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« 峠はいつも霧に包まれる 道央-道東サイクリング2泊3日の旅②日高町から帯広まで | トップページ | 道央-道東サイクリング2泊3日の旅④使って良かったものいろいろ »

2020年8月16日 (日)

還暦直前記念 祝328㎞走破 道央-道東サイクリング2泊3日の旅③釧路に来たらスパカツ食え

  Img_0257 さて3日目であります。ここにいたって体の不調はどこにもない。というかむしろ快調であります。

 

まあでも言うたらなんですけどね、還暦がだれでもいつでもそう行けるかっちゅうたら、そんなことがあるはずもなく、考えてみるとかなりの備えをしております。

 

まずですね。そもそも1日に100㎞くらいを走るのはそんなに負担ではない、という自転車乗りとしての経験があります。それに加えて、この1年くらいはずっと、週に3日以上、時間にして少ない時で20分、多い時で1時間くらいローラーに乗っています。特にこの4月くらいからはZWIFTを本格的に始めて、かなり負荷を上げて乗ってきました。基礎体力はかなり上がっております。

 

とはいえ、3日連続して100㎞以上を走る経験はないので、筋肉痛や各部の炎症が起きる可能性がありました。そこであらかじめ、炎症止めと痛み止めとして、ロキソニンを朝と夕方に飲んでいます。

 

体に負担がかかりにくいように、荷物を背負わなかったのも正解でしょう。もちろんしっかり飯を食った。飯はね。飯は大事ですよ。

 

ということで、ドーミーイン帯広の朝食です。ドーミーイン帯広の朝食のご飯は、白飯と豚丼が選べます。そりゃ豚丼食うでしょう。昨日も食ったけどさ。でも豚丼だよ。豚丼選ぶよねえ。選んだ。うまい。

 

Img_0272 さて出発です。今日は曇り。雨でないだけいいか。とはいえこっから釧路まで、というか釧路付近は例年ならば、3日のうち2日は霧が出ます。いや、5日のうち4日は霧が出るというくらい、お日様には縁がないので、帯広で曇りならばずっとこんな感じですなあ。まあいい。

 

出ましょう。帯広の街を出たあたりから、いわゆる北海道的な風景が広がってきます。緑の牧草地と刈り取られて茶色くなっている牧草地がマス目上になっているなだらかな丘。あれ。あの感じ。松山千春の歌、果てしない大空と広い大地の、ってそこばかり口ずさむやつ。道がまっすぐまっすぐ、ずーっと地平までまっすぐ続く。

 

昔、学生の頃オートバイで北海道を走っていたころ、まっすぐ続く道路だと眠くなって、半分意識飛んでしまってたことがありましたな。今回も来る前に、道がまっすぐだと飽きるんじゃないのかなあと思ってましたが、飽きないねえ。自転車だと飽きない。

 

Img_0274 緑があって、川があって、橋があって、朽ちた倉庫があり、草に埋もれたバス停があり、日差しがあって、木陰があって、キタキツネがいて、牛がいて、牛がいなくて、キタキツネがいなくて、何も変わらないまっすぐな道のようでいて、変わっていくんです。

 

5㎞走るとゴールが5㎞近づく。ゴールに近づくことが目的でなく、走っていること自体が目的なので、もう5㎞減っちゃった、あと60㎞しかない、あと55㎞しかない。2時間とちょっとで終わってしまう、もう少しで終わってしまう。そんなことを考えてしまいます。

 

快調なんですよ。なんかこのまま永遠に走っていられそう。うそ。いや実は疲れてないわけではない。でもね、たぶんこのまま4日とか5日とか走っていたら、どこか痛くなってくるかもしれないという予感はある。けれども少なくとも今は、快調。走れるんだ。

 

なあ。60歳になろうとしていても、まだ走れるんだ。へーえ、って感じ。

 

さて、走ってる間のことはあんまり覚えてないです。や、今回に限らずだけど、いつも走っていてふと我に返ると、さっきまで走っていたところのことを覚えてない。でもそれって意識が飛んでたわけではなくて、その瞬間瞬間、風景や風や光が、体を通り抜けていって自分の後ろに残っているような、そんな感じ。瞬間をきちんと受け止めているけど、通り過ぎていく。

 

ま、即物的に言えば、五感を通して脳に入った情報は海馬に送られ、大部分は瞬時に消える感覚記憶として処理され、残りのほとんども短期記憶として数十秒で消えているんでしょうね。残っているのは、気持ちよかったなあ、という記憶やよほど意識した出来事や光景。葉っぱのきらきらしたのとか、風が通り抜けるのとか、地面の凸凹とか、そういうものすべては、気持ちよかったなあに変換されちゃってるんでしょうなあ。

 

Img_0277 いろんな風景や事象を見るのがサイクリングの楽しみという人もいるんでしょうが、ぼくは感覚的にただ受け止めていくのが好きな性分なんでしょう。

 

でだ。何が言いたいかというと、直線を延々と走っていても楽しいって言ったじゃん。たぶん言った。で、走ってる間のことを覚えてないって言ったじゃん。いま言った。それって、覚えてなくても、直線の中にあるいろんな自然の変化を楽しんでいるんだよねってことでね。これが本当に変化がないと、やっぱり飽きるのよ。ってことなんです。

 

帯広から南下して、浦幌町に。浦幌町で東進します。このあたり山間部という感じで、トンネルが出てきます。トンネル怖いよぅ。

 

この山間部を抜けると、海岸線が近づいてくるんですがね。いよいよ夏の道東に入るわけですよ。夏の道東の気候と言ったら、まあおよそ内地の人がイメージする北海道の夏とは程遠い。一言でいうと、冷涼、と。なにしろ8月の平均気温が20度を割ってます。ばかじゃねえのか。このところ連日40℃近い気温が関東地方は続いておりますが、釧路市の気温25℃です。これはかなり暑い。異常気象と言っていい。夏でも朝夕にストーブ炊くのは珍しくないです。

 

なんでこんなに寒いのかってえと、夏、あったかくなるじゃないですか。釧路も夏だから温かくなりたいわけです。ところが釧路のそばの海にはオホーツク海から流れ込んでくる海流、親潮って寒流がありましてね。これが冷たい。冷たい海に温かい空気が入り込むことによって、一気に霧、海霧が発生するんです。暖かくなればなるほど霧が発生し、霧が発生することで太陽が遮られ、気温が上がらない。きっと海上は晴れているんでしょうが、そこで発生した海霧は、道東を一気に冷涼な気候に包み込んでしまうと。

 

なにが言いたいのか。

 

Img_0278 つまりですね。浦幌町を超えると、海風が届くようになります。つまり、霧が届くんです。こっからさき、釧路市内に入るまで、ずっと霧の中です。釧路市の周りの自然は、十勝地方と違って泥炭の湿地帯になりますんで、植生もがらっと変わります。自転車で走っていても、これまでと違う湿原の美しい植物が目を楽しませてくれます。

 

見えればね。

なんにも見えねえ。日勝峠も霧の中だったけれども、1時間も走らないうちに抜けることができました。浦幌町抜けて釧路市まで60㎞はあるのかな、もっとあったな。その間ね、ほぼ真っ白。たまに視界が開けて100m。ひどくなると10m。真っ白い壁の中を、道路にひかれた白いラインだけを手掛かりに、延々と走るわけです。家の中で壁を見ながらローラーやっているようなもんで、まあ何も見るべきものがない。

 

や、まあ多少はね。例えば海の匂いがしてきたり、波の音が聞こえたり、対向車のライトが見えたり、まあそのくらいはね。しかしほぼ道路しか見えない。これはね、これはつまらない。今回初めて、思わず、「飽きたあ」と声に出してしまいましたよ。でね。改めて思ったわけです。普段えんえんと自転車に乗ってて何も覚えてないって言ったって、何も受け止めてなかったわけじゃないんだ、と改めてここで気づいた、って話です。

 

Img_0279 帯広を出たのが8時前、音別町辺りに入ったのが、お昼ごろだったかな。ずっと真っ白な中でね、何を考えてたかってえと、昼に何を食おうかと。今日、釧路で食うものは決めているんです。レストラン泉屋のスパカツ。うん。たぶんあれは1500Kcalくらいはあるよな。釧路に着くのはたぶん2時ごろになるだろう。2時にスパカツを食うとなると、老いたぼくの胃は夜ご飯を受け付けない。第一カロリー的にどうなんだ。

 

よし。ここはもう最後のセコマ飯だ。セコマでおにぎり買おう。セコマは北海道飯。セコマで気になってたおにぎり、ザンギマヨ食うべ。ここでようやくサイクリストに出会いました。しかし若い。ヤングです。声かけるのもなんか申し訳ないので目礼だけして、店頭でザンギマヨおにぎりを食います。還暦前のおっちゃんがこんなお行儀の悪いことで申し訳ない。せいぜい端っこで目立たないようにしました。

 

さ、釧路行くべ。釧路。スパカツ食うべ。スパカツ。こっから40㎞くらいかあ。もう終わっちゃうなあ。今日の走行距離はざっくり120㎞くらい。お尻はだいぶ擦れてきた感があるものの、まだ走れるよなあ。てか、根室まで釧路から120㎞かあ。根室くらいまで行きたいよなあ。いやいや、明日には奥さんが釧路に来るからね。根室なんかいってたらレンタカーも宿も無駄になって、あかんあかん。

 

Img_0314 Img_0321 ここにきてなんか変なアドレナリンが出始めてる感じです。

釧路まであと10㎞くらいのところで、霧が晴れてきました。おおう。夏の釧路で霧が晴れるなんて、もうありえないくらいの幸運です。原野は見られなかったけどさ。釧路の街はよく見える。予定の2時過ぎには釧路市街に入りました。ホテルのチェックインまではまだ時間があります。ちょっくら街の象徴ともいえる幣舞橋で記念撮影しますかね。

 

幣舞橋の広い歩道の真ん中にカメラと自転車をセットして、自撮りします。とりあえず還暦を目の前にして328㎞走れた喜びを表現しないとね。うほっ。こんなことして何度も写真を取り直しても、だれの迷惑にもならないのが、釧路市の現状であります。寂しいもんだ。

 

そして宿。宿には着替えやらなにやらの一式をあらかじめ送ってあります。シャワーを浴びてさっぱりして。さあ泉屋に行って祝杯を上げちゃうよ。

 

Img_0326 Img_0332 見て。これが釧路が誇るB級グルメ、スパカツであります。アツアツの鉄板にたっぷりの油で炒めたパスタ、薄めのカツ、そしてたっぷり濃厚なミートソース。食べているうちにも鉄板に当たるスパゲティが油でどんどんカリっとなっていく。柔らかい麺とカリっとしたアツアツの麺、濃厚なミートソースが変化に富んで、ぐいぐい行きます。ビールが合わないわけがない。中生2杯頼んじゃったね。

 

高崎のシャンゴにもシャンゴ風って似たようなメニューがありますが、食った感じはだいぶ違う。あちこーこーなこっちのほうが、ぼくは好きです。

 

ぼかあね、スパカツを食うために328㎞走ったんだよ。スパカツ万歳。

 

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コメント

すごく気持ちいい文章だー。
ごちそうさまでした。

ありがとうー!

この頃は読んでもらえる人がいるだけでありがたいのに、そんなことまで言ってもらえて、とても嬉しいー
ありがとうーです

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