あと、新調したワイヤーもチェーンも、これは選択肢がない。正確にはチェーンは他のメーカーという選択肢はあるんですが、敢えて変えるほど変化が期待できないです。チェーンが金色ってのも、バイクによってはあるんでしょうが、この際、それは望んでないので。シマノDuraAce。バーテープは、3T。特に意味はないです。黒地に白ステッチの入ったモノを在庫から探していたら、3Tだったというだけです。まあでもハンドルやステムも3Tなので、悪くはない。ですね。

 チェーンルブはフィニッシュラインのセラミックワックスというドライ系、つまり油で摩擦を減らすのではなく、細かいセラミックのパウダーをチェーンのコマに入れて、摩擦を減らすという代物。原理的に、雨にはかなり弱いです。まあその話はいずれ。で。もともとチェーンに着いているオイルが邪魔になりますんで、オイルを落とす脱脂という作業をしておいてもらいます。

 というわけで、フレームがお店に届いたのが火曜日。休店日の木曜日を挟んで、土曜日には組み上げてもらっていました。

20170328_190431_p1010360 参考までに、組み上げるには工賃が発生します。まあそれは店の方針次第というところもあるんですけどね。これはどこで買って、どういうサービスを受けるか、という考え方になってくるんですが。

 例えば最近ではある有名自転車店が、キャニオンというブランドのバイクの整備は受けない、というコメントを発表していました。キャニオンというバイクはドイツのブランドで、お店を通さずユーザーにネット直販をしています。当然、直販の分、お安い。お得感があります。が、お安いと言うことは、お店に儲けがない、ということでもあります。

 個人店のほとんどは、ロードバイクを定価で販売します。お店の人は工賃やら製品の価格に含まれている儲けをもって生活をしています。今時定価かよ、と。もっと安く出せるだろう、と。儲け過ぎなんだよ、せこいんだよ的な言い分はよく聞きます。ぼったくりだ、とかね。いやもちろん10万のモノを60万で売ってたり100万で売ってるなら、それはぼったくりでしょう。30万のモノを40万や50万で、場合によっては60万で売るのは、決してぼったくりではないと思います。販売後のメンテナンス、保証などを考えて、更に商売として成り立つかどうかと言うことを考えれば、正当な儲けがなければなりません。卸の値段で出せってことは、首を吊れって話ですよね。

 キャニオンのバイクで言うと、整備の手間や保証は購入者が担うから、その分をお安くできるんです。そういうスキルや手段を持ってる方が買うバイクです。ただ安く買って整備や保証を、近所の自転車屋にしてもらおう、というのは、いささか甘いように感じます。もちろん、この論には「工賃を払えばいいんだろう」という反論があります。ところが、こういう整備を受けないって自転車屋は、そこそこ繁盛していることが多いのです。つまり、たくさんのお客を抱えていて、その対応で手一杯。自分のお店で買ってくれたお客の自転車にかける対応を削って、一見さんのそのときだけの工賃をもらってやるメリットがないのです。

 そこは、ですからお客に自転車屋さんを選ぶ権利があると同様に、自転車屋さんにもお客を選ぶ権利がある、ということではないか、と思いますな。つまり、キャニオンを買って整備を頼みたいなら、整備を受けてくれるというお店を探せばいい、というだけのことです。見つけにくいかどうかは、ユーザーの問題でお店の問題ではないと思うのですね。

 私の場合、今回買ったのはフレームとホイールですから、その他のパーツを組むには、別の手間が発生して当然だと思います。とはいえ、こちらはいわゆる固定客ですんで、販売店からすると、手間賃ぐらいサービスします、という提案もありました。でもね。私はそれじゃダメだと思うんです。自転車を組むのに少なくとも2日はかかってます。専門職の大の大人が二日がかりの作業をしたら、その代金を払うのは義務だと思ってます。地域の自転車屋さんが存続して欲しいなら、ちゃんとお金を使うべきです。それが無理なら頼んじゃダメだと考えてます。というわけで、こちらから工賃は5万円でいいですか、とお願いしました。これが高いか安いかはよくわかりませんけど、二日間の工賃です。

 こういう契約の仕方をするから、さっきのチェーンの脱脂みたいなことも、きちんとお願いできるんですね。それが正しい客と店の付き合い方、かなあ、とね。

2017年4月 9日 (日)

予約殺到でなかなか買えない無印良品コーヒーメーカーMJ-CM1はどうなのか

20170318_114453_p1010285 珈琲党です。

 で。そもそも珈琲って美味いんか? というか美味いってなに、ってことですよ。一般的にはね、美味いと感じるその根源は生存欲求ではないか、と思います。つまりね。カロリーですよ。糖と脂。これは最強。これが切れると、体が動かない。原始の時代から生存のための最大欲求。ですよな。続くモノとして、塩、ミネラル。ビタミン。タンパク質などもそういうもんです。身体を作る材料、身体を整えるもの、そういうものを美味いと感じて、求めるように仕組みができてます。

 ではね。それ以外の旨みって、そもそもなんなんスか、ってことは思います。いわゆる嗜好品ですよ。コーヒー、お茶、煙草。煙草は判る。生存欲求の代わりにニコチンの中毒性と結びついている。それに対して、コーヒーとかお茶を美味いと感じるのってどこから来るの。お茶については、うん、旨みの主成分はアミノ酸よね。タンパク質。コーヒーにもアミノ酸入ってるけど身体を作れるほどの量ではない。主成分はカフェイン。まあカフェイン自体にも中毒性はあるみたいだから、そこに惹かれるってことはあるかもしれないですけど、じゃあコーヒーの代わりにカフェインをお湯に溶いて飲むか、ってえと、飲みたくはないです。マーク・ワトニーじゃないっての(※アンディ・ウィアー著「火星の人」参照)

20170402_112857_p1010400 なんでこんなことにこだわるのかってえと、そもそも自分がコーヒーを美味いと感じてるのかどうか、よくわからんのです。私は、フリーズドライのコーヒーとレギュラーコーヒーの区別がついているのかしら、とね。

 最近は缶コーヒーが売れなくなっているそうですな。コンビニで、100円あれば、ちゃんとおとしたコーヒーが飲める時代です。本物のコーヒーが100円で飲めるなら、缶コーヒー買わないよなあ、ってことらしい。

 しかしね、そもそも私、コンビニコーヒーをそれほど美味いと思ったことがない。ドリンクとして楽しむなら、コーヒー風味の乳飲料的なモノの方がよほど美味しいとさえ思うのは、大量にぶち込まれた糖のせいでしょう。缶コーヒーの無糖は、ほんとに飲む気がしないですから。よほど眠気を覚ましたくて、かつ糖を取りたくないとき限定。だけど美味しくないから、いっそ水溶きカフェインを売ってくれ、と思ったり。ふむ。

 コーヒーを飲ませるだけの商売が成り立っているくらいですから、コーヒーの味がどうだとかこうだとかの蘊蓄は、マリアナ海溝より深いと思われます。ですから深入りは避けます。コーヒーだけにね。深入りと深煎り...。まあいいんですけど。ええ。

20170322_224144_p1010329_2 私の舌も鼻も、そんなわけで全く当てにならないんですけどお。うちの奥様はずいぶん前から、うちのコーヒーは美味しくない、と言ってました。確かに、朝ご飯に添えても、あまり口を付けません。香りは好きなんだけど、ということです。ふむ。曰く、コーヒーメーカーが悪いんじゃないかとね。

このコーヒーメーカー、少なくとも10年は使っている年代物です。20年になるかな。まだNationalPanasonicになるずっと前から使ってます。で、ミル付きのコーヒーメーカーってあんまり選択肢がないんですね。当時、煮詰まらないコーヒーポットのサーモスなんかも検討したんですが、うちは二人が飲むだけなので、煮詰まることを心配しなくていいかあ、って。メーカー上部にお湯がぽこぽこ噴き出すサイフォン的な雰囲気のガジェットもついており、これでいいかあ、って選択です。

20170325_061417_p1010339_2 しかし20年くらい使っているとして、最近ね、いくらなんでも飽きたなあ、新しいの買いたいなあ、と思って、調べたところ、新製品がほとんどないんですよ。このコーヒーメーカーも20年前とほとんど姿が変わらないまま販売されてます。どんだけ熟成してんだよ、と。思いつつ、それじゃあ買い換える意味ないじゃん、ということで放置してたんですけどね。奥様がコーヒーが美味しくないのはコーヒーメーカーのせいだって言うから、やっぱり買い換えたいなあ、と思っておりましたそんなある日、某ガイアの夜明けという番組で、喫茶店のマスターが淹れるコーヒーを再現するというコーヒーメーカーの開発ストーリーをやってるではありませんか。

まずウリなんですが、ミル部分。よくあるブレンダーみたいなカッターで粉砕するのではなく、金属製の臼で、文字通り豆を「挽く」という動作をします。これによって、豆が均等に細かくなります。ムラができない。味がぶれない。私に判るかどうかは別として。理屈上はそう。なるはず。

 更にお湯を注ぐタイミング、入れ方もコントロールして、蒸らしの過程がしっかり取れるらしい。これによって一流の職人さんの腕を再現するという。おお。買おう。これだ待ち望んでいたモノは。

 ということで、早速ホームページを開きます。が。まだ販売前の予約中だったにも関わらず、既に第1期販売分は予約で売り切れ、次もいつになるか判らない状況です。が、しかし。がんばった。ホームページを頻繁にチェックし、就寝前のベッドの中で予約中の文字を見た瞬間、すぐさまポチッと。もう次の瞬間には、予約受付終了になってましたよ。恐ろしい。テレビの力はすごいな。ただね。これはあくまでも予約であって、モノが入るのは1ヶ月以上先という、気の長い話で。まあしかし、即座に必要というもんでもないので、待ちました。それしかできないもんね。ちなみに今も予約受付終了中。次がいつになるかはわかりません。

20170322_201403_p1010322 で、届いたのがこれ。無印良品MJ-CM1税込み32000円。豆からでも粉からでも淹れられる。設置なんですけど、これフィルターを入れるカップが、本体の左側に開きます。そして、水を入れるカップが、本体の右側に開きます。どういうことかってえと、左右両方に余裕がないとダメだってことです。おいおい。なんで片方に寄せてくんねえんだい。とは思います。見た目、両方に開いた方がバランスはいいですけど、見た目の問題じゃねえよ、設置スペース考えてくれよ、と。

 うちの場合、食器棚の間のスペースに入れて、使うときだけ前に引き出します。奥に入れたままだと、豆も入れられませんしね。ダイヤルやスイッチはたくさんありますが、基本的にはそんなにあれもこれも使うわけではありません。初期設定でだけ使うボタンのようなモノもあり、無駄にボタンが多いとも言えますが、単機能型のボタンなので、むしろ年寄りには楽。ただし、表示のアイコンが小さくて見分けがつきにくいので、年寄りには不都合。どっちやねん。

20170325_060857_p1010336 豆の挽き具合はダイヤルで合わせますが、このダイヤルは気持ち悪い、クリック感がなくて、ぐにっと回って止まるタイプ、せっかくデザインがシャープなんだから、そういう演出をして欲しいところです。

 最初のセッティングをすると、基本的にはボタン一つで抽出が始まる感じ。ただし、抽出開始と終了の表示が判りづらい。表示部分の液晶が点滅をし始めれば抽出開始、点滅から点灯に変われば抽出終了ですけどね。音ででもしらせてくれたらなあ、と思いますが、そこらへんは好みでしょう。保温は20分で自動で切れますが、もともと3カップ分しか作れないので、たくさんつくって保温しておくという使い方には向いてません。

 抽出中に蒸気が噴き出すことはほとんどありません。ですから、周りが湯気で湿気ることもあまり意識しないです。その分、派手に香りが立つこともあまりなく、朝起き抜けに部屋中にコーヒーの香りが、というのがないのは寂しい。が。考えようですけどね。それって香りが飛ぶってことでもありますよね。実際はどうかわかんないですけど、ポットの中に香りが閉じ込められていると考えれば、一番いい香りを楽しめると言うことになるのかしらねえ、と。

 メンテナンス性。ミル部分は取り外して分解できるので、そこそこ綺麗にしやすい。分解自体も簡単です。水の入ったポットから、抽出孔までのパイプも洗えないですけど、まあこれはどこのコーヒーメーカーも同じです。

20170325_062146_p1010340 さて。一番大切なことを、簡単に言いますよ。すごい簡単に言いますよ。耳かっぽじいて聞いて下さいね。お味です。すっきりとして飲みやすい。

 えええええ。だいたいね、飲み物の評価に「飲みやすい」ってなんなの。飲みにくい飲み物を飲む必要がないだろう、と。

 ああだからさ、冒頭でいったじゃないですか。そもそも私はコーヒーの味がわかってるかどうか自信がないって。いやね、今回、せっかくいいコーヒーメーカーを買ったから、いい豆も買ってきたんですよ。だからね。こいつが美味いのか、コーヒーメーカーのせいなのかよくわからないのです。

 ただ、敢えて言えば、尖ったところがない。舌の奥にざらつくような雑味がない。すっきりとした仕上がりであります。試しにこれまで飲んでいたコーヒー豆の粉も使ってみましたが、心なしか飲みやすい気がする。普通のカフェのように美味しいと言えば、そう。うーん、だからいいんじゃねえの。高かったし、まだ手に入れにくいという希少価値もあるし。見た目もなんか業務用っぽくてかっこいいし。無印良品的な品の良さが現れた、いいコーヒーメーカーです。32,000円の価値があるかどうかは、まあねえ。人それぞれということで。うん、つまり物の価値は、その人が決めるもんですよ、と。

 

2017年4月 1日 (土)

無印良品でベッドフレームを買い、意識高い系ロハスな生活を目指す

要するに、マットレスを買ったわけです。うん。マットレスを乗せるフレームは、これまで使っているモノがあるから、その上に乗っければいい。十分じゃん。そう、十分なんです。

 奥様との二人暮らしですからね。マットレス買うとなると、1個というわけにはいきません。2個、つまり1個の倍の値段がします。12万円×224万円。もちろんベッドパッドも新調したい。となると更に3万円くらいは乗っかります。30万近い。うううううう。

 ああ、でもね。よく言われるんですが、人生の1/4はベッドの上にいるわけですよ。10年しか使わなかったとしても、2.5年はベッドの上。まあねえ、そう考えるとねえ、と。マットレス屋さんのセールストークですが。そう考えれば、仕方ないかもと思えるわけですよ。うん。仕方ないね。

 でもね、フレームは別に寝心地に関わるわけではないので、フレームは使えるよなあ。いやでも一応、フレームの相場、見ておこうか、ってフランスベッドの販売会で見てみますとね、やっぱり10万近くするわけですよ。2台で20万。合計で50万ええええんん。これは辛いなあ。ボーナス払いでも空っケツになります。やめよう。

 ただね。20年くらい使ってきた今のベッドフレーム。正直飽きた。換えたいよぅ。と思ってたんですが、フランスベッド工場に置いてあるフレームは今ひとつぴんとこない。ぴんとこないのに10万も出す気がしない。贅沢だ贅沢だ贅沢だ、ということで、フレームはそのままで。後は、シーツですね。ところがですねえ。家具屋さんにあるシーツは、これまたどうもピンとこない。ぴんとこない上に高い。もうこれは通販かなんかでいいんじゃないか。無印良品とか。その辺りのシンプルでざっくりとしたのがいいよねえ。と。

20170322_193204_p1010314_3 よし無印良品ストアに行こう、ということになったわけです。仕事帰りに無印良品ストアに寄って、そこでつらつらと歩いておりましたらね。ベッドがある。ベッドがあるわけですよ。それもフランスベッドに置いてあるのよりかなり格安のベッドです。が。しかし。これ良くないですか。つうかよくなくないですかー。って感じぃ。

 まずですね。フレームがすごくシンプル。脚元がずっと見通せて、ルンバくんがすっと入れそうな、猫もすっと隠れられそうなすっきりとしたベッド下。ヘッドボードもすっきり。シンプルなオーク材。ごちゃごちゃしたものが一切付いてない。しかも。ヘッドボードとフレーム合わせて5万円しない。組み立て作業入れても、2台分で10万円を切る。かつデザインが好き。これいい。素敵かも。

これ欲しい。買う。と奥様にラインで写真を送りました。ダメと言われたら諦めが付きます。なんにしても既にフレームはあるわけですし。ねえ、そんなに買い物ばかりしてたらアカンでしょ。と。ところが、奥様も、あらいいじゃない的なノリで。買っても良さそうな雰囲気です。でも買いませんよ。実物も見せずに、一人でそんな高いモノ買うわけないじゃないですかあ。うん。

20170225_122149_p1010261_5 後日、二人で無印良品ストアに行きましてね。まあこれならお安いからいいかもね、と。改めてお許しをいただいたわけですよ。もうこの先死ぬまでベッドを買い換えるなんてないだろうしね、と。老境ならではの清水飛び降りですよ。なんかこの頃そういう勢いで買ってしまう大型商品、多いです...。貧乏老後に突き進んでる気がしないでもないです。

 ついでに、てか、もともとはそっちがメインだったはずですが。シーツ類も一新します。無印良品家庭ですね。意識高い系ハイソな生活ですよ。なんつうんですか、えっと、ほらあのスローライフ的な合い言葉のえっと。ロハス?的な?ねえ。おされなベッドルームの出来上がりです。

 今回購入したシーツは、何種類かある生地のうち、「麻平織り」というもの。シングルのかけ布団カバーが7000円。ちょっとお高い。お高いですがあ。それでも家具屋さんで売ってた、薄っぺらい色のシーツより安い。ような気がする。たぶん。それにね。ウチは猫がいるでしょう。これと遊んでいるときに、けっこう猫がシーツに爪立てて踏ん張ったりするのですよ。デリケートな素材だと、あっという間に引き裂かれてしまいます。どうせなら、ある程度の強度は欲しい。それでちょいと生地が厚めに感じられたこれ。

 それにね、これから暑くなってくるわけですが、そんなときにも麻の入った生地はきっと快適なはず。はずであります。

 それはともかく、大事なのはベッド全体の寝心地です。マットレス屋さんが言ってました。身体が慣れるまで2週間は様子を見て下さいね、と。うん、様子を見るよ。見るってか、寝るよ。うん。

 あのね。気持ちよいです。まずベッドの柔らかさ。マットレス自体はやわやわではない。けれども古いマットレスに比べると、ふんわり沈みます。際限なく沈むのではなく、ある程度受け入れるとしっかり反発するというか。身体の一部に体重がかかるのではなく、身体のカーブに合わせて体重が受け止められていくので、文字通り包み込まれるような感じがします。

 一部に体重がかかって、どこかが疲れると言うことが少ないので、あまり寝返りを打ってないようです。もぞもぞと姿勢を変えるくらいのことはしているようですが、身体が凝る感じがありません。一緒に換えた無印良品の麻混のシーツのせいもあるでしょうが、表面がさらりとしつつ、くるまれていく感じ。この季節のおふとぅんの気持ちよい頃には、耐えられない快感であります。

20170401_183540_p1010383_3 すっきりとしたベッド下は予想通り、ルンバくんもブラーバちゃんもすっと入り、猫の毛も溜まりにくい。ちなみにオプションでベッド下に設置する引き出しのような設定もあるようですが、個人的には論外です。せっかく風通しを良くするための空間なのに、わざわざモノを入れたくないので、引き出しはいりません。

 うちの猫は玄関のピンポンが鳴るとダッシュでベッドの下に隠れるんですが、それもまあスムーズに。しかも。見通しがいいので、朝出かけるときに猫がいない、なんて時にも、すぐにベッド下を確認できます。

 すっきりしたヘッドボード、ふんわりしたベッド、なかなか良い買い物をした、と満足できるので、フランスベッドの工場なんちゃらセールみたいなわけのわからん売り方も許してやろうと思いました。

2017年3月22日 (水)

おふとぅん...。ベッドだけどな フランスベッドマットレス LT-750N

20170322_192006_p1010304 実は。

 ベッドを買い換えました。思い起こすこと数十年前、高度経済成長期における日本の農村での生活は、まさに西洋化への傾倒を進めていたわけでありますが、とはいえそれらの習慣はTVや週刊誌で見る程度のもでしかなかったのです。

 確か高校生までは、和室に布団を敷いて寝ておりました。浪人生となって一人受験に向けた夜通しの受験勉強をしておったときに初めて3畳ほどの個室を貰い、そこをベッド化したわけでありますが、ベッドと言っても当時そんなものを買う余裕もなく、ビールケースを敷き詰めて作った寝台に布団を敷いた、ベッドもどきであったわけです。その生活は大学まで続きました。ベッドは寝台に布団を敷いたもの、敷き布団必須です。

 まあそれでも布団の下に空間ができますから、布団を敷きっぱなしにした時のような、カビが生えるようなことがなくなりますので、不精な若者には便利なものです。なにより、自作とは言えベッド。洋風な、アメリカンライフであります。ちなみにこの頃、町の雑貨店で売ってた、ネオン管で作ったバドワイザーの看板など、置きたがる学生多々あり。まあそういうものを買う経済的余裕もありませんでしたが、いいなあ、と思ってみてたものです。この頃買ったペンギン型のライトは、未だに捨てられず置いてあります。電球は入ってないです、もう。

 さて。独り立ちして就職し、結婚した後もしばらくは布団暮らしでした。まあ貧しかったのでね。そうそう広い家を借りることもできませんでしたので、片付ると部屋が広くなるお布団は重宝しました。が。敷きっぱなしにできるベッドがいいなあ、という憧れはね、うん常にありましたよ。

 そして今のおうちに引っ越してきたわけですけど、ここはもう気がつくと軽く10年以上住んでいます。このおうちはちゃんと寝室にできる部屋もありましたんでね。ベッドを買いました。ちゃんとしたベッドは人生初めてです。そりゃあもう感動しましたね。そもそもベッドというのは、布団とは違うんだ、ってことが初めて分かった瞬間です。

 和式の布団というのは、基本は敷き布団を置き、その上に掛け布団を置く。間に挟まって寝る、という単純なものです。しかしね、これはよほど敷き布団が分厚くないと、背中が痛い。いつの頃からか、敷き布団の下にスポンジでできたマットレスが敷かれるようになりました。また掛け布団の間にタオルケットや毛布という季節に合わせた工夫もされるようになりました。たぶんね。これが布団の構造です。おそらく床が多少とも弾力のある畳の上だからこそ成り立つ構造のような気がします。板の間では、硬いなあ。昔の人は大変だったでしょうね。

20170322_192154_p1010308_3 ではベッド。まずベッドの基本はマットレスです。マットレスというのは布団とは構造が全く違う。布団は中まで綿や羊毛などがびっちり詰まっております。その厚みで、弾力性を確保します。一方、マットレスは、中は空気です。もちろん空気だけでは潰れてしまうので、空間を保持する構造物、例えばスプリングだとかスポンジだとかをいれます。

 布団に直で寝ると、身体から出る汗は布団に吸収され、布団はじっとりと重くなります。敷きっぱなしにしているとカビが生えるゆえんです。一方マットレスは中がスプリングなどで支えられた空気ですから、湿気が籠もりにくい。さらに通気性を良くするために、木などのフレームで作った寝台を置き、その上にマットレスを乗せます。こうすることで更に通気性は向上し、少々のことでは黴びることはありません。たぶん。

 さて。問題は寝心地なんですが、ベッドの寝心地はマットレスの中にあるスプリングによって決定しますな。例えばですよ、スプリングコイルを4隅にだけ入れて直方体を作る。形はマットレスになっていても、寝られたものじゃありません。真ん中ずどんと落ちてしまう。もう少し増やしましょう。ということで。スプリングの数が多いほど、寝心地は向上するはずですが、無限に入れると鉄の塊のようになってしまいますので、そこはもう限度というものをわきまえていただきたい。誰がわきまえるかというと、もちろんマットレスのメーカーさんです。コイルの数、並べ方、コイルの反発力、そうしたものをコストとバランスをとりながら、設計していくわけですね。

 なるほどな。ということで、当時、まだ元気だった頃の大塚家具さんで、あれが良いかこれが良いかを悩んだわけです。そのころ、まだね世間も布団からベッドに移行している真っ最中だったのか、布団信仰のようなものがありました。つまり、「ベッドは布団に比べて柔らかすぎて腰が悪くなる」というものです。硬いベッドのほうが腰に良いと信じられていたのです。ですからウチが買ったマットレスも、ソフト、ミディアム、ハード、スーパーハードと四段階くらいあったうちのスーパーハード。手で押すとぽんぽんと返ってくるような反発力がありました。

 これがベッド。おお、なんというハイカラな。

 ところがですね。どんなものにも寿命があります。およそマットレスの寿命は10年と言われています。10年使ったから即座にダメ、というものではなく、徐々に性能が落ちていく。毎日寝ていますから、その変化に身体が慣れてしまいます。なかなか寿命に気がつかない。しかしね、10年の寿命説に対して、ウチのマットレスは軽くそれを越えています。10年くらい。いやいくらなんでもダメだろ。と。なんぼなんでもあかんやろ、と。言うわけで、ベッドを替えることにしました。

 どんなベッドにしようかなあ、と考えたとき、柔らかいベッドにしたい、というのがありました。まあね、年をとって海外も含めあちこち旅行をして歩くようになりまして、台北のシェラトンでしたかね。ふわりと柔らかいベッドに包み込まれるような感覚。ああいいなあ。お姫様だあ。と。柔らかくても良いんだねえ。と。いつかはこういうベッドを入れたいねえ、と思っていたわけですよ。

20170322_192430_p1010313 そこで今回、どこでベッドを買おうかなあ、とやほーでねいんたーねっとというものを検索していたら、ウチからそう遠くないところに、フランスベッドの工場があり。そこで工場直売セールをやっている、と言うではありませんか。これね。ある意味あやしい。検索サイトのトップに上がってる広告なんてねえ。広告費を打ちまくってトップを確保してるわけじゃないですか。そう考えると、あまり信用したくない気もします。とはいえ工場で販売してるわけですから、定価もわかって保証もしっかりしてる。それに家具店と違って、マットレスに特化した話が聞ける、と。まあね。騙されてやる、ではないですけど、乗っかっても良いかなあ、ということで、フランスベッド工場直売セールに行くことにしました。

 結論から言うと、セールと銘打った常設展みたいな感じです。ずーっと毎週のようにセールをやってるようです。まあ、それはいいんですけどね。別に変なものを売ってるわけではありませんから。家具屋さんがフランスベッドとタイアップした企画を、フランスベッドの工場を借りてやってる、ということですか。まあでも、逆にフランスベッドの工場でやる以上、品質も売価もちゃんとしてる、ということはありますから。最安ではないでしょうけど、その分、説明などもしっかりしてるし、フランスベッドに限れば、全製品の扱いがある。なるほど、それならいいか。と自己完結的に納得して行きました。良いのかどうかは知りません。もう買っちゃったので、言い聞かせる必要があります。

 フランスベッドの標準的なマットレスは、値段の安い順にLT-300LT-500LT-750LT900というラインナップ。それぞれにハード、ミディアム、ソフトがあります。それぞれのランクで2万円ぐらいずつ値段が上がります。まあどれを選んでも、そうそう変なものはない、そこがブランドのしっかりした製品を買う安心感です。実際そうかどうかは、知りませんよ。上から2番目のLT-750を選択します。特上、上、中、下とあった場合、上を買ってしまうのは人情です。

 そうしますとね、昔買った大塚家具のコイルスプリングのベッドの表面が板バネのようですらあったのに対して、今のは、今のはああああァ。ふんわりしてる。ふんわりしてるんです。ちなみにソフトとミディアム、ハードの違いはスプリングの堅さではなく、表面のマット部分の柔らかさだそうです。ということは、ソフトを選んでも沈み込んでしまうというわけではない、ということですね。なら、ソフトだ。ソフトな表面でベッドに包まれましょう。うん。セールスのおじさんが、体重に合わせてミディアムを勧めてきたのを無視して、ソフトを選びます。

20170322_192154_p1010306_2 マットレスの上には、ベッドパッドを敷きます。これはまあ、汗、汚れ対策です。マットレス自体は選択できませんからね。猫がおしっこしやがったり吐いたりしたときにも大変有効です。ベッドパッドは必須です。

 ということで、ベッドシリーズ第一弾終了。第一弾? はい第一弾。

2017年3月16日 (木)

KUOTA KAHNがやってくる。かな。

File_000_3_2 さて。何を買おうか。ということですね。選択の基準なんですけどね。前回まとめたことに尽きるわけです。欲しいモノを買え。です。今回、バイク選定に入る話ですが、要するに個人の好みを語るだけになります。あれやこれやメーカーの製品を語っておりますが、これはこう感じるという、まさに個人の感想であります。優劣は一切語っておりませんので、ご容赦ください。

 ロードバイクに限らんのでしょうが、趣味のモノというのは、次から次にクラスアップしたくなるものです。実用品なら、必要にして十分ということで満足できますが、そこに少しでも趣味性が入ると、もっとかっこいいモノ、もっとかわいいモノという欲望が湧いて参ります。かつて車をもつことが趣味の時代にあった、よりよい車への乗り換え、なんてものもそうですな。もちろんメーカーさんもその心理を熟知して、微妙にいいものや変わったモノをすくってくるわけですな。シーズン毎のモデルチェンジってのは、そのためです。

 逆にですよ。満足してしまうと、新しいものには目が行きません。実はBMC SLR01に乗っていたときがそうです。新しいバイクへの興味が一切なくなりました。自転車雑誌を見る気力さえない。つまりですね、それまでのバイクよりずっといいはずの自転車を買ったけど、飛躍的に性能が上がるわけではない。かつ、こんだけのお値段のバイクをほいほいと買える財力もない。100万を超えるバイクを買ったところで、老境の自転車乗りの能力が上がるわけもない、という悟りの境地でありますよ。

 それにSLR01、相当に気に入ってましたしね。新たに何十万もの投資をしたいという意欲が湧かなかった。実際、しばらく資金が涸れ果てていた、ということもありますがね。そんなこんなで、最近の自転車情報にはずいぶん疎くなっております。

 さて。何を買えばいいのか、と。本当はBMC SLR01がいいんです。いいんですけどねえ。同じモノに買い換えるってなんかつまんない。この先、自転車を新しくすることもそうそうないかもしれない。新しい機種に乗りたいなあ、と。ここらへん、ちょっと矛盾してます。先に言ったように、違う機種に乗り換えたからと言って、そうそう変わるわけではない、とも思ってはいるのですよ。ま、人間は論理だけで動くものではございません。

 それにね。SLR01の現行モデルは、カラーリングが気に入らない。私が好きなのは2014年型の、マットブラックに細い赤のラインが入ったアレなんであって、くっきりした赤ラインや白や、まして黄色のBMCなんてのは、全く好みではありません。ともかく、BMCは今回は外します。

 では、どうするかってえと。やっぱり見た目ですよな。見た目。それ最重視。で、どんな条件かってえと、まず全体のフォルムはホリゾンタルに近い、トップチューブ。トップチューブが曲線とか斜めってるとかは、ダメです。あ、好みですからね。人が乗る分には全然嫌いじゃないです。ルックとかのトップチューブがステムまで伸びるようなデザインもダメです。実は、これだけで相当絞られてしまいます。最近はスローピングや湾曲はむしろメイン。ホリゾンタルにこだわりたがるのは、おっちゃんだけです。知らんけど。

 見た目デザインとともに、メーカーのイメージデザインとかもありますな。例えば、大手自転車屋さんでママチャリと同じような並びに、置いてある自転車メーカーは、初心者くせえと思われるんでないか、という見栄が出てくるのも、おっちゃんならではです。元々は伝統あるメーカーで、今もツール出場チームをサポートしているようなメーカーであっても、です。例えばビアンキ、メリダ、ジャイアント、最近ではコルナゴなどですかね。この辺りはほんとに歴史ある一流メーカーなんですが、それ故にほんとの通か、初心者さんか、購買層が分かれそうな気がします。気、ですよ?

 ちなみに、今、カーボンのフレームは、ほとんど台湾のジャイアントがOEMで作ってるらしいですから、製造技術で言うとジャイアントが一番、ということになるんでしょうね。そういう意味では、ジャイアントを選ぶ方は質実剛健、通です。入門者用の低価格帯のバイクを出しているブランドは、ファンを増やしやすいのと、高級ブランドイメージを維持しにくいのと、天秤にかけてるんでしょうなあ。コルナゴも、某大型チェーン店で扱うようになったってのは、販売の升を大きくしたいと言うことなんでしょうが、短期的には高級志向のユーザーが選択を迷う材料にはなっているようです。

 アンカーはいい。若い人に勧める一台です。なんと言っても日本ブランド、日本製という安心感がありますし、カラーオーダーシステムも、個性的なバイクが欲しい人には比較的お手頃で手に入れるチャンスです。ただ、日本ブランドってのは、質実剛健、ガチの自転車乗りというイメージがあります。へたれたオジサンが、能力に見合わない無駄金を使う、という私の趣旨から外れます。ちなみにカーボンフレーム製造は、おそらく台湾か中国です。

File_000_2 やはりここは無駄に高いバイクに乗ってへろへろ走ってるところを、若者に「あのおっさん、金を注ぎ込みゃいいってもんじゃねえところを見せてやるよ」って勢いで、ぶち抜かれて、「ざまあみやがれってんだ」って思っていただく。それがおっさんの本懐でありましょう。自虐おっさんここにあり、です。

 となると、TIMEか。タイムに行くか。タイムはなんでもロードバイク乗りの究極の憧れ、と言う方もいるらしい。確かにお高いフレームです。いっときは、これにしようかなあ、と検討していたんですけど、個人的な思い入れがないので、憧れもない。どうも気合いが入らない。フレームセットだけで60万から。BMCのパーツを流用しても80万円は軽く越えますな。うーん、そこまで欲しいかなあ、と考えてて気付きました。既に欲しいモノを買え、という原則から外れてます。高いから買う、になりかけてます。そこまでお大尽じゃねえ。うむ、タイム、なしね。

 キャノンデール。おっさんには昔懐かしアルミBMXバイクメーカーイメージ。カリフォルニアな感じ。ほら、最初の文字がCで始まるし。ロードバイクはやっぱりイタリアだよなあ、とスイス製BMCに乗ってたおっさんは思います。トレック。エモンダとか。軽いし。トレック、アメリカだしメジャーすぎてえ。ジャイアントに並ぶ超大手だけに、性能、コストパフォーマンス、サポート態勢も最高。まっとう過ぎます。なんつうんですかね、真面目に自転車に向き合ってる感じが、いい加減なおっさんには辛い。

 なるほど。超メジャーは好みじゃないんだわね。もちろんまだまだ挙げてないメーカーはあるんですけど。ブランドでは決められないな、ってことです。

 見た目だ、見た目重視だ。もう一回戻ろう。まずホリゾンタルに近いトップチューブ、それも太めなのがいいな、でもエアロは目的に合わないから、それはなしで、カラーリングもかわいいのは合わないからシンプルにしてと、ああつまりなんだSLR01が好きだったんだなあ、ということの再確認をする日々が続きました。

 しかしです。このまま迷い続けていると、シーズンが始まってしまいます。で、あちこちのメーカーサイトを開いておりますとね。今回、一切検討していなかったメーカー、以前KEBELに乗ってたので、外してたメーカー、KUOTAが目に付いたのですね。以前買ったことがあるブランド、つまり好みの方向性が一致するところがあるみたいです。

 今のKUOTA、トップモデルはKOMKAHNの二本立て。トップモデルで、フレームセットが35万円程度と、お手頃です。トップモデルとしては、ですよ。タイムの60万とか見た後ですと、そういう感覚になります。トップチューブはやや傾いてますが、クロモリフレームでもない限り、そうそうホリゾンタルなんてありません。ダウンチューブもいい感じにボリューム感があります。

Photo カラーリングは派手な赤白もありますが、思いっきり地味なブラックもあります。この地味な感じがいいかもしれません。これ、いいかもな。いいよなあ。うん、いいね。ということでKAHN、発注することにしました。サイズはXS。私の身長は171.5cm。足も手も短い。Sサイズでも行けそうですが、BMCが少し大きい感じがしたので、DEROSAと同じトップチューブ長510mmにしました。BMCより姿勢が立ってしまう分、高速には弱いかもしれませんな。まあ、そんなに高速で走れないからいいことにします。

 服のサイズと同じでねえ。MLが着られる場合、どっちを選ぶかってのは迷いますよね。前回も書きましたが、乗りやすいフォーム=速いフォームではないのでね。素人さんは体幹が弱いので、その時点の体力、体調で乗りやすさも速さも変わってしまいます。ここが鍛えられたハイアマチュア、プロの理論と一致できないところです。

 老境に進むおじさんとしては、乗りやすさを重視しておいて、いい。ということにしておきましょうね。さて、あとは輸入代理店のインターマックスさんが届けてくれるのを待つわけですが、案の定、納期予定日ごろに一ヶ月くらい納期が遅れるという連絡が来ました。まあそうだろうと思ってましたけどね。

2017年3月 5日 (日)

花粉症の季節だからね できることは何でもするよ NAROO MASK F5s

 日曜日の夜だというのに、今週のブログ記事が書けてない...。なんてえか、そこまで義理を感じるものでもないはずなんですが、なんつうのかね、書かなきゃって思ってしまう貧乏性。違うか。

 いやまあ、書こうと思ってることはあるんですけどね。時間がない。いつにもまして雑駁であります。ご容赦いただきたい。よし、これでいい。

 以前に、花粉症対策の話は書きました。レスプロスポーツマスクというものです。一言で言うと、とにかく装着感が悪い。耳より下でバンドを留めるので、どうしてもずり落ちてくる。ずり落ち防止のために締め付けると気分が悪い。まあ、ヘルメットのベルト部分に通すことで、若干改善はしますが、ネオプレーン素材の保温性が、気温が上がったときに不快感MAX

20170206_195520_p1010244 なんとかならんかなあ。ということで、今回購入したのがこれ。NAROO MASK F5s 3,200円。Twitterのサイクルスポーツ公式から流れてきた情報で、決定版かも!みたいな物言い。ふむ、試さざるを得ないな、というか試させてください。お値段的にもレスプロよりはかなり安い。まあ失敗してもこの値段ならいいや、というレベルです。

 しかしながら、販売サイトを見ると、なんだかねえ。薄っぺらいねえ。こんなもんで効果あるのかねえと思いつつ。注文します。届いたものは、本当に手のひらサイズ、ネックゲイターの薄いものと変わりません。これはね、頼りないという側面と、薄くてコンパクトだから持ち歩きしやすい、という側面があります。実際効果があるなら、コンパクトであるに越したことはありません。

20170206_195549_p1010245 さて。装着。ネックゲイターと同じようにすっぽりと被ります。違いは、耳に当たる部分が裂けてて、というか耳を通すようになっています。これならずれる心配がない。装着すると、全体がとても柔らかです。圧迫感はそれほどありません。緩いゴムが入ったような、ちょっとモフモフする感じのニット、ほんのり温かい。

 温かい...。ちうことは、気温が上がれば暑くなるはずね。まあね、どんな薄い生地でも、つけりゃあそりゃあ温かくなるわね。そりゃしょうがない。どの程度の気温まで耐えられるのか。やってみなきゃわからんね。うん。

 というわけで、何度かこれをつけて走りに行きますた。はい。気温5℃くらい、風のある日。これはね暖かくて快適。フェイスマスクみたいな感じですな。当然汗はかかない。ふむ。で、装着感なんですけど、これね。鼻のところに、よくある普通のマスクのように、針金っぽいものが入っていて、花の形に合わせることができるようになっています。なっています。が。あんまり密着しません。鼻の脇に隙間ができます。ちなみに顎のほうも浮いてます。じゃあ全然ダメかってえと、それはたぶんそうでもない。というのは見てのとおりマスク全体が伸縮性のある素材で、顔全体に張り付くようになっているからです。鼻のところは浮いていても、口の周りや鼻孔の周りがくっついている感はあります。それに運動量が増えると、鼻で吸うより口で吸うことのほうが増えますからね。とはいえ実際はどうなんですかねえ。呼吸を繰り返したとき、どの程度、隙間から花粉を含んだ空気が入ってくるのか不明です。

 マスク部分がどの程度花粉を防いでいるのか、これもね。不明。とにかく通常のマスクのように、マスクの層を厚くして物量で防ぐという発想ではない。うっすい目の細かいフィルターが一枚、入っているように見えます。これでほんとに防ぐことができてるんですかね。わからんです。

 軽く流していて普通に呼吸をしている分には、それほど不便は感じません。薄めの普通のマスクをしているように、空気はスカスカ入ってきます。まあ、呼吸をするには快適です。レスプロや普通のマスクをして長時間は知ると、マスクの内側がびっしょりと呼気に含まれる水分で結露しますが、ナルーはそれほど結露感がありません。なんででしょうね。口の周りに密着して、呼吸を繰り返すから、水分が溜まりにくいんでしょうか。

 気温の低い日の、1時間程度のポタリングでは、特にこれと言って問題は感じませんでした。なかなかいいかもね。

 が。問題はこれがヒルクライムに使えるか、ですよね。そうでなくても運動強度の高い人が使っても問題ないレベルなのか、さらに花粉の多い日でも平気なのか。ということで。がっつりとヒルクライムライドに出かけましょう。普段よくいく奥武蔵コースです。うちから鎌北湖まで15㎞程度、そこを上り口に子の権現を通り、傘杉峠を抜け、刈場坂峠。ここから国道299号に降りて、反応側に戻り、子の権現北側から南に抜ける。体力が残れば、南側の激坂ゾーンを折り返し、名栗川に降りていき、CAFE KIKIさんで一休み。CAFE KIKIさんからウチまではおよそ20㎞概ね80㎞程度、獲得標高は1500m程度。そういう計画であります。

 さて。当日ですが朝の気温は7度程度。少し暖かい。ウエアはまだ春秋用の起毛のもの、日中は15℃まで上がるという予想ですが、山の上はそれほどまではいかないだろう、ヒルクライムの時は少し汗をかくかもしれません。

File_000 予想通り山までの道は体が少し温まる程度、ただ既に問題が出ます。信号で止まるとアイウェアが盛大に曇ります。止まった時は外し、走り出してつける、というのを一、二度やって、ああこりゃ無理だ、と。ここでひとつめの決断。マスクを外すかアイウェアを外すかです。走っている間は、どちらを外しても平気です。が。走り終えた後に盛大に反動が来る。どちらの反動がキツイかってえと、大量に呼吸とともに肺の中に取り込むであろう、マスクを外すほう。目のほうは痒いだろうけど、それだけで済む。呼吸しちゃうと、鼻水に加え熱が出て、顔もぱんぱんに腫れあがるでしょう。

 はい、アイウェア諦めたー。まあこの時点で、このマスクの問題点がひとつ出てしまったわけです。さて、いよいよ鎌北湖からのヒルクライム。最大15%程度、最近の激坂ブームの中では初級編です。とはいえ初心者のころはここでも立ちごけしてましたので、けっこう心拍が上がる坂です。まあしかし。極端に呼吸が苦しくなることもなく、おやおやこのマスク、結構楽かも、とかね。思ってました。


File_003jpeg File_004 マスクの中が結露してべちゃべちゃということはありません。やはり口に密着してる分、結露が溜まりにくい気がします。が、顔を覆われているので汗はかきます。かいた汗はマスクの顎のほうに流れるので、そこらへんはひんやりと冷たい。まあ、肌に触れなければ気になりません。このピークを過ぎると、多少のアップダウンもあり、足を休めることもできます。

 が。ちょっと妙なことに気づきます。いつもはここをタイムをとりながら追い込んでいくのですが、前半の心拍はせいぜい160前後。追い込んでいて160。ところがこの日、タイム関係なくポタろう、と思って走って、実際タイムも上がってないのに、心拍が上がってます。決して高い速度域ではないから、疲れた感はそれほどではないのに、息が上がる。微妙に迫ってくる感じです。

 顔振峠から刈場坂峠に向かう57%程度の坂で、脚が回りません。おお、老いるということは悲しいことだなあ、こんなにも俺は遅くなり、衰えてしまったのだなあ。そう切なく感じながら走っておりました。刈場坂峠から299号までは一気に下ります。途中上る箇所はありません。よしここで心拍を整えよう、と一気に700mも下るのですが、心拍が下がらんのです。130前後。正丸トンネルの手前から、子の権現入口までも緩い下りが続きますが、やはり心拍が下がらない。

File_005 File_006 まあね。もう項がないので端折りますがね。そのあとの子の権現北側。ええ、脚をつきましたよ。ええ、負けですよ負け。これが老いるということですよ、ええ。と。心折れて下りる途中の、ゆずの庄といううどん屋に立ち寄り、武蔵野うどんを食します。あ、ちょっと元気出た。あれ、これひょっとしてハンガーノック入ってたかもです。そういえばこの日、朝出発前に冷凍カレーうどん390kcal、食っただけでした。ゆずの庄の肉汁うどんが全身に染みわたります。温かいお茶を二杯立て続けに飲み、うどんの汁をお湯で薄めて全部飲み、更にコーヒーまで飲んで、人心地。

ちなみに、ゆずの庄さん、冬期間休業だそうで、この日は久々の開店から二日目。だったせいか午後1時半頃のお客は二人だけでしたが、普段は駐車場いっぱい、自転車ラックもいっぱいになるくらいの人気店らしいですぜ。

File_007 少しパワーが戻りまして、更にカロリー摂取のためにCAFE KIKIさんに向かいます。そこでまたマスターに自分の衰えを嘆いておりましたら、マスターが慰めてくれました。マスクしてそんだけ登れればたいしたもんですよ、とね。うむ、ひょっとして、あれ心拍上がりっぱなしだったのは、酸素が足りなかったのか、と、おいおい今気づくかよという話です。

 いやね。走れなかったのは体力の衰えか、ハンガーノックか、マスクによる酸素不足か、まあそのどれもでもあるんでしょうが。このマスク。いきなりキツくなるんだったら、多分途中で外してます。ところが、それほど抵抗なく呼吸できるように感じるので、外しどころを見失う。まあできれば外したくはないものですから、極端に不快にならなければ外さない。じわりじわりときつくなってくる。ということかな、と今更ながらに思うわけですな。

 まあそれを良しとするか悪しとするかは考え方ひとつです。多少パフォーマンスは落ちても、走ることができるわけですから。

 ただね。うちに帰ったらもう即涙目充血、鼻水ずるずる。翌日も顔ぱんぱんでした。花粉症マスクとして効果がなかったのか、いやこれをしてなかったらもっと酷いことになっているのか、そこらへんがよくわからんのですよ。

2017年2月26日 (日)

非常にコアな話ではあるが カセットフー BO EX専用 キャリングケース CB-AH-41用

20170204_081234_p1010243 本来、ここは商品紹介ブログ、に分類されるのではないかと思うが、本来そうであろうとなかろうと、実態としてはぐだぐだ文章を書き連ねたいという欲求が先行するのであって、実のところ題材は何でもいいのである。

 身も蓋もなく言えばそういうことです。たぶん昔からここを読んでいる方はお気づきのことでしょう。最近、自転車関連のことを書くことが多いので、自転車ブログと思って来られている方には、大変申し訳ございません。この丁寧語、あってんのか?

 さて。タイトル通り、コアな話であります。

 カセットガスコンロ。知ってますか。知ってますよね。うーん、初めて出会ったのはいつ頃だったのかなあ。しばらく考えてましたが、思い出せないくらい昔。と言っても、自分で使うようになったのは大人になってからだと思います。子供の頃は、卓上コンロを使うときは、ガス管から長いゴムホースを引っ張って卓上に置き、鍋をしておったような気がします。

 学生の頃かしら。いや、そもそも学生の頃は料理なんかしなかったし。いや待てよ、自分ではしなかったけど、大学の寮でジンギスカンとかやってなかったっけ。と思い出そうとしても、あれがカセットガスだったかどうか、わからんですねえ。焼酎を丼で飲まされたことは覚えてますがね。

 でだ。大人になってリビングで鍋でも焼き肉でもしようと思ったときに、さすがにその頃には長いゴムホースを台所から引っ張ってくるようなことは、なかったような気がします。で、カセットガスコンロ。カセットフーですよ。これね、このタイプのガスコンロ、といえばカセットフー。そう覚えてます。

 シャワートイレのことをウォシュレットと呼び、救急絆創膏のことをバンドエイドと呼び、使い捨てカイロのことをホッカイロと呼んでしまうようなもんです。ちなみに、うちの奥さんはバンドエイド的なモノ全てをサビオと呼んでしまいます。

 でだ。カセットフー。当時は決して安くはなかったですよ。45,000円くらいもしたんじゃないですか。若かりし頃の安月給でこのお値段のガスコンロ。ねえ、リビングで鍋ができる焼き肉ができる生活が豊かになるぅ、みたな。どれがいいのかなどれがいいのかな、と。そりゃあもう必死になって選んだもんですけどね。まあ正直言ってどれもこれも変わりゃせんのですが、そこは若さ故。一つ一つ家財道具が増えていく喜びってんですかね、あったわけです。

 実は、キャンプを始めたばかりの頃は、キャンプ用コンロを買う余裕がなかったので、しばらくはカセットコンロを持って行ってました。いや、コンパクトでいいですよ。荷物を減らしたい今でも、むしろカセットコンロに戻そうかなあと思うくらい。ただ問題は、カセットフーは屋内使用前提だったので、いかんせん風に弱い。アルミ箔の脂は寝坊しガードなどを使ったりもしたんですけどね。まあそれでも風に弱い。

20170225_100847_p1010254 そこで買ったのがカセットフー強化型モビルスーツ。的な。カセットフーBo(ボー)という製品です。これは風に強いが売り物でしてね。言わばシャア専用ザク。赤い彗星。連邦の汎用モビルスーツなんか一撃ですよ。うん。

 ところがですね、この後、キャンプも本格的になりまして、言わばコロニー落とし後の一年戦争のような状態ですよ。グフは出てくるはドムは出てくるは、最終的にはビグ・ザムなんてものがですねえ。ね、コアな話でしょう? 

 まあいい。とにかくシャア専用ザク的なカセットフーBoの出番がなくなったわけです。キャンプでの出番がなくなったとは言え、おうちで鍋、というときには出番がある。そのときのために、長い眠りについたわけです。

 が。そこで困るのが保管の方法。結構ね、カセットフーってガチャガチャするじゃないですか。そのまま棚の中に放り込んだり、ビニールにくるんだりすると、中でガチャガチャになったりします。これは困る。邪魔くさい。ねえ、きっとジオン軍も困ったと思うんですよ。破壊されたわけでもないシャア専用ザクをどうするか。とりあえずコンテナ、じゃないですけど、買ったときに入ってた段ボール箱に入れて、棚の中に保管してたんですけどね。さすがに10年も経つと、段ボールもぼろぼろになってきます。困ったけどしょうがない。とりあえず保管を続けました。

 ところがですね。最近になってキャンプの軽量化を図ったときに、このカセットフーBo、再び外で使いたいな、と思うようになりました。いわば、ガンダム鉄血のオルフェンズ的な。掘り起こされたガンダムフレーム、的な。ああ、すみません既についてきてくれる人はかなり限られてしまっています。コアだから。コアファイター。あああああ。

 持ち歩きに、ぼろぼろの段ボール、更に困った、という話ですよ。で。実は、このタイミングで、カセットフーBoの新シリーズ、なんと工具箱のようなケースに入ったカセットフーが売り出されました。イワタニ カセットフー ウインドブレイクこんろ 風まる ブローケース入り CB-KZ-1-A。これいいじゃん。これいいね。置き場所に困らない。いいなあ。イワタニサイトで希望小売価格8,400円、販売価格5,480円。でもなあ。ケースに入ってるだけで、今までのモノが使えないわけじゃないからなあ。いいなあ。とね。思ってたわけです。いいなあ。

 あるときね。ふとこう考えました。工具箱みたいなケース、適当なのを買って入れればいいじゃん。ってね。まああるかどうかはわからんですけども、探してみましょうよ。と。と。っとぉおおおおおお。なんと。

20170225_100920_p1010256 イワタニからこのカセットフーBoのケースだけが売ってるではありませんか。カセットフー BO EX専用 キャリングケース CB-AH-41用。おいおい、これ使えないか。と思って説明を見ましたらね。対応製品が書いてある。専用品だ、と。う。ちょっと希望が遠のいた。専用品ってことは、他のものだと入らない可能性が高いってわけだよね。対応してるの、何かなあ。CB-AH41CB-AH35。あー。そうねえ。うちのカセットフーBo。もう10年は経ってるよねえ。無理よねえ。

 と思いつつ、一応ぼろぼろの外箱の型番見ました。するとね。するとねええええ。CB-AH41。ええ。これ使えるの。2,480円のケース。使えるはずよねえ、型番一致してるんだから。で、ぽちっと。まあ失敗しても2,480円。仕方ないかな。とりあえず買え。買おう。

 そして届いたのがこちら。赤いケース。風まるは黒いケースですが、こちらは赤いケース。とりあえず納めてみる。うむ?うむむ。おおおおお。ぴったり。全く余計な隙間もない。すげえ。10年以上前の製品だよね。んん?モデルチェンジしてないの?って思って、サイトに戻ってみましたらね、どうやら旧製品を対応させるためのケースを発売したみたいなんですよ。

20170225_101001_p1010258れってすげえな。と思いました。既に新製品が発売になった後に、旧製品のサポート機能追加を行う。普通はね、新製品を買わせたいから、そんなことはしません。旧製品をそのまま使い続けるってことは、新製品が売れないってことですもんね。これはねえ。自分の会社で使う製品を大事にしてないとできないことですよ。こういう会社の製品は信用できる。つうか、こういう会社は信用できる。

 どことは言いませんけどね、某GPSの販売代理店なんか、売った後ソフトのバージョンアップも地図の更新も一切しやがりません。マニュアルなくしても売ってくれないですしね。もうね、4台くらい買って登録してるヘビーユーザーにその扱いですからね。挙げ句の果てに、販売元の会社に買収されてしまいましたがね、ざまあみやがれと思ってる人はたくさんいますよね。そういう方は仲間ですよ仲間。

20170225_101053_p1010259 失礼しました。

 で。とにかく私が申し上げたいのはイワタニ万歳。赤いケース、まさに赤い彗星。ジークジオン。イワタニはまさにジオン公国、あ、ダメだ滅んじゃう…。

 滅ぼしませんよ。イワタニ。ささやかながら応援し続けます。ガス、イワタニの買いますよ。

2017年2月19日 (日)

新しい季節が始まるのだ 初心者のためのロードバイク選び

のだ、って書くと、「バカボンのパパなーのだ」と言いたくなる年齢層はいる、と思います。

しばらく前に、自転車に飽きた、という記事を書きました。いろいろと挫折をしてしまいまして、自分を追い込むモチベーションがなくなりました。もうこのまま置いていけばいいんじゃないの、とかも思ったりしたんですけどねえ。魂が、そこまで老いるのは早い、と囁くのですよ。ふむ。

20161205_114447_p1000988 DE ROSA NUOVO CLSSICOで走っていますとな、いろいろと新しい発見があります。速くなくてもいいんだなあ、とか。止まって写真を撮ってもいいんだなあ、とか。ご飯を食べるのが動機でもいいんだなあ、とか。Twitterでなんとなくつながってる人たちのつぶやきに刺激されて、いろいろな発見があります。

 そうはいっても社交性がない、というか、社交性を仕事で使い果たしてしまうおっちゃん世代。相変わらずこれからも一人で走って行くんでしょう。それはそれで良しとして、うん、新しいバイクも欲しいかな、と。つまり、クロモリのDE ROSA NUOVO CLSSICOの楽しみもあれば、ヒルクライムレースの楽しみもまたあってもいいかな、と思えるようになってきたんですね。

 となると、カーボンバイク。ヒルクライムを想定したカーボンバイクが欲しい。ということであります。さて。何を買いましょう。一度ヒルクライムレースから降りた人間ですから、言わば初めてのヒルクライムバイク選び、ではないかと。無理がありますね。はい、グーグル対策でヒットしやすいタイトルにしてみました。引っかかった人ごめんなさい。ここはかなり適当なブログです。

P1010627 ロードバイクを買うのは今回で5台目です。初めてロードバイクを買う、という方からすると多い方でしょうが、趣味として考えると多すぎる数でもないみたいですな。最初のバイクはピナレロのFP3と言うモデル。これを買ったときはまだピナレロかピロナレかよくわかんないくらいの素人でした。2009年の2月ですから、もう8年になるんですなあ。そりゃ歳も取るわ。

 そしてKUOTAKEBELBMCTeamMachineSLR01、今乗っているDE ROSA。手元にあるのはDE ROSAだけですけどね。いろいろあったんスよ。いろいろ。その分、身体には傷跡と麻痺が残っていたりしますけどねえ。まあ怖い。

20120311_111552_p1010811 でね。次何を選ぼうか、って話。ですけどね。ここらへん、これからどのバイクを買おうかって方にも参考になるかもしれません。ならないかもしれません。そりゃまあ仕方ないね。うん。

 バイクを選ぶときに考えるのは、性能、値段、デザイン。この辺りですかね。そして優先順位もたぶんそんな感じ。でね。個人的にはバイク選びに大事なのは、この逆の順だってことです。まずデザインありき、次いでそれが買える値段かってこと、最後にインプレッションなどで出ている性能。一言で言うと、買える値段の中で一番かっこいいと思う自転車を買え。ということです。

 自転車による性能差がない、ということではないですよ。てか、あっても私にゃあわからんのですが。でも、私なんかよりロードバイク経験が圧倒的に多い自転車業界の方が書くインプレッション記事には意味があるんだと思います。直進性がどうの、とか剛性感がとか、クイックなハンドリングとか。でもね、その一方で、世界のロードバイク乗りのトップオブザトップ、ツールドフランスに出てる選手の方は、あちこち移籍をして、いろんなメーカーのバイクに乗っている。しかも必ずしもトップグレードに乗っているわけではない。

 選手の能力差を埋めるくらい圧倒的な性能差があるバイクがあれば、そりゃ勝ちたいチームは全部そのメーカー、そのバイク、そのパーツを選びますよね、ってことです。えーとマシンドーピングの話じゃねえですよ? うん。それはともかく。癖というか色というか味わいというか、そういうモノはあると思います。

P4270010 値段で言うと、カーボンバイクのピナレロFP330万くらい、ケベルが50万くらい、SLR0180万くらい、NUOVO CLSSICOは素材が違いますが50万くらいです。ピナレロFP3SLR01では値段が倍以上違いますが、倍速くなったわけでも、倍上れるようになったわけでもありません。私が買った頃、KUOTAのフレームは硬いとよく言われましたが、100km走った後の疲れ方が若干違うかなあ、と言う程度のことで、しかもそれすらも加齢とかの体調の変化を考えれば、誤差の範囲です。

 ダウンヒルではFP3のシマノ105のブレーキシステムでは柔らかさを感じることがありましたが、それもなあ。アルテグラDi2のケベルと乗り比べての話でしたし、単体で不安を感じるほどのことはありません。乗り始めたばかりの素人が何かと比較できるわけもなし、それ以前に自分の技術も経験もなかった。

20120318_100231_p1010826 よく電動変速システムの優位性が言われますが、これもなあ。乗る人の感性によるんじゃないですかね。私は電動アルテグラを使ったケベルの次に、SLR01を買ったわけですが、全く迷わず電動でないDuraAceを選びました。それ以降、電動変速システムがイヤでケベルに乗らなくなったと言っても過言ではないです。

 変速性能ではないんです。好みです。2年くらいケベルの電動システムを使いましたが、どうしてもシフトアップダウンを感覚的につかめなかった。楽なのは確かなんです。だから、好き嫌いさえなければ、変速性能的には電動のほうがいいかもしれない。しかし好き嫌いを加味した性能を言えば、私的にはケーブルで変速するシステムの方が高性能なんです。感覚のずれがないから変速ロスが少ない。だから乗っていて楽しい。乗りたくなる。それって究極の性能ですよな。

 つまりです。特に我々のような素人さんの趣味においては、乗りたくなる自転車ってのが最高の性能なんじゃないでしょうかね。

 ケベルとSLR01を比べたとき、じゃあSLR01のほうが絶対的にいいか、何しろ値段が30万円も違う。と、これもまた違う。SLR01の方が乗っていて疲れたんです。ジオメトリってご存じですかね。自転車フレームの書くパーツの長さによる構成です。パーツの長さが変われば角度も変わります。角度が変われば、フレームの性質も変わる。ロングライド向けとかヒルクライム向けとか、いろいろ書いてあります。書いてありますけどねえ。書いてあることがそのまま自分に有効なわけではないってことです。SLR01の方がヒルクライム向けジオメトリであったはずですけど、乗りやすさはケベルの方が上。

 ところがここがややこしいんですが、SLR01のほうが姿勢がキツい。じゃあダメか、ってえと、実はSLR01のほうが、ヒルクライムも平地もタイムが良い。じゃあSLR01のほうがいいじゃん、って思うけど、それってプラセボじゃねえの、80万もするバイクだぜえ、みたいな気もする。つまり、絶対的ではないんですよ。あくまでも感覚の話で。

20150628_065427_20150628_065427 だったら。だったらですよ。やっぱりね。乗りたいって思うようなバイクに乗るのが一番なんです。ある人はそれが色だったり配色デザインだったり、ある人はフレームデザインだったりします。ある人は値段ってこともあるかもしれません。200万円もするような記念モデルなんかは、その値段がするってこと自体が買いたいと思わせる価値だったりします。それも、趣味なんだからありなんじゃねえの、って思います。

 趣味のモノだから、値段ありきや性能ありきではもったいないです。値段や性能も含めて、それが好きかどうか。誰がなんと言おうと、これが好きってもんを選べばいいんです。

 逆を言うとね、値段が安いとか高いとか、パーツがどうだとか、デザインがどうだとか。人の乗ってる自転車にケチをつけるほど野暮なこたあねえな、ってことですよ。

 でだ。そんで次に乗るバイク、何にしたかって話ですがね。じゃあまた今度ってことで。お許しください。

2017年2月12日 (日)

関東屈指の激坂 子の権現を上って思う

20170204_1117121 さて。と。子の権現の話をいたしましょう。子の権現天龍寺。奥武蔵の山の上にあるお寺さんです。奥武蔵というのは西武秩父線の各駅から、アクセスできる辺りですかね。駅からすぐ山道にアクセスできるところが多いので、ハイキングコースになっています。で、このハイキングコースとは別に、結構な林道が整備されていまして、そちらがロードバイクのコースともなっておるわけです。昔はハイキングで山の中を歩いていたら、たまーに自転車が走って参りまして、いったいこの人たちは何をやっているのだろう、と思っていましたが、数年前からその仲間入りをしてしまった、というわけです。

 大雑把にこの辺りの山域を分けるとしますと、西武秩父線と平行して国道299が走っています。この北東側の山、南西側の山に分けられます。北東の山域を抜けると日高市や越生超、ときがわ町に抜けます。南西側の山域を抜けると、飯能市の名栗方面県道53に抜けます。名栗から更に山を越えて南西方向に向かうと、青梅市や奥多摩町に向かうことになります。

 つまり、この「越える」という地点が全て峠となっているわけです。もともと人が通るだけの生活道路もあれば、木材を運び出すための林道もあります。しかし、概ね急坂であることには違いありません。山を越えるわけですから。

20170212 中でも、屈指の急坂と言われるのが、子の権現天龍寺に至る林道であります。ヒルクライムをやる関東近郊の方なら聞いたことがある、という方も少なくないはずであります。で。先ほどの山域で説明しますと、県道53号と国道299号に挟まれた山域であります。ただし実際には53号からはアクセスできず、53号よりもっと北側の、県道350号からのアクセスとなります。さて、なぜ敢えてこれを言うか、ということであります。

 子の権現天龍寺に至る道は、ヒルクライマーにとってこれだけメジャーな急坂、一般的には激坂と言われているわけですから、あちらこちらのブログやTwitterにもたびたび登場いたします。最後の300mは地獄、というのが通説でありましてね。どのブログ、Twitterでもそうあります。

 ところがですね。個人的にはこれまで一切そう感じたことがありませんでした。急坂には違いないですけど、名だたるヒルクライマーが目標にするような坂でもないだろう、と。もちろんそれは勘違いです。ここは、あほみたいな坂です。そもそも自転車で登るような坂ではありません。ある程度練習を積んだ経験者でないと危険です。登れない、んじゃなくて、危険です。そのことはまた後で言いますね。

 じゃあ、なぜ以前は、子の権現をそんな急坂と認識していなかったかというと、どこからアクセスするか、なんですよ。子の権現は、国道299号からのアクセスと、県道350号からのアクセスがあります。激坂と呼ばれているのは、県道350号名栗側からのアクセスです。国道299号からは、きついにはきついが、激坂というほどでもない坂です。

 私は普段、西武秩父線西吾野駅からハイキングしてたので、子の権現天龍寺には国道299号からアクセスするのが普通だと思っていました。ですんで、ロードバイクでも299号を走り、そこからアクセスしてたんですね。しかし、皆さんが子の権現子の権現と楽しそうに話してらっしゃる。何がそんなに楽しいのかと。で。たまにですね、子の権現の表を登った、という表現がある。ふむ、表と言えば、こっちだよなあ。と。何しろハイキングルートとしても、一般の参拝客が入るのも国道299側からです。駐車場があるのも299側。どうみても表舞台。名栗側から登る道は、参道というより裏道だろう。と。

 ところがどっこい。子の権現をやる皆さんがメインにしているのは名栗側、県道350号側ですね。ここ、誤解の根源です。そもそも、表か裏か、というのは山域においては意識の問題ですよ。山梨県と静岡県の方にお伺いしますがね、どちら側が表富士ですか、ってことです。富山県と新潟県の方にお伺いしますけどね、どちらが表日本で裏日本ですか、ってことですよ。

 やっぱりねえ、表とか裏とかって、ダメなんじゃないかなあ、ってのが今回の趣旨の一つであります。冒頭申し上げましたように、子の権現南西側ルートと子の権現北東側ルート、これなら客観的と言ってもいい。299側、350側、これもありです。名栗側と吾野側でもいいでしょう。表と裏は、あかんやろ~。と言いたいだけでブログを書きました。ということであります。以上っ。

 そんだけだとさすがにつまらないので、これから子の権現やろうと思ってる方に、もう少し南西側ルートの感想をお伝えしますね。まあ、どうでもいいっちゃどうでもいい。ですけどね。南西側は都内方面から来ると、飯能市街で県道70号に入り、原市場という辺りで名もない小径に入ります。ここから少しずつ山の方に寄っていくのですが、断続的に集落が現れるので、感覚的にここから山道、というのがわかりにくいです。原市場の次の集落が中藤上郷というらしいのですが、この間にも14%を越える坂道沓掛峠があります。しかし、ここを越えるといよいよ子の権現に向かうぞっと気合いを入れると、集落が現れる感じですな。あら、まだ先なのね、的な。

20170204_101550 14%は一般的には結構な坂道なので、気合いが入ってしまう方もいるでしょうが、ここで踏んでしまうと、脚を削られます。ここは淡々と登って越えましょう。中里上郷を越えると、子の権現竹寺の看板がある分岐点があります。さていよいよ、と気合いが入りますが、実はまだまだ山道ではありません。生活道路が続きます。断続的に民家が現れます。まだまだ淡々と、登ります。と言ってもこの辺り斜度はそれほどではありません。しかし油断ならない。ゆずの庄、という宿の辺り、単発的に10%を越える短い坂が現れます。

 県道350号の終端に竹寺と子の権現への分岐が現れます。でも、まだ民家があります。まだ子の権現に至る山道はないのかしら、という感じです。権五郎神社という小さな祠を左に進み、まだ、続く。民家とたまに現れる急坂。やがて子の権現より1.8km、という小さな表示が現れますが、この辺りからようやく民家も見えなくなったな、という感じ。言わばこのあたりから本格的なヒルクライムかよ、と思うわけですが、実際はここに至るまでの坂道で、じわじわと脚にきているはずです。

20170128_110352_hdr あと1.5kmの看板が見えると、いよいよかなあ。激坂残り300mがきつい。となると1.2kmはそんなでもないのかな、と思うでしょ。んなわけがない。300mに至る直前は14%を越えてます。瞬間的には17%を越えるところもある。残り300mに比べればまだいい、というだけのことで、一般的には十分に激坂であります。

そして残り300mの看板。九十九折りの左カーブを曲がると噂の激坂です。まず17%越えのストレート、道路左端は切れ落ちているので、かなり怖い。ガードレールがないんです。ここでふらつくようだと、左側斜面の杉林に落ち込んでしまいそうです。そして急激に折れ曲がる右カーブ。ここが最大斜度20%越え。コーナーのアウト側の一番緩いところでも22%を越えます。イン側だと30%行くのか、試せないのでわかりません。

 下手に足をつこうとすると、斜面が急なので、いつもより地面が遠く、脚が届きません。道路左は崖、右側は30%の壁、そして脚が届かない斜面。速度が出ないだけに、バランスを取れる強い体幹を求められます。ここが、冒頭お伝えした、危険ってとこです。普通の坂と違って、バランス崩すと転げ落ちる可能性があります。あるいは崖下にまでですがな。こえええ。

20170128_110246 ただし、この急坂はコーナーだけのものですんで、踏ん張りきれば、勝ちます。そこから先はなんてことない14%程度の坂。ここが感覚がバカになっているところ。22%を登った後だと、14%が平地に見えます。ところが実際は急坂なので、足を使い切ってると、ここで回らなくなる、と。私の心拍はだいたいこの辺りで190くらいを打ってます。文字通り気が遠くなるレベルの限界心拍であります。

 ただし300mというのはほんとに短くて、そこまで登ればいい、というのが見えている範囲であります。気力だけで登れるほど甘くはありませんが、入り口まで来られた方なら、そこで一休みしてチャレンジするのがおすすめです。

 さて、帰りですが、実はこっちのほうが怖い。22%を下るだけでも怖いのに、22%があるのは崖側。崖の方に向かって頭から進んでいかなければなりません。私ゃやりませんよ、そんなもの。降ります。降りて押します。下りであれ上りであれ、無茶をしない。生きて帰るのが一番です。

 念のため、ではありませんけどね、ここまで来たときは私は必ず天龍寺にお参りしますよ。道中無事を祈ってね。それ、大切です。

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