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« 山系サイクリスト垂涎の地  渋峠に行こう | トップページ | 広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る② 島宿あこうで腹がぱんぱんになる話 »

2017年8月17日 (木)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る① 広島のお好み焼きを堪能した

旅行の話です。ダラダラですよ、と。

 さて、夏の旅行をどうしようか、と考え始めたのは冬のことでした。海外も含めていろいろ候補を挙げたんですが、テーマが見えないと計画も具体的に詰められないですよね。テーマがなくて、ただ観光地を回っても、「ほうほう、なるほど。じゃあ次行こうか」で終わることになってしまいます。何をするか、が大切なんですよ、と。

 で。ふと頭に浮かんだのが、呉に行って潜水艦の中に入ってみたい、ということでした。どっかで見たんですよね。呉に海上自衛隊の展示施設があって、実際に使われていた潜水艦を展示している、と。よし、じゃあ呉のかつての軍港も見てこよう。となると、瀬戸内海、四国も含めて、まだ行ったことのない地域を、とね。あとは奥さまがいろいろと肉付けをしてくれました。

 というわけで、広島、四国旅をスタートします。

20170810_184138_p1020059 まず広島までは飛行機で、そこからはレンタカーを借りることにしました。車はスバル指定です。スバルファンと言うより、アイサイト信奉者です。最近は他社の自動ブレーキもかなり良くなってきたらしいですがね、実績が違う。人の車を借りるならなおさら、安全第一であります。今回借りることができたのは、レヴォーグ。私が今乗っているフォレスターよりもアイサイトのバージョンが新しい。Ver.3というやつですな。車速65km以上で、道路の中央を維持する運転補助機能も付いているらしい。この辺りを試したい、ということもありました。そろそろフォレスターも乗り換えの時期に来てますから、アイサイトの進化ぶりを確かめたい、と思ったのです。

 アイサイトの運転支援機能、車速追従機能。私の現行フォレスターA型にも付いてますが、これはすごくいい。高速道路では、アクセルブレーキに一切触れることなく巡航してくれます。それがどれだけ疲労軽減に貢献するか、実際に長距離に乗るとてきめんです。最近、1人で松本市辺りまでヒルクライムの練習に行ったりしますが、それってこの機能があるおかげです。問題はひとつ。フォレスターA型のアイサイトでは、渋滞に対応できません。完全に停止すると、追従機能が解除されてしまいます。

 レヴォーグのVer.3.0だと、ここもカバーします。渋滞で完全停止後、電子式のパーキングブレーキが作動、渋滞が動き出した段階で、軽くアクセル踏むとまた追従を始めます。自動で追従を始めてくれるともっといいんですが。これって状況に寄って変わりうる条件なので、しかたがないかもしれません。

20170811_084035_p1020090 レーンを保持し続けるアクティブレーン機能、これはいまいち。完全には信用しきれませんでした。まずVer3.0の場合、この機能が働くのが65km/h以上という条件があります。車の流れが一時的に遅くなった場合、混雑してるようなときに、頻繁に解除されてしまうんです。おまけに、レーンの認識が今ひとつ甘くて、白線が消えかかってるような状況だと解除。合流地点などで白線を書いてない状況でも解除、それらに加えて、ときどきレーンを見失う場合があって、完全には信頼できないんですね。うむう。

 もちろんハンドルから手を離して任せるようなことはできない仕組みになっているので、手を添えつつ任せているという状態なんですけどね。このステアリング補助の感覚は、多くの場合不自然さはあまり感じない。緩やかなカーブを走っているときに効く補助の感覚は、例えば直進のレーンで特にハンドルに力を入れずに添えているだけで直進し続けているような、そんな感覚です。

 ところがたまにいつの間にか解除されていて、道路の脇に寄りすぎて慌てる、という感じでした。この辺りの精度が、次のアイサイトではどう改良されてくるのか、興味があります。とはいえ、やはりアイサイトは相当に便利だし楽です。次期フォレスターの発表が待ち遠しいですなあ。

 というわけで。快適なレヴォーグに乗りつつ、広島空港のニッポンレンタカーから出発しております。

 まずは飯だろう。と。今回、時間的な都合で広島市には寄りません。呉に直行しますが、まあここまできたらやはり広島風お好み焼きだろう、と。夜は夜で魚を食う予定なので、ここはやはり広島風お好み焼きで。

 今更の話ではありますが、お好み焼きには大阪などで食われるお好み焼きと広島を発祥とするお好み焼きがあります。広島の方にとっては「広島風」という言葉を付けること自体に違和感があるというのを聞いたことがあるようなないような。しかし、私は元関西人なので、お好み焼きと言えば大阪風であったわけです。広島風? キャベツが青臭いんじゃねえの、どう考えても一体感がねえでしょう。そばが乗る? それってモダン焼きと違うん? などともやもやしたものが長年あったわけですよ。あえて「広島風」を食う意味がわからん、と。

 しかしね、ここまで来たら地域の名物を食わんわけにはいかんだろう、第一、食ってもいないものを批判し続けるのはどうなんだ、と。食おう。食いましょう。

 さて、店を探します。異論もあるでしょうがとりあえず食べログ検索。てか、食べ物のキーワードを入れたら、まず食べログが出てきますよね。ただ、今回呉市のお好み焼き屋さんを見ていたら、どうもねえ。なんか違うなあ。って感が。つうのはですね。いわゆる人気店なんですが、人工的なお店が並んでる気がするんですね。人工的ってのも変な表現ですが。言わば作られた名物店、みたいな感じ。

 お好み焼きみたいな昭和の時代から庶民のおやつ的に食われているものは、むしろこういうお洒落な店の、お洒落なメニューではないんでないか、とそういう気がしたわけです。そこで同じ検索でも、個人のブログを頼ります。検察ページではかなり後ろの方です。たまたま見つけたブログの中で、なんとなく選んだ一店「たんぽぽ 広店」。食べログにもありました。評価3.05。食べログの評価では他にも3.5の店とかゴロゴロしてます。が、ね。食べログの評価、気にしすぎるのはよくねえと、この頃思います。

 行列もそうなんですけどね。1時間待つ行列店と並ばないで入れるお店、1時間並ぶほど旨いのか、ってことです。この辺りの話は、たぶんまたあとですると思います。だからどうだってことではねえです。

_000_1520170808_125003_p1010829 たんぽぽですが。とっても見つけにくい場所にある、見つけにくい店構えの小さな店です。ナビを頼りに車で走って、2回通り過ぎたってくらい目立たない。完全に町の中に埋没してます。お店に入ると、客は誰もいない。ウチよりは若いお姉さんが一人でやってます。メニューもとってもシンプル。たぶん呉や広島でも人気店ではいろんなメニューが並んでいるはずですが、ここのお好み焼きは「肉天そば」と「肉天うどん」の2種類のみ。チーズだの海老だの、そういうチャラく値段を上げるようなものは置いてありません。ご近所さんが普通に食ってるお店です。これだよこれ。地域の食ってのはなあ。と思いつつ、お姉さんに写真を撮る許可をもらいます。お姉さんの手元を撮りつつ、雑談をする。広島の方言を聞きつつ、作り方などを聞いたりする。これだよなあ。

 評価3.05と評価3.9のお店を比べる。評価3.9ともなれば超繁盛店です。ひょっとしたら30分や1時間は待つかもしれません。お店の人もアルバイトのお姉ちゃんが慌ただしく運んでくれるわけです。そりゃあ旨いでしょう。しかしね、3.05と比べて25%以上も旨さや楽しさが変わるのか、って話なんですよ。むしろ、この小さなお店で、お姉さん一人でやってる手元を見ながら、汗をかきつつ、お好み焼きが食える。これは点数には現れん楽しさです。

20170808_125243_p1010830 さて。「広島風」お好み焼きですが。旨いね。美味いです。キャベツの青臭さだとか歯応えとか、そういうお好み焼きを邪魔するのではないかと危惧したものは一切ないです。むしろ一体感。一体感でありますよ。クレープ上に敷いた薄皮の上にキャベツを載せる。具材を乗せたあと、ほんの少量の生地を加え、卵を載せる。そして返す。周りにこぼれるキャベツを寄せ集め形を整え、蒸していく。この蒸す工程が徹底されているおかげで、キャベツがどろりと溶けるような柔らかさになっていく。その上で、たんぽぽでは生地をしっかり押さえ込み、薄い生地をキャベツと一体化させていく。関西風では決してやってはいけないという押さえ込み。これがどろりとした生地を作っているのであります。

 ちなみにたんぽぽのお姉さん曰く、押さえるか押さえないかは店のレシピによるそうであります。

20170808_130627_p1010834 そしてできあがった「肉天そば」と「肉天うどん」。見た目はソースにまみれ、全く変わりませんので、写真の一枚は割愛します。たぶんこれは肉天そば。違いは中に入れる麺がそばかうどんかの違いだそうな。どっちが広島風ということではなくて、ただの好みだそうです。しかし、味わいは全く異なります。そばの方が歯応えがあり、香ばしい。うどんはもっちりとしています。しかし、美味い。ソースの香り、キャベツの甘さ、麺の食感、いろんなものが一体となって、ああビールが欲しい。

 広島風お好み焼きたんぽぽ広店。たぶん呉で一番美味しいお好み焼き屋さんではない。そもそもお好み焼きというのは、どこが一番かを競うようなものではない。テレビに映る広島カープの試合を見ながら、一日の労働を癒やす。ああ美味かった、と。それでいいではありませんか。

 広島風お好み焼きは美味い。

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