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カテゴリー「旅行・地域」の57件の記事

2017年8月28日 (月)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る⑦ 桃源郷祖谷の山里は日本の田舎をいろいろと考えさせられる

えーーと。まず大切なことを。前回、「次は香川だー!」って勢い込んで語りましたが、すみません。祖谷の山里は香川でなく徳島でした、ざろっくさんよりご指摘いただきました。申し訳ねえっす。頭の中の存在感が、讃岐うどんの方が古民家より大きかったんです。が。行ってみると意外と古民家も考えされられました。

20170811_144622_p1020115 20170811_144712_p1020117 ということで。田舎集落大歩危から更に20km、道は広くなったり狭くなったり。概ね狭くなっていきます。祖谷の山里はホテルのコテージとは違い、村の中の再生された古民家ですから、家と家の間が離れていますし、コテージのような立派な管理棟があるわけでもありません。宿泊の受付などをする管理棟は、廃校になった小学校です。


20170812_064402_p1020166 ここで受付を済ませると、スタッフが車で部屋まで先導します。と言っても、宿の中の移動を想像しちゃいけません。村の小学校からどっかのお家まで行く、ということですから、そこそこの距離はあります。それもかなりの急坂を上って行くんですが、これがところによっては片側崖、片側溝、しかも車一台が通れるギリギリの幅で。雪のある冬場はとてもじゃないですが、上りたくないです。そういうときはタクシー推奨だそうで。そりゃあそうだわと納得ですな。ちなみに、ここまで商店らしい佇まいを一切目にしておりません。あ、自販機が一台あったかな。急坂の手前。歩いたら20分くらいかかりそうな場所です。

20170811_151710_p1020126 急坂を上った先に、民家が何軒か、その中に茅葺きの民家が2軒あります。そのうちの1軒が今回宿泊する「雲外」というお家。元が民家なので、家の間取りはそれぞれ違います。雲外は4人まで宿泊できますが、中には8人も泊まれるお家もあるようで。雲外のお値段は食事無しで約3万円。うちの場合一人当たり15000円ですが、4人いれば8000円を少し切りますな。

雲外」は家が石垣の上に建っていて、その下の道路に車を停めます。ということは階段を上って家に入るわけです。15段かそこら、たいした階段ではありません。なんですけどね。ここまでの坂道、そしてこの階段。お年を召されたら暮らしづらいわなあ、と思います。このあと、荷物を宿にあげるのに何度か行き来をしましたが、やっぱりその程度でも面倒ですもん。そりゃあ、歳を取ったらもう少し便利なところに住みたいですわねえ。

 実は、と言うほどのことではありませんがね。私が生まれて幼少期を過ごしたところがまさにこんな山の中で。もう20年以上帰ってないので、そもそも今も集落があるかどうかさえ疑わしい。20年前に行ったときですら、お年寄りが数名残っているだけのような有様で。子供たちは近くのもう少し便利な村で仕事を見つけられた人はそこで、ほとんどは東京や大阪などに出て行ってしまった、と。

 そうなんですよね。昔、ここに住んでいたときは、母親が歯医者に行くにも三日がかりだった、と話してました。それも1日歩いて村まで出てバスで、そして列車に乗って医者のいる町まででかけなきゃならない。少しぐらい歯が痛くても、正露丸を咬んで我慢した、と話していましたからね。そんなことを思い出しました。

20170811_151848_p1020128 20170811_151902_p1020129 さて、15段の石段を上ると、雲外です。屋根は茅葺き、家の外壁は竹を割ったもので覆っています。これはちょっと違和感があります。昔の家はこんなことはしなかったですもんね。竹の外壁をのぞくと、下地は土壁になっています。これがもともとの外壁でしょうが、補修も維持も大変なんでしょう。それで竹を割って外壁に化粧したんですな。日本の古民家本来の姿を期待すると、ちょっと違和感がありますけど、維持を考えるとやむを得ないところです。かやぶき屋根の維持にもコストがかかりますし。

 入り口はナンバーキーで管理しています。カードやキーを預かるわけでないので、チェックアウトの時に管理棟に寄って鍵を返す手間がかかりません。ただ、ナンバーを忘れると入れなくなります。そりゃあ大変。と思いますけどね。実際こんな山の中、いちいち鍵をかける必要なんてありません。人がいないんですから。これは祖谷の山里に限りませんけどね、外部の人間がうろうろしてたら目立ってしょうがないのが田舎の集落です。町からの距離自体が防犯システムになっている、と言えるでしょう。

20170811_151939_p1020131 20170811_151943_p1020132 20170811_151913_p1020130 お家に入ります。外は古民家ですが、中は完全にリニューアルされてます。残っているのは柱と間取りくらいのもんじゃないですかね。昔土間だったり台所だったりしたところは、きれいで機能的なキッチンになってます。冷蔵庫、電子レンジ、IHレンジ、炊飯器に食器や調理器具が一揃い、それもとりあえず揃えた、ではなくてセンスのいいものがきちんと揃ってます。これはなんか使いたくなるなあ。けど、今回は食材はもっていません。ざんねん。

20170811_152926_p1020146 20170811_151951_p1020133 広いキッチンのすぐ横がリビングになります。リビングの中心には囲炉裏がありますが、今回は使いません。いやそもそも使えるのかどうか知りません。すまんです。部屋の南側は大きく開いて、谷を見下ろすようになっています。気持ちの良さそうな椅子も用意されていて、さあどうぞこちらでビールでもお飲みなさいと言われているような気がします。うん、だから仕方ないの。ビールはね。あ、でもあとでね。

20170811_152034_p1020135 20170811_152101_p1020137 20170811_152043_p1020136 リビングの反対側、キッチンを挟んで、小さな階段があり渡り廊下があります。ひょっとしたら昔はつながっていなかった離れになるのかもしれません。で。奥にまず広めのシャワーブース。そして更にお風呂。脱衣所の手前の戸棚の中には、洗濯乾燥機もあります。ひゃっほい、溜まった洗濯物、洗って帰ろうっと。あ、当然のことながら、室内は冷暖房完備。トイレもウォシュレットです。

20170811_152127_p1020140 ウォシュレット...。こういう山の中で水洗トイレって、どうやって実現してるんでしょう。まあそれを言えばお風呂やWiFiなんかもそうなんですけどね。そもそも下水道が来ているようなところではない。ごらんのとおり山の斜面のかなり上の方に建っている家です。水洗トイレがもともとついているような環境なら、ああ私だって住みたいですよ。

 検索してみました。ふむふむなるほど。浄化槽か...。あ、いかんいかん。調べ始めたらはまってしまった。ぜひ一度ご検索いただきたい。文明最高っ。

 まあ要するに、快適を実現するためには高いコストがかかるんだなあってことです。田舎暮らしはいいよねえ、こんな素敵なおうちがあれば田舎暮らしでも全然いいじゃん。って。まあつまり地獄の沙汰も金次第ってことね。逆を言えば、やっぱり歳をとって田舎で暮らすってのは、かなり大変なことです。

20170811_175608_p1020154 20170811_162949_p1020153 夜が更けてきましてね。晩御飯はあらかじめ頼んであったケータリングです。ケータリングと言ってもピザやチキンが届くわけではない。そもそもそんなお店は存在しません。ちかくにそば道場なるそば打ち体験ができる蕎麦屋さんがあって、そちらで作った昔からの郷土料理をいただきます。ちなみにお値段お一人様3200円。肉はねえです。お若い方は、やっぱりちょっとした食材を買ってきたほうがいいかもしれませんが、おじちゃんとおばちゃんにはこちらの方がいい。地元で売ってるすだち酎なるお酒と一緒にいただきます。

20170811_192941_p1020162 あ。テレビもありますよ。リビングの棚の中に隠れています。けど、せっかく静かな山の中に来たんですから、テレビは付けずに、だらだらと過ごすのがお勧めです。この日は少し雲がありましたが、それでもよく星が見えました、山の中、ぽつんぽつんと小さな明かりがついています。静かな山の中です。いいなあ。いつか田舎に戻ってきたいなあ。

 でも、やっぱりもう水洗トイレ&ウォシュレットのない生活は無理だなあ。こうして時々山の宿を訪れて、しっかりそこでお金を使う。3200円の夕食は高いですが、それが山で暮らす人々の生活を支える、経済を回すことになる。たぶんキャンプと同じで、こういうかかわり方をさせてもらうのが、いいんだろうなあ。

20170811_192920_p1020161 あ、晩御飯、あっさりはしてますけど、量はたっぷりあります。朝ご飯に残しておいて食べることができるくらいですな。朝ご飯をお買い求めになる場合、食材を買い足す場合はお気を付けください。

 夜も更けていきます。腹もいっぱいです。明日はいよいよ帰る日です。

 ということで駆け足。帰りは香川の高松空港から。というか香川うどん県に行かずしてなんの四国、みたいな思いはありますよね。実際、讃岐うどん、はまっていた時期もありました。最終日は朝からうどんを食いまくるぞ、と。

 えっとね。結論を先に言う。うどん旨いけど、もう若くないからそんなに際限なく食えるもんじゃない。さらに言えば、たぶんどこもそれなりに旨い。少しずつ方向性の違いはあるだろうけど。でも2杯食って、しかし更に3杯目を午前中に食う胃袋は残ってない。旨いんですよ。旨いんですけどね。

 ということで1店目。讃岐うどん第1位山越うどん、朝9時半に訪問。9時半だからね。なんとか入れるかしら。とんでもねえです。9時半の段階で1時間半以上待ちの行列。駐車場整理のおじさんが、「ここ美味しいですか」って聞かれて「美味しいですよ、とても。でも暑いから無理しないでくださいね」と言ってるのを聞いて、こう理解しました。「旨いのは旨い。けど暑さの中1時間半待って食べなくても、ほかのうどん屋も美味しいんですよ」と。

20170812_101302_p1020180_2 20170812_101630_p1020183 20170812_101336_p1020181 はい、山越うどん終了です。というわけで。はい。テーマは並ばなくてもちゃんとおいしい讃岐のうどん。それで改めての1軒目、中西うどん。おいしい。ほうほうアナゴ天ぷらがお安いです。

20170812_104505_p1020185 20170812_104739_p1020189 20170812_104715_p1020186 はい次。宮武うどん。麺がちょっとざらっとして手打ち感がある。武蔵野うどんに通じるものがありますね。が、そこは讃岐。澄んだお出汁が美しく美味しい。よし、次行くぞ。次。。あ、いやもう無理。3軒くらいは行けるかと思ったんですが、ちょっと無理。

 てかあのね。やっぱりね。讃岐うどんの経験値が低すぎて、その店その店の特徴を際立たせることができません。出汁の違いとか。色が薄くて甘めのいりこ出汁って共通点がばんって前に出てきて、細やかな違いが見えません。あえて言えば、中西うどんは讃岐うどんらしさがわかりやすく、山越うどんは素朴さが源流を感じさせる、ってのかな。そのくらい。でも中西うどんは「ひやひや」で食ってますし、山越うどんは「あつあつ」で食ってますから、そもそもベースが違う。そういう意味でも比較はできんのです。

 あ。でもね。やっぱりひとつ不満なのは、天ぷらが安いのはいいんだけど冷えてるのは、やっぱり残念。実はそこが東京ではなまるうどんがウケずに丸亀製麺がウケ続けている理由じゃないかと思うんですね。ただこれも文化の違いってあるのかもしれませんな。

20170812_151005_p1020192 最後、高松空港で最後の讃岐うどんを食おうかと思いましたが、やっぱり無理でした。代わりに高松空港にある出汁の出る蛇口から注いだ出汁を一杯いただきました。これで呉からしまなみ海道を渡り四国を回った旅は終わりであります。

 やっぱりね。日本ってすごいなあと思います。ちょっと離れただけでこれだけ風景が変わり、そして食べ物が変わる。海外の旅も異文化を味わうって意味では面白いですが、文化の差が大きすぎて気が付かないで見過ごしてるものもいっぱいあるのでしょうな。狭く深く分け入っていく日本の旅、面白いものであります。

 長くなりました。今度はたぶん自転車の話です。たぶんです。

2017年8月25日 (金)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る⑥ 道後温泉侮りがたし 道後ややの朝食に感動する

さて。香川に移動する前に、「道後やや」の朝食に言及せねばならんのです。「道後やや」の朝食は、すごい。「道後やや」は小規模寄りの中規模ホテルであります。道後温泉にあるにも関わらず、大浴場はない。朝食をとれるダイニングはあるけど、レストランはない。

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ところがですね。この朝食ビュッフェが素晴らしい。まず見た目ですが、いい意味でキッチンのモデルルームみたいにすっきりしてます。そんなに広いわけではありません。が。棚に食器がずらっと並んでいる。普通はこういうことはしません。効率よく回すために、大皿小皿の違いはあっても同じ皿や器を重ねておいてあります。ここは砥部焼を使って形やテイストをある程度は揃えてはいるものの、自分の気に入った器を選べるようになっているんです。

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そして料理なんですが。よくソーセージやらスクランブルエッグやらハムやらが山積みになってますよね。スパゲッティサラダとか。ここでまず目につくのが野菜。少量ずつなんですが、いろんな野菜が並んでいます。野菜だけで25種類。しかもそれがありきたりの野菜じゃない。缶詰のコーンでお茶を濁しているんじゃないんです。地物の新鮮な野菜をカットして揃えている。ありきたりのサラダじゃない。果物も12種類。例えばスイカだけで品種を変えて4種類。小さくカットしているので少量ずつ食べ比べることができます。

 子供にゃわからんかもしれんし、野菜嫌いにはわからんだろうと思いますが、野菜好きにはこれはたまらんですよ。朝からね、脂ぎった安いくず肉で作ったソーセージを詰め込むんじゃなくて、新鮮なサラダ、丁寧に作られたお惣菜、例えば冬瓜とオクラの酢の物、だとか南瓜のそぼろ煮だとか。そういうレベルのお惣菜が選べます。

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朝ですからね、ジュースも飲みたいね。って言ったら、みかんマシーンと書かれたフレッシュジュースマシンが置いてあります。種類はよくわかんないですけど、甘夏なのかな。それを三つほど投入して目の前で絞る。このジュースもビュッフェなんですよぉ。

 確かに高級ホテル、シェラトンとかインターコンチネンタルとかの朝食ビュッフェは美味しいし、豪華。だけど、これデブの元だろ、というか、そこまで欲張って食うなよって感じがするくらいたくさんの料理が並んでますよね。それはそれで素敵なんですけど、毎朝朝食に3000円以上かけて、ほんのちょっとだけ食う、とかやってらんねえよ、的な感じはあるんですよ。好きなんですけどね。優雅な気分になれるから。まあでもそれはそんだけのお金を出すからであって、しかも優雅であるためには元を取ろうなんてびんぼくさいことを考えてはならず、つまりはウチのような小銭使いの過程においては、かなり背伸びしてるわけなんです。

 それに対して、道後ややの朝食。これはね。豊かな食事ですよ。早割を使えば、お一人様朝食付きで12000円程度。ランチビュッフェを2000円で提供してますから、朝食にも2000円くらいはやっぱりかかっているのかもしれません。2000円の朝食も安くはない。でもね。豊かさを維持しつつ、高級ホテルの、あの欧米人の方向けというんでしょうか、圧倒的な量は、やっぱり多いかな、と。つうかなんというか道後ややの朝食は、ええい要するにカワイーというやつですよこれは。それに食べて気持ちがよい、胸やけしない食べ物。これですよこれ。

 あ、ソーセージやハンバーグ、オムレツなどを食べたい場合は、オーダーすると焼きたてを持ってきてくれるシステムになっております。そのほか、このコンセプトでなぜこれを入れた、というものもあります。カレーです。そういいつつ少量とはいえつい手を出してしまいましたので、やはりカレーは強いということでありましょうか。

 道後温泉、侮りがたし。やはり古くから人気の温泉地。常に磨いていかなければ生き残れない、ということなのかしらとつぶやきつつ、道後を後にしたのであります。

 さて香川に向かいます。実はこれが今回の旅の隠された目的。古民家宿に泊まる。これです。最近はやりの古民家宿というのは、人が済まなくなった古民家を丸ごとリフォームして、一軒まるまるを宿として貸し出す。貸別荘みたいなものです。だだ貸別荘と違うのは、村の中にある昔ながらの家ですから、あたかも山村の一部となったような感覚が味わえます。

 さて、今回泊まることにしたのは、「桃源郷祖谷の山里」というところ。地図を見ても四国を貫く四国山地の真ん中にあると言ってもいい。かなりの山里であります。松山市からの移動で3時間ほどかかります。朝、ホテルで食事をしたら昼食は山の中。お店あるのかなあ。まあなきゃあないで、そこらで売ってるものを食えばいい。とりあえず向かいます。

 祖谷の山里、ウエブサイト見ると本当に周りになにもない山村らしいです。店がないので、食材は持ち込んで下さいね、お酒も売ってる店がないですよ、てなことを書いてあります。都会の人は、そうはいってもコンビニくらいあるんでしょう、とかスーパーに行けばいいじゃんとか、そう考えるでしょう。甘い。甘々です。田舎の人がなにもないと言う場合は、本当になにもない。お店という概念から変えなきゃいけないような小さなお店が一つ二つ。しかも、それすら夕方には閉まってしまう。日が暮れたら漆黒の闇、それが山の中。本当の田舎。

 映画「君の名は」の舞台となった田舎は、お祭りだったこともあって、人がたくさん描写されてましたが、あれは物語だからそうなんであって、ほんとの田舎は人がいない。中でも若者がいない。私はもともとが田舎の人間なので、店がないと言われたら、あらこれは一大事、と覚悟をして買い物をします。

 とはいえいつものキャンプと違って、クーラーボックスを持っているわけではないので、ビールや氷を持っていこうと思ったら、できるだけ近場で買いたい。祖谷村はともかく、そこに至るまでの国道32号沿い三好市大歩危(おおぼけ)という分岐点、ここ辺りにスーパーがあると聞きました。JR土讃線の駅もあるしね。ここなら何とかなるかな。

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はい、田舎を舐めてました。田舎人としての感覚を鈍らせておりました。長い都会の生活の中で、都会の色に染まってしまいました。申し訳ございません。ヨークマートもイオンもねえです。個人商店がスーパーの看板を掲げているだけで、それも谷間の立地にあるもんだから、そもそも駐車場もない。2台くらい置けるスペースはありましたけどね。しかもそこまでして入っても、ここビールはあっても氷とかないだろう、と。いや、宿に冷蔵庫はあるんですが、私は氷をたっぷり入れたレモンサワーが好きなんですよ、と。古民家で氷たっぷりのレモンサワーを飲みたいんです。

 ああ、ダメだ、店を探そう。と言っても、そもそも尋ねる人がいない。人が歩いてないから尋ねることすらできんのです。このまま祖谷の里方面に向かったとしたら、ますます山の中に入るわけですし、そもそも大歩危で買い物をした方が(まだ)いい、ということですから、要するになにもないわけですよ。

 さっきまで通っていた国道32号には、少なくとも1時間くらいの場所に店らしい店はありませんでした。となれば、国道32号を更に進んで、まだ見ぬ土地を探しましょう。三好市街まで行けばコンビニくらいあるでしょう。

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結論を言うと、市街まで行く必要はありませんでした。大歩危駅から2kmほど離れた32号線沿いでセブンイレブンを見つけました。ここ、どうやらラフティングやらの基地になってるらしく、モンベルのショップや徳島ラーメンの店などもあり、この辺りの雰囲気とは隔絶した施設であります。

 大歩危駅から1km程度のところに道の駅もありますが、こちらは日用品などはあまりないので、買い出しに行くならセブンイレブン、ただし肉や野菜はないので、大歩危のちびスーパーに行くしかないのかな。わからんです。とにかく、氷と酒を補充できたので一安心。祖谷の山里に向かいます。

 途中に「祖谷(いや)のかずら橋」という観光名所があります。かずらで作った吊り橋という、なんともそそられるものですが。怖がりなウチの奥様が渡れるとはとても思えません。しかし、その風情はとても味わいのあるもので、せっかく近くまで行くんだから渡らないわけにはいかない、とお決めになられているようです。ならば良し。行きましょう。でも渡れるのかしらねえ。

 祖谷のかずら橋は、祖谷村にあります。でね。大歩危からかずら橋までは、また一車線もないような細い道が続くのですが、かずら橋に近づいた辺りで、いきなり道が広くなります。で。かずら橋にはどっかのショッピングセンターのような大駐車場があります。何百台かは入れそうですな。うん?これだけの人が来る観光地。かずら橋にそれだけのキャパがあるのかしら。等と思いつつかずら橋に向かいましょう。

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ほうほうこれがかずら橋。かずら橋に並行して立派な橋があります。この橋を渡ってかずら橋の入り口に向かい、かずら橋を渡って戻ってくる。そういうコースですな。渓谷を渡るかずら橋、いい雰囲気です。それにしても観光客が多い。で、橋を見ると数十人が橋に乗っております。ちょっと待てよ、と。吊り橋だよなあ。吊り橋って、そんなに人数乗っても大丈夫なもんか。かずらだよ。植物のつたでかけられた吊り橋。せいぜい乗っても5人とか。この人数は尋常じゃねえ。これは。

 はい。想像通りです。ワイヤーで張られた橋です。芯に太いワイヤーを通し、それを囲むように葛で巻いてます。うーん、つまり観光名所ですわ。そりゃそうだわー。こんだけいろんな人が通る橋を葛で作るわけがない。保たない。危ない。脚元がすかすかして怖いっちゃ怖い。けども左右のガイド綱がとても強度が高く、揺れない。普通の吊り橋よりよほど強度を上げてます。

 

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まあでもね。吊り橋の下には吉野川支流の祖谷川が流れ、緑濃く、それは爽やかなわけですよ。何よりも安全であります。奥さまもねびびりながらも、周りでサンダルのお姉ちゃんが歩いてるのを見ながら、余裕を見せております。楽しいアトラクションであります。家族やカップルできゃっきゃうふふとするにはいい場所です。祖谷川に下りて川遊びをすることもできますが、油断すると急流に流されて死にます。田舎を舐めちゃいけません。

 さて。今夜の宿に向かいます。夏の旅の話、あと1回で終わります。

2017年8月21日 (月)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る⑤ 道後温泉はまさに迷路

まだ松山市についてません。今治あたりをうろちょろしてます。

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今治と言えば、焼き豚玉子飯。ではなくてですね。最近では今治タオルが有名になりました。ブランディングの成功例であります。今治タオルと同レベルのタオルを作ることができる工場はほかの地域にもあるのでしょうけど、それをブランドにすることができるかどうかってのは、大きな違いですな。ということで、奥さまがぜひ今治タオルを買いたいと。今治に行く、とおっしゃいますので、ここは行っておくべきです。今治タオル本店。

 いやしかしね。本店ってなに、と多少ものを知っていると考えます。つうのは申し上げましたように、今治タオルというのは地域ブランドです。今治の100以上もの工場が集まってブランディングしました。(株)今治タオル、って会社があるわけじゃないです。本店も何も、って感じですよね。ところがつまりこの本店って売り方自体がブランディングであるわけです。

 資金をどう動かしてるのかは存じ上げませんけどね。今治にあるタオル業者さんたちが独自の規格を作って、それに沿うものを今治タオルとしてブランド付けして、売る。消費者には個々の工場、会社から買うという意識ではなく、今治タオルというものを買っていると認識してもらう、そのためには「本社」というネーミングが必要だったのでしょうね。よく練られた戦略であります。調べますと、元博報堂のプロデューサーが立ち上げにかかわられたようで、さすがであります。

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というわけで、今治タオル本社。ショールーム、という感じですが、おそらく数えきれないほどの商品群からセレクトされた製品が並んでおります。白いバスタオルだけで何種類あるんだろ。こんなにたくさんの種類の白バスタオルいるのかな、と感じますが、これも今治タオルの成り立ちを考えれば納得です。100の工場全てがバスタオルを作ってるわけではないでしょうが、何十社かは作っているでしょう。それぞれの特徴をもって、得意を生かしたタオルを作っている。ふむ。となると、ただ見て選ぶというよりは、どんな特徴があるのか判って買ったほうがお利巧です。そのために店内にはタオルソムリエなる店員さんがいらっしゃいますので、ぜひ違いを聞いてみましょう。せっかく今治まで行くのですからな。

 ブランディングとともに高品質を規格化したタオルですから、お値段もそれなりに高くはなりますが、どうにも手が届かないというものでもない。ちょっとした贅沢感があり、自分で使うためのお土産としては悪くない選択です。

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というわけで、ハンドタオル6枚、タオルケット2枚、フェイスタオル6枚ほどお土産に買いました。が。タオルケット2枚は大きいよね。これ持って帰るの、いやだよね。うん、そこはね当然このご時世なんでね。発送してくれます。送料もかかりません。いくらから、というのはよくわかりませんけどね。これなら荷物になりません。ちなみにこちらのフェイスタオルは600円程度。お手ごろです。

 ちょっといいタオルを今治で買った。んー。なんか豊かな気分になれます。これすなわちブランディングの勝利でありますね。

 さて。松山市行くぞ松山市。正確に言うと、向かうのは道後温泉であります。道後温泉には道後温泉本館という夏目漱石ゆかりの由緒あるお風呂があります。近いところでは「千と千尋の神隠し」の湯屋のモチーフともなったなどと言われておるそうな。ふむ。行きましょう行きましょう。

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お泊りは「道後やや」という旅館であります。当然、奥さまセレクテッドでありますので、どんな宿かは行ってからのお愉しみであります。でもね。最近は本当に車の旅行も楽になりました。カーナビに電話番号を入れると、ほとんどのお店は設定されますしね。「道後温泉やや」も一発です。ラクチンラクチン。

 ええ。前振りです。ラクチンなんてとんでもねえ。ナビ、悪くねえです。道後温泉の町が度はずれてます。なにしろ古い温泉街です。狭い地域に大きなホテルがひしめき合って建っています。昔ながらの路地が入り組んでいて、「やや」も入り組んだ路地の中にありました。おまけにね。街のリニューアルを進めているんでしょう。ナビの示す路地が、ええ本当に路地なんですよ、路地が工事中で車が入れない。かといってバックして戻ることもできない。そもそもここは走っていいのかというほどの狭い路地に車をねじ込むように入っていきます。半分泣きそうです。これで行き止まったら完全に固まるぞ、みたいな悲壮感。

 ああ、だからもうナビは何の役にも立たない。ぐるぐると路地の中を走り回って、ようやく「道後やや」のそばにいるらしい、というところまで来ました。何もない路地の角にひょろっとしたお兄ちゃんが立っておりまして、頭を下げてこっちこっちと招いております。「道後やや」のスタッフの方でありました。ややの駐車場に向かう道がまたどん詰まりの路地にしか見えなくて、みんな迷うんでしょう。案内としてずっと立っているようでありました。もうね。絶対ここを出たくない。つまり出立の時まで、この駐車場を出したくない。そう強く決意しましたよ。

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さて、「道後やや」です。小さくはないですが大きすぎもしない。新しい、少なくとも割と最近にリニューアルしたようなきれいなエントランスです。エントランスには蛇口があり、蛇口をひねると、はいミカンジュースが出てきます。愛媛の家の水道をひねるとみかん汁が出てくるというネタを現実化したサービスです。実際美味しいミカンジュースでした。


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さて、お部屋。なんというか面白い構造です。普通、寝室になる窓際にトイレとお風呂を配置してます。そのため手前の居室が暗くなります。くらい居室は3畳ほど、その横にセミダブルベッド2個を並べた寝室があります。ちょっと穴倉っぽい感じです。昨日泊まった尾道国際ホテルよりベッドははるかに広いので、それは良し。手前の3畳あるかないかという居室は、むしろいらないのではないか、という気はします。まあでも、おしゃれに作ってるので許します。トイレもお風呂もきれいですし。

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と言っても、お風呂は使うかどうかわかりません。なぜならば、風呂は道後温泉本館に行くからです。よし、風呂に行きましょう。ねえ。そのために来たんですから。道後温泉本館は、「道後やや」から歩いて10分かかるかかからないか、途中の道も温泉街のアーケードなので、飽きません。かなりの人であります。この調子でいくと、道後温泉本館もそれなりにねえ。それなりに。


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いたーっ。並んでます並んでます。普通はこんなところで風呂に並ぶなんてことはしないんですが、松山まで来て、道後温泉まで来て、道後温泉本館に入らないなんて選択肢はないでしょう。ということで、並びます。道後温泉本館のシステムですが、一律料金ではないんですよ。コースはまあいうたら、特上、上、並の三つがあります。が、特上は皇室の方用のお風呂、今は使われてませんから気にしてもしょうがない。つまりまずコースは上と並がある、と理解してください。上と並ってのは、私が言い換えてるだけですんで覚えちゃだめです。

 上と並は風呂場の違いです。と言っても風呂自体のつくりは大して変わんないですが、料金が高い分、上の風呂のが空いてる、と思ってください。実際広さは並の方が広いです。正確には並には同じつくりの浴室が二つある。上の風呂は「霊(たま)の湯」、並の風呂は「神の湯」と言います。

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更に上と並、風呂が終わった後、それぞれお休みどころが2コースあります。松と竹、にしましょうかね。上の松は3階個室、上の竹は2階大広間、並の松は2階大広間、並の竹は階下といって浴室周りで勝手に休め的な扱いです。ちなみにお値段は上の松(霊の湯個室)が1550円、上の竹(霊の湯2階大部屋)が1250円、並の松(神の湯2階大部屋)が840円、並の竹(神の湯階段下)が410円、ということになりますわ。お風呂の湯が同じで、休みところの違いだけなら、安いほうに入ればいいじゃん。うん、それ毎日のように入る人はそれが正解。

風呂は昔ながらのものですから、洗い場と浴槽があるだけのごくシンプルな石造り。写真は撮れねえです。撮って撮れねえほど警備が厳しいわけではありませんが、撮影禁止のところで写真を撮ってブログに上げたら、炎上間違いなしです。やんねえですよ。道後温泉本館の入浴時間は1時間(松の上コースの場合80分)ですが、十分ですね。身体洗って、湯につかり、ちょいと汗が引くまで休むだけですから。

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上のコースはお休みどころでお茶が出ますけどね。別に400円もするようなもんじゃない。でも状のコースを選ぶとタオルも貸してもらえるし、浴衣も貸してもらえる。で。昔、「坊ちゃん」の頃もこんなだったのかしらねえ、などと思いつつ風情を楽しむことができる。さらには上のコースを選ぶと特上、つまり天皇もお使いになったとかいうお風呂を説明付きで見学することができる。それはやっぱり観光としてありだと思うんですな。観光で行くなら、上の竹以上、できれば上の松(霊の湯、3階個室)コースをお選びになることです。

 道後温泉本館が終わりましたら、適当にどっか近くで飯を食うことにします。この辺りは本当に温泉地の繁華街でありますので、お店はたくさんあります。しかし逆を言えば、観光客向けに特化したお店ばかりともいえますな。面白味という意味では、今一つ。私は近くのお寿司屋さんに入りましたが、うーん。普通。あえて特筆すべきこともないので、今宵の飯情報は割愛いたしまする。

 明日は香川に移動しますよ。

2017年8月20日 (日)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る④ はっさく大福は至高である

さて。実は尾道に来たのにはわけがある。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は趣味で少々ロードバイクを嗜んでおります。で、ですなあ。ロードバイクの世界においては、広島県尾道市から愛媛県今治市までを、島々を結ぶしまなみ海道という道が大変有名でして、一度は走っておきたい、という聖地であります。

 ここまで来たら、そこは通るだろう、と。瀬戸内の海と島を堪能しようじゃないか、ということであります。が。自転車では走らない。この時期に日差しの下を自転車で走るのは、どっか頭のネジが外れた自転車脳の方だけです。私は、エアコンのきいたレヴォーグで、長く連れ添った奥さまと穏やかな会話を楽しみながら、風景を愛でますよ、と。

20170810_084340_p1010973 そんでですね。最初の目的地は因島であります。なぜ因島か。それははっさく大福の店、はっさく屋があるからです。なんでも大福の中にはっさくを入れたという、なんてえんですかね、気をてらって話題作りをねらったあざとい大福があると言います。自転車脳の皆さんがテンション上がって、「んなところまで来て食うはっさく大福、超うまい」などと騙されております。和菓子の中にはっさくってねえ。全く。しかし、記念ですからね。行きつけの自転車屋マスコの親父さんも、ぜひ食えなどと言っておりましたからね。まあ、記念にね。言っておきましょうかね。

 はっさく屋は因島南インターチェンジを降りて、寂しい田舎道を15分ほど走った因島大橋記念公園という寂れた公園の中にあります。色気のない公園管理事務所のような建物にはっさく屋の看板がありますが、こんなところでまともなものが売ってるわけがないだろう、と。ねえ。人影もないし、人家もない。とりあえず、管理事務所みたいになってますし、トイレもあるし、入りましょうかね。

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がらんとした店内に一人、自転車乗りがぽつんと座っておりますね。あらあら、このくそ暑いのにきみも騙されてきちゃったのね、と。まあね、しょうがないからはっさく大福でも食いましょうかね。イートインスペースはちゃんとあるし、お茶もお水もフリーでサーブされてますしね。まあね、ほら因島大橋も見えてますから、記念写真撮って。まあ期待もせずに一応食いましょうかね。


 

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う。う。うおおおおおおおおおっ。なんじゃあこりゃああ。中のはっさく、ぷりっぷりじゃないかあっ。なにそれにこの爽やかな甘さ。もっちりとした薄皮自体にも甘みが付いてるけど、はっさくの周りにも薄く白あんのようなものが付いているのかな、そしてはっさく。はっさくって実の中の粒がぷりぷりしてるのね、それで中のジュースが爽やかで甘い。これが餅と一体化して。ぐにんと伸びた餅の中に餡とはっさくが絡み合ってジュースがより豊かになる。これはああああっ。なんだこれは。イチゴ大福なんか目じゃないぞ。1個と言わず23個と食いたい。お土産にしたい、買いたい。誰かに食わせて自慢したい。

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お姉さんにどのくらい日持ちするか聞きます。要冷蔵で1日か2日だそうです。そうだよなあ。中、はっさくだもんなあ。冷凍は無理だし、冷蔵だって、何日ももつもんじゃないよなあ。なんか悔しいなあ。悔しいからもう1個食ってやれ。今度は隣に並んでいたぶどう甘夏大福です。これもレベルが高い。甘夏を挟むようにしてマスカットが並んでいて、マスカットのすこし固い皮をかみ切る食感もまた爽やかで。ううううううううままあああいいいいいいい。

 反省しました。私は地域で頑張る人の思いを舐めていました。申し上げます。はっさく屋のはっさく大福は、フルーツ大福の王様、いや帝王であります。食うべし。その後調べましたら、東京でも銀座や丸の内のサテライトショップで購入できるようであります。食うべきです。ただし一つだけ申し上げますが、はっさくは季節のフルーツですので、食える時期は限られております。8月中旬でいったんシーズンが終わり、再開は10月中旬からとなっておるようですので、ご確認ください。あ、全国発送もしてるようですよ。そのうち取り寄せちゃる。

 はっさく大福だけで今回のブログが終わりそうな気配もありますが、そうはいかない。もう一つ二つネタを入れねば。

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そのほかの島々にも興味はありましたが、実はこの日は松山市まで行く予定。ほかにも立ち寄りたい場所があります。行ける島はもう一か所くらいか、とガイドブックを眺めておりましたら、しまなみ海道の最後の島、大島に村上水軍博物館という施設を発見しました。少し前に「村上水軍の娘」という小説が話題になっておったようですが、瀬戸内と言えば村上水軍。週刊スピリッツでも連載しておりますので、若干の予備知識がある。予備知識があったほうが、観光は面白くなります。よし、行こう。それにこの博物館の近くから、船に乗って瀬戸内海の潮流を眺めることができる潮流体験というアトラクション11000円でやっております。これもいいな。うん1000円だから大したことないかもしれないけど、船に乗れるの、いいかもな。

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よし。ウェブで調べると、9時、10時、11時と1時間おきに船は出てるようです。今ちょうど10時を回ったところ。こっから高速に乗ると、うまくすると10時の船に乗れるぞ、と。よし。

 計算通りに、11時前に潮流体験の船に乗ることができました。結構立派な船です。乗船時間は40分ほど。奥さまは船酔いを心配していましたが、まあ瀬戸内の海は波がないと言いますし。大丈夫でしょう。ねえ。

 最近はどんな船に乗るにつけても救命胴衣は必須となっておりますが、これねえ。暑いときは暑いですよね。いやだなあ、でもしょうがないよなあ。そんなことを考えておりますと、船が出発します。お盆前の平日ですからお客は少ない。ちょちょいと行って帰ってくる感じかあ。ねえ。潮流だもんね。こう海の色が変わってるあたりを遠くから見る感じだよねえ、きっと。うん。

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おおおおおおおおっ。船、速い。モーターがぶん回っているぞ、おい。船首が持ち上がっているもの。暑くねえよ。風がどんどん入ってくるもの。爽快じゃん。でね。なんか海を見てると、色ってえか光り方が変わっているところがあちこちに見えてきます。おおほら、あのあたり、きっと流れが速いのよ。ほら見てごらん。

 エンジンがどどどどって唸りながら、島のほうに寄っていくとね、文字通り、流れているんですよ。潮が。それもですね、島の突端を境として、手前と奥とで海の高さが違う。奥から潮が流れてきて、岩にぶつかり、落ち込んでいく。音を立てて流れ続けてるんですよ。そこかしこで渦ができている。海の底の岩にぶちあっ立った潮が噴き上げて海面が膨らんでいるところ、潮が渦を巻いて空気を引き込んでいるところ、島と島の間の流れと、手前で流れが違う。

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これは、とても素人が渡れる海じゃない。泳げるもんじゃないし、船だって、思う方向に進むためには島の流れが分かってないと動けるもんじゃない。ああ、これか、だから水軍なんてものがいたんだ。この流れを乗りこなして、小さな島々に城をこさえて、暮らしを築いていったんだ。ああ、なるほどなあ。

 このアクティビティ、単に「潮流体験」なんて言葉で片づけるのがもったいない。まあいい言葉が思い浮かばないんですが、秩父の激流下りなんかと同じように迫力があり、加えて歴史の重みがある。瀬戸内、深いなあと感じ入りました。ここを体験した後で、村上水軍博物館に行きましたがね、またそこで深めることができる。この二つ、両方を体験するのはお勧めですな。

 ちょうど12時、そろそろお腹も空きました。ここで海鮮丼を食っていくのも手ですが、少し先はもう四国愛媛県今治市です。そして愛媛県と言えば、また独特のB級グルメがあるのであります。それが愛媛の街中華で提供される焼き豚玉子飯であります。

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今治市大黒屋さん。見るからに街中華です。中では働くおじちゃんたちが黙々とどんぶり飯を食らっております。それがおそらく焼き豚玉子飯。簡単に言うと、丼飯の上に焼き豚を乗せ、更に目玉焼きを2個。甘辛の醤油ダレをぶっかけて出来上がり。これをぐちゃぐちゃにかき混ぜて食らう。色気もなんもねえ。白飯にチャーシューと目玉焼き乗せただけじゃん。なんか殺風景だよなあ。

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多分そのイメージと違うのは、たれの量でしょうか。混ぜるとご飯の色が完全に変わるぐらい、しっかりとたれがかかってます。たれダクの鰻丼をイメージするとよいかもです。そこによく煮られてほろほろになったチャーシューが混じり、目玉焼きの白身、黄身、が色身にアクセントをつけ、更にはお好みでネギを散らします。このねぎは関西より西でよく使われる万能ねぎ、青ネギでありますな。それやこれやで、あまり上品な見た目ではありませんが、旨そうなB級食が出来上がるわけです。

 ただし。相当に味が濃いです。加えてカロリーも相当な感じです。女子がちょいと食べに入るという感じではありません。甘辛もくどいっちゃくどい。やはり働くおじちゃんの男飯、なんでしょうな。カロリー万歳な野郎の皆さんは是非お試しください。

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ところで、埼玉県地産のスーパーマーケット、ヤオコーさんにはこんなものが並んでました。みなさんのところで扱ってるかどうか知りませんけど、おうちで試してみたい方は探してみてはいかがでしょう。

2017年8月19日 (土)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る③ 瀬戸内の海が男を鍛え上げるのだ 尾道

尾道。尾道と言えば尾道三部作。尾美君がああ。あの茫洋とした表情が好きでねえ。おじちゃんには最近のイケメンばかりが主人公の映画は、どうもねえ。ああ、それは女子でも同じでね。そんな美男美女ばかりの現場があるもんか、ってドラマは、観ていて小っ恥ずかしくなっちまって、まともに観られないんですよ、と。

 ま、それはともかく。

 今回、尾道はメインテーマではないです。これがサイクリング目的であれば、しまなみ海道の入り口としてもう少し突っ込んだことも言えるんですがね。ゆえに下調べが甘い。故に楽しみ方がよくわかってません。とりあえず、アレ、すなわち尾道ラーメンは食っておかねばなりますまい。

20170809_140450_p1010924 ということで検索検索ぅ。尾道ラーメンという分野の先駆的立場にいたお店、朱華園。尾道の繁華街のハズレにあり、お店の駐車場はありません。街中にコインパーキングがありますんで、そちらを利用することになります。

 さすがに夏休み中と言うこともあり、ちょっとした行列ができています。行列ができる店に入りたいわけではありませんが、こちらが尾道ラーメンの元祖というならば、いうならばあ。そりゃあ入ってみるしかないですね。並びます。

 えーっとですね。尾道ラーメンです。これからはなはだ不当な発言をいたします。朱華園のラーメンは美味しいですが、尾道ラーメンとしてみれば普通です。ああっ。なんて非道な発言でしょう。いや美味しいんです。普通に。普通に美味しいんです。これは困った。

20170809_142649_p1010926 朱華園さんが尾道ラーメンの元祖というか、一つのスタンダードを作り、それはこれ以前になかったラーメンなわけです。それゆえに尾道で中華そばとして提供していた朱華園さんのラーメンを観光客が尾道ラーメンと言い出した。ちなみに朱華園の中華そばは鶏ガラベースに背脂を控えめに浮かせたものです。世間的にはいりこやあごなどの魚介出汁を加えたものが、尾道ラーメンのイメージですが、これはお土産物屋さんが「尾道ラーメン」として売り出したものだそうですよ。

 ふむ。でね。美味しい朱華園さんですが、元祖と言うだけに、ここをベースに、あるいはインスパイアされて、関東でも尾道ラーメンを提供するお店は少なくありません。ゆえに、朱華園さんのより特徴的だったり、旨みが強かったりするわけですよ。後出しじゃんけんな訳ですから。

 ですから、朱華園さんの中華そばを食するときには、その行列をもってすんごく美味なラーメンであると期待するのは間違ってます。ちゃんと作った普通に美味しい地域のラーメンです、と。行列は不要です。そう言いつつも、自分が並んでしまっておりますからなあ。人というのは矛盾したものです。

 さて。尾道ラーメンを食しましたらば、尾道観光をいたしましょう。ここはやはり尾道三部作のロケ現場となったあたりの家並みを散歩する。尾道三部作と言っても、最近のお若い方にはおわかりに並んじゃろうのう。ふぉっふぉっふぉ。

20170809_151504_p1010938 朱華園からそれほど遠くないところに、千光寺山ロープウエイがあります。山の上に建つ千光寺、更にはその門前町が斜面に沿ってあります。こちらは映画「転校生」などの尾道三部作のロケ現場となったところですが、映画を知らなくても、この山には上ったほうがいいですぞ。ロープウエイで上って、歩いて下りてくるのがよろしい。山上の千光寺にお参りをして歩いて下ってきますとね、眼下に尾道の町と瀬戸内の海と島々が広がります。これから行くしまなみ海道への期待が膨らんでくると言うものです。

 さて。観光はこの程度で。今日の宿に向かいます。今日の宿は尾道国際ホテル。ほう、立派なホテルやなあ。

20170809_160746_p1010949 あのですね。日本の旅館、まあ民宿もそうなんですけど、夜のご飯がセットになってくるところが多いですわね。昨日の島宿あこうもそうです。てかそれを食いに行った訳なんですが。ところがですよ、そういう立派な食事は一日ならいいですが、毎日続くととても食い切れないし、飽きる。もっと淡泊な食事がしたいなあって選択ができないのは辛い、と。

 これ最近の外国人旅行者を受け入れるときにも大切なことですよね。いくら日本の風情を味わう食事ったって、毎日が旅館の夕食ってのはキツい。やはり宿泊はホテルで。夕食はいろんな選択肢があるという、そういう形がよろしい。というわけで、二日目はホテルです。国際ホテルですからね。いっちょまえのホテルのはずです。

20170809_161413_p1010950 えーっと、うんここビジネスホテルだね。ああしかもクイーンサイズのダブルベッド。まあダブルベッドはいいんだけどさ。小さいよね、二人で寝るにはね。まあね。しかたないね。自分で選択したんだもんね。きっともう少し広い部屋で広いベッドの宿もあるんだろうけど、予算の都合でここにしたのよね。うん。ビジネスホテルとしては上等よ。うん。

 ビジネスホテル的なサービスとして、近くのスーパー銭湯での無料入浴券が付きます。ビジネスホテルの狭いユニットバスよりそっちに行く方がいいね。

20170809_172734_p1010951 ここで豆情報。私が普段行く「ふるさとの湯」だとか「花和楽の湯」とかですがね。それぞれに客層があり、ふるさとの湯でしたらば近所のじいちゃんやおっちゃんが常連としており、花和楽の湯でしたら230代の若いお父さんが家族サービスで、的な感じがアリ。どちらにしてもおっちゃんがほっとするのはですね、みんなオジサンなんですよ。体型が。肉付きがよろしい。そうですね、進撃の巨人というコミックがありますが、そこに出てくる裸の巨人。手足が細くて腹が膨らんだ貧弱な体型をしている。こういうオジサンがいっぱいいるわけです。そうしますとね、おじちゃん安心するですね。ああ、俺は衰えてきたけれどもなんだ世の中見ればみんなそうじゃないか、じいちゃんがビヤ樽になっているのも当然だし、若いお父さんも裸になると腹が出てたるんでるじゃないか、と。

 ところがですよ。この尾道のスーパー銭湯ぽっぽの湯。こちらね、みんな異様に身体がいい。まずおじちゃんたち。腹は出てるんですが弛んでない。腕が太く僧帽筋もがっちりとして、ごっつい。若いお兄ちゃんたちの集団もいたんですが、かれらがまた何者?ってくらい引き締まってる。格闘技とは違うし、自転車乗りともまた違う。ジムで鍛えたような身体ではない広い広背筋、締まったウェスト、呉だったら自衛官かな、とも思いますけどね。尾道だったらなんだろう。漁師さんかな。いやしかし。

 というわけで、尾道の男たちはいい身体をしている。サンプリングbyぽっぽの湯。ぜひみなさん、ぽっぽの湯に行って鍛え上げた男たちの身体を堪能していただきたい。

 さて。晩ご飯です。実はですね。尾道国際ホテルは値段重視で選んだので、駅から少し離れてます。ホテルの近隣は、店もあまりなく寂しいところです。どうしたもんかねえ。晩ご飯。とりあえず外に出ましょう。スーパーでお弁当買ってもいいかなどという甚だ消極的な発想もアリ。ごちそうにちょっと飽きた感があり。ですが。ホテルを出ますと、よくよく見ると、ホテルの周りにはお好み焼きの店だけで3店。定食屋さんやら焼き肉屋さんやら。それなりに揃ってます。

20170809_192432_p1010954 食べログに出る店ではないかもしれませんが、今回は食べログにこだわらない旅。というわけでもないんですけど、まあなんかそんな感じになってます。ですから、とりあえず、ホテルのすぐ脇のお好み焼き屋さん、「鉄板焼き まり」に入ることにします。中に入ると、おばちゃんと、たぶんおばちゃんの息子さんがやってる感じのお店。カウンターの片隅で、お子さんらしき小学生がゲームに興じてます。お客さんの入りはそこそこ。ここもまた地元の店です。

 ここでは尾道焼きをオーダーします。尾道焼きは具材に砂ずりが入る、と。ふむふむ。更に、まりのスペシャルな焼き方として、卵半熟というのがあるそうな。それを頼みます。薄皮にキャベツを載せて、更に砂ずりやらイカフライを割ったものなどを乗せて、更に生地を追加して、ふんわりと返します。ここは呉の「たんぽぽ」と違うところですね。

20170809_194105_p101095820170809_194130_p1010959 そして卵なんですがね。概ね焼き上がったところに、ソースを塗る。その上に溶いた卵をかけるんです。焼き上がった生地の熱で半熟状態になっていく、というあんばいです。これは珍しい。尾道だからやる、ということではないらしいですな。「まり」スペシャルらしいです。ソースの味が勝っているのでこうしたからどう味が変わった、ということはないんですがね。普通の焼き方もできるので、二枚食べ比べると違いがあるかもしれません。でも、なんてかな、提供のしかたというか演出としても面白い、と感じますわね。

20170809_193549_p1010956 もう一つ、「いか焼き」という食い物がありました。イカを焼いたものではないです。まず、珍味でよくあるイカフライ、お好み焼きの具材にも使いますが、こいつを鉄板の上に並べます。ここに水をかけて、蓋をし、蒸し焼きにします。イカフライがふっくらと焼き上がったところにソースを塗って、青のりをかけて食う。と。まさにB級の極み食です。ビールによく合うカロリーです。ウチでも簡単にできますので、ぜひお試し下さい。私はカロリーが怖いのでやりません。

 ということで二日目の尾道、終了であります。クイーンサイズのダブルベッド、あんじょう狭くて、寝返り打つのも気を遣いましたことをお伝えしておきます。

2017年8月18日 (金)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る② 島宿あこうで腹がぱんぱんになる話

 さて。前回はお好み焼きだけで話が終わってしまい、この調子ではいったい旅行が終わるまでブログが続くのか、という勢いでありますな。まあいい。このブログの旅行記の部分は、個人的な記録の意味合いが非常に濃いので、それにおつきあいいただける方のみ、おつきあいくださいませ的な。的なああああ。はい。

20170808_143836_p1010855 さて、ここから先がいよいよ旅の目的地、海上自衛隊呉資料館「鉄のくじら館」に向かいましょう。と、タンポポのお姉さんから衝撃的な情報が。「呉では月曜休館じゃなくて火曜日休館なんですよ」と。そう、今日は火曜日。しかしね、めげない。なぜなら今は夏休み。夏休み中は休館日が変わっていることがよくあります。電話をして確かめましょう。

 おお。やってる。しかしみなさんは気をつけてください。平時は火曜日休館でありますぞ。

 鉄のくじら館と隣接して呉市海事博物館大和ミュージアム、という施設もあります。こちらも落とすわけにはいきません。まずは鉄のくじら館。これは海上自衛隊の展示施設なので、入場料は無料です。大事なことなのでもう一度。入場料は無料です。見学に当たっては予約なども要りません。特に潜水艦だけに特化した展示というわけでなく、ペルシャ湾に派遣された掃海艇の機雷撤去活動などの紹介も詳しいです。実際の機雷などを見ますと、もう鉄の塊で、こんなもん爆発しなくても足の上に落としただけで骨が粉々になるわ的な重量物で、これがさらに爆発したら、船も人もずたぼろになるわなあ、と。掃海作業をされる自衛隊員の写真を見ていて、その責務の重さに感じ入ります。

20170808_141659_p1010842 さて。潜水艦です。2,004年に除籍になった「あきしお」がそのまま陸上に上げられて展示されています。実際に就航したのは30年近く前になるそうですが、それにしても、現行の潜水艦など機密の塊で、一般人が目にすることなどあり得ませんので、旧型と言えど貴重な体験であります。

 潜水艦って、すごく狭くて、頭ぶつけまくり、圧迫感ありありな感じがしますよね。ところがそういうストレスフルな状況ではやはり乗組員の精神と肉体が保たない。思ったよりはゆとりがあります。できる限り、快適性を確保することは必要なんでしょう。とはいえ、陸上の快適とはレベルが違いますけどね。実際の寝床に入ることもできますが、3段ベッドの一段の幅は60cm程度でしょうか。文字通り潜り込むようにして入り、出るときは這い出す、という感じです。

 しかしねえ。今もって不思議でしょうがないのは、潜水艦の動かし方ですよ。とにかく外が見えないわけで、海底にも障害物にもぶつからず、計器だけで航行する。うーむむむ。なぜそのようなことが可能なのか、どうにも理解できません。人間ってのはすごいね。いろんなことを考えつつ、大和ミュージアムに向かいます。

20170808_145551_p1010856 20170808_152118_p1010857 大和ミュージアムでは戦艦大和の1/10模型のほか、特攻兵器の回天、零戦などの実物展示があります。当時の回天搭乗員の録音なども残っており、20歳そこそこの若者が散っていった戦争というものを考えさせられます。ちなみにこの回天という兵器については、佐藤秀峰氏のコミックス「特攻の島」に詳しいですが、主題からしてすっごい重いです。誰にでも薦められるものではありませんぞい。

 すこーし重いものを胃の中に抱えつつ、本日の宿「あこう」に向かいます。こちらは民宿です。瀬戸内海に行くんですから、地の魚が食えるところがいい、それも小洒落た料理ではなく、土地のものを食わせてくれるところがいい、ということで探していて見つけた宿です。

 民宿はお値段の割に食事がいい。その代わり施設には期待できません。薄い壁、狭いトイレ、小さなお風呂、まあ個人の家を宿にするようなレベルからスタートしたものですから、観光旅館とは違うレベルでの快適性を求めていかないと、がっかりすることもあります。

 島宿あこうは呉市内から車で小1時間ほどですかね。上蒲刈島という島にあります。が。橋があるので車で渡れます。とはいえ橋の通行料は800円とお高め。現地の方は補助があるみたいですが、生活コストはかかりますよねえ。田舎暮らしに憧れる方は多いですが、元田舎者としては生活コストもかかるし、地域で快適に過ごすための付き合い、マナー、ルールはそうそう甘っちょろくありませんぞ、とお伝えしておきます。今回のように旅行者で来るのが一番快適です。

20170808_164237_p1010862 20170808_164610_p1010864 あこうは山の斜面というか、こういう島や半島によくありがちですが、平地が少ないので崖を登るように家が建てられてます。そこを走る細かい道を折れ曲がりながら上っていく。宿の前に笑顔のおじちゃんが待っていて、車を招き入れてくれます。すぐ上の斜面が崖崩れ防止の工事をしているために、その上にあるらしい駐車場は使えません。宿のすぐ横にとめさせてもらいます。

 でだ。あこうのお部屋。田舎のばあちゃんちのお部屋、みたいな感じ。昭和の、ですね。見晴らしが良くて広いですけど。ただ、あこうは最近は11組程度のお客しか入れないそうで、他の部屋の宴会や子供の走る音がうるさい、なんてのとは無縁です。そういう意味でも、ばあちゃんちに来たみたい。お風呂も小さな家族風呂、見晴らしはとてもいいですけどね。大浴場を期待しちゃいかんですよ。その代わりに、食事に期待しましょう。

 で。食事です。えーっと詳しくは食べログの記事をごらんください。ってだけじゃそもそもこのブログの存在価値がないですね。えーっと。

20170808_181407_p1010867_ _000_17 20170808_191333_p1010875 刺身の盛り合わせが出たんですね。地の魚、確かおこぜだったかな。これをポン酢で食べてください、というわけですよ。刺身をポン酢で。うーんまあねとりあえずお勧めの食べ方をしてみましょう。と。これが、超絶美味い。いやいやいや、ポン酢ってこんなに美味かったっけ。いやもちろん刺身も美味いんですよ。美味いんだけど、それにもましてこのポン酢。

20170808_181909_p1010868_ 20170808_184208_p1010872 _000_16 あこうの料理は全て奥さまお一人で作られているんだそうですが、その奥様手作り、ゆずを手絞りして調合したポン酢だそうで。これ、壮絶な旨さです。オコゼの刺身を二枚くらい、しっかりとした身をポン酢に付けていただくと、ゆずの香りがふわっと魚をくるみ、酸味がほどよく旨みを引き出す。そもそも私はポン酢というのが苦手なんですが、ここのは旨い。持って帰りたい。ですけど、おばちゃんの手作りだけに、長持ちさせられるものでもないですし、売るほどにあるわけでもない。ここで味わうだけで我慢します。

20170808_183334_p1010870 _000_18 20170808_185505_p1010873_ そのあとの料理も、ことごとく美味い。当たり前ですが、地の魚が姿を変えていろんな料理法で提供されます。海老をさっと塩ゆでしたもの、冬瓜の炊いたん、地のホタテを焼いたもの、冷たい茶碗蒸し、鯛素麺、サザエの焼き物、穴子の天ぷら、たこのマリネ、トマトのピクルス、たこ飯、そしてデザートのメロン。

 ウチの奥さま的に一番受けたのは、鯛素麺です。鯛の煮汁を薄めたものをつけダレにして、温かい素麺とあっさり煮付けた鯛の身をほぐして、合わせて食べます。

 このあとで出たたこ飯も味が深い。しかしね。しかし、いかんせん腹の許容量を超えております。ぱんぱんになるまで食いました。おじちゃんが料理をだしがてら、雑談をしていきます。このおじちゃんもおばちゃんも、本当に人を迎えることが好きでやってるんだなあ、というのがよくわかります。もう年も年なんで、お客は11組しかとらないようにしてるんですよ、と仰ってましたが。

 これね、自転車旅をされる皆さんで、時間の余裕があるならば、ここを宿にして宴会ってのもアリだと思います。あ、ただ念を押されましたが、この食事は漁師さんの都合でころころ変わる、と。写真をインターネットに載せても同じものが出せるわけじゃないから、と言われました。そうでしょうね。10人のグループが来たとしたら、お二人で迎えるとなるとかなりメニューも考えなきゃならないでしょうし。とはいえ、何しろ人を迎えることが大好きなお二人なので、そこで手抜きをするとも考えられない、ってのはありますな。

 腹ぱんぱんになって寝ます。明日の朝までに少しでも消化できてますように、と普段は飲まない消化のお薬飲んで寝ます。

20170809_073838_p1010900 朝ご飯です。とにかくボリュームを抑えてくれるようにお願いしました。それでこの朝ご飯です。汁は、昨日刺身にしたオコゼのアラでとったあら汁。じんわり美味い。

 さて今日は、一度呉市に戻って、海自の艦艇やら潜水艦やらがすぐそばで観られるという、港の公園「アレイからすこじま」に行ったあと、尾道に向かいます。そして飯。尾道の飯と言えば、言うまでもなくアレですわね。

 さて「アレイからすこじま」をさっくりと。海上自衛隊の敷地に面した海沿いの公園です。ゆえに、目の前に潜水艦が。文字通り手を伸ばせばそこに、ってほどの距離に潜水艦が並んでいます。この日は4隻かな。それにいろいろな艦艇も。こんな場所は他にはないでしょうね。

20170809_103545_p1010920 昨日行ったたんぽぽのお姉さんが、潜水艦が普通に洋上航行しているのを見て育った、と行ってましたからねえ。さすが「この世界の片隅で」の舞台となった町であります。満足しました。

さて尾道に行きましょう。

しばらく怒涛の更新を目指します。できるかな。なんせ忘れっぽいからね。

2017年8月17日 (木)

広島からしまなみ海道を渡って四国を巡る① 広島のお好み焼きを堪能した

旅行の話です。ダラダラですよ、と。

 さて、夏の旅行をどうしようか、と考え始めたのは冬のことでした。海外も含めていろいろ候補を挙げたんですが、テーマが見えないと計画も具体的に詰められないですよね。テーマがなくて、ただ観光地を回っても、「ほうほう、なるほど。じゃあ次行こうか」で終わることになってしまいます。何をするか、が大切なんですよ、と。

 で。ふと頭に浮かんだのが、呉に行って潜水艦の中に入ってみたい、ということでした。どっかで見たんですよね。呉に海上自衛隊の展示施設があって、実際に使われていた潜水艦を展示している、と。よし、じゃあ呉のかつての軍港も見てこよう。となると、瀬戸内海、四国も含めて、まだ行ったことのない地域を、とね。あとは奥さまがいろいろと肉付けをしてくれました。

 というわけで、広島、四国旅をスタートします。

20170810_184138_p1020059 まず広島までは飛行機で、そこからはレンタカーを借りることにしました。車はスバル指定です。スバルファンと言うより、アイサイト信奉者です。最近は他社の自動ブレーキもかなり良くなってきたらしいですがね、実績が違う。人の車を借りるならなおさら、安全第一であります。今回借りることができたのは、レヴォーグ。私が今乗っているフォレスターよりもアイサイトのバージョンが新しい。Ver.3というやつですな。車速65km以上で、道路の中央を維持する運転補助機能も付いているらしい。この辺りを試したい、ということもありました。そろそろフォレスターも乗り換えの時期に来てますから、アイサイトの進化ぶりを確かめたい、と思ったのです。

 アイサイトの運転支援機能、車速追従機能。私の現行フォレスターA型にも付いてますが、これはすごくいい。高速道路では、アクセルブレーキに一切触れることなく巡航してくれます。それがどれだけ疲労軽減に貢献するか、実際に長距離に乗るとてきめんです。最近、1人で松本市辺りまでヒルクライムの練習に行ったりしますが、それってこの機能があるおかげです。問題はひとつ。フォレスターA型のアイサイトでは、渋滞に対応できません。完全に停止すると、追従機能が解除されてしまいます。

 レヴォーグのVer.3.0だと、ここもカバーします。渋滞で完全停止後、電子式のパーキングブレーキが作動、渋滞が動き出した段階で、軽くアクセル踏むとまた追従を始めます。自動で追従を始めてくれるともっといいんですが。これって状況に寄って変わりうる条件なので、しかたがないかもしれません。

20170811_084035_p1020090 レーンを保持し続けるアクティブレーン機能、これはいまいち。完全には信用しきれませんでした。まずVer3.0の場合、この機能が働くのが65km/h以上という条件があります。車の流れが一時的に遅くなった場合、混雑してるようなときに、頻繁に解除されてしまうんです。おまけに、レーンの認識が今ひとつ甘くて、白線が消えかかってるような状況だと解除。合流地点などで白線を書いてない状況でも解除、それらに加えて、ときどきレーンを見失う場合があって、完全には信頼できないんですね。うむう。

 もちろんハンドルから手を離して任せるようなことはできない仕組みになっているので、手を添えつつ任せているという状態なんですけどね。このステアリング補助の感覚は、多くの場合不自然さはあまり感じない。緩やかなカーブを走っているときに効く補助の感覚は、例えば直進のレーンで特にハンドルに力を入れずに添えているだけで直進し続けているような、そんな感覚です。

 ところがたまにいつの間にか解除されていて、道路の脇に寄りすぎて慌てる、という感じでした。この辺りの精度が、次のアイサイトではどう改良されてくるのか、興味があります。とはいえ、やはりアイサイトは相当に便利だし楽です。次期フォレスターの発表が待ち遠しいですなあ。

 というわけで。快適なレヴォーグに乗りつつ、広島空港のニッポンレンタカーから出発しております。

 まずは飯だろう。と。今回、時間的な都合で広島市には寄りません。呉に直行しますが、まあここまできたらやはり広島風お好み焼きだろう、と。夜は夜で魚を食う予定なので、ここはやはり広島風お好み焼きで。

 今更の話ではありますが、お好み焼きには大阪などで食われるお好み焼きと広島を発祥とするお好み焼きがあります。広島の方にとっては「広島風」という言葉を付けること自体に違和感があるというのを聞いたことがあるようなないような。しかし、私は元関西人なので、お好み焼きと言えば大阪風であったわけです。広島風? キャベツが青臭いんじゃねえの、どう考えても一体感がねえでしょう。そばが乗る? それってモダン焼きと違うん? などともやもやしたものが長年あったわけですよ。あえて「広島風」を食う意味がわからん、と。

 しかしね、ここまで来たら地域の名物を食わんわけにはいかんだろう、第一、食ってもいないものを批判し続けるのはどうなんだ、と。食おう。食いましょう。

 さて、店を探します。異論もあるでしょうがとりあえず食べログ検索。てか、食べ物のキーワードを入れたら、まず食べログが出てきますよね。ただ、今回呉市のお好み焼き屋さんを見ていたら、どうもねえ。なんか違うなあ。って感が。つうのはですね。いわゆる人気店なんですが、人工的なお店が並んでる気がするんですね。人工的ってのも変な表現ですが。言わば作られた名物店、みたいな感じ。

 お好み焼きみたいな昭和の時代から庶民のおやつ的に食われているものは、むしろこういうお洒落な店の、お洒落なメニューではないんでないか、とそういう気がしたわけです。そこで同じ検索でも、個人のブログを頼ります。検察ページではかなり後ろの方です。たまたま見つけたブログの中で、なんとなく選んだ一店「たんぽぽ 広店」。食べログにもありました。評価3.05。食べログの評価では他にも3.5の店とかゴロゴロしてます。が、ね。食べログの評価、気にしすぎるのはよくねえと、この頃思います。

 行列もそうなんですけどね。1時間待つ行列店と並ばないで入れるお店、1時間並ぶほど旨いのか、ってことです。この辺りの話は、たぶんまたあとですると思います。だからどうだってことではねえです。

_000_1520170808_125003_p1010829 たんぽぽですが。とっても見つけにくい場所にある、見つけにくい店構えの小さな店です。ナビを頼りに車で走って、2回通り過ぎたってくらい目立たない。完全に町の中に埋没してます。お店に入ると、客は誰もいない。ウチよりは若いお姉さんが一人でやってます。メニューもとってもシンプル。たぶん呉や広島でも人気店ではいろんなメニューが並んでいるはずですが、ここのお好み焼きは「肉天そば」と「肉天うどん」の2種類のみ。チーズだの海老だの、そういうチャラく値段を上げるようなものは置いてありません。ご近所さんが普通に食ってるお店です。これだよこれ。地域の食ってのはなあ。と思いつつ、お姉さんに写真を撮る許可をもらいます。お姉さんの手元を撮りつつ、雑談をする。広島の方言を聞きつつ、作り方などを聞いたりする。これだよなあ。

 評価3.05と評価3.9のお店を比べる。評価3.9ともなれば超繁盛店です。ひょっとしたら30分や1時間は待つかもしれません。お店の人もアルバイトのお姉ちゃんが慌ただしく運んでくれるわけです。そりゃあ旨いでしょう。しかしね、3.05と比べて25%以上も旨さや楽しさが変わるのか、って話なんですよ。むしろ、この小さなお店で、お姉さん一人でやってる手元を見ながら、汗をかきつつ、お好み焼きが食える。これは点数には現れん楽しさです。

20170808_125243_p1010830 さて。「広島風」お好み焼きですが。旨いね。美味いです。キャベツの青臭さだとか歯応えとか、そういうお好み焼きを邪魔するのではないかと危惧したものは一切ないです。むしろ一体感。一体感でありますよ。クレープ上に敷いた薄皮の上にキャベツを載せる。具材を乗せたあと、ほんの少量の生地を加え、卵を載せる。そして返す。周りにこぼれるキャベツを寄せ集め形を整え、蒸していく。この蒸す工程が徹底されているおかげで、キャベツがどろりと溶けるような柔らかさになっていく。その上で、たんぽぽでは生地をしっかり押さえ込み、薄い生地をキャベツと一体化させていく。関西風では決してやってはいけないという押さえ込み。これがどろりとした生地を作っているのであります。

 ちなみにたんぽぽのお姉さん曰く、押さえるか押さえないかは店のレシピによるそうであります。

20170808_130627_p1010834 そしてできあがった「肉天そば」と「肉天うどん」。見た目はソースにまみれ、全く変わりませんので、写真の一枚は割愛します。たぶんこれは肉天そば。違いは中に入れる麺がそばかうどんかの違いだそうな。どっちが広島風ということではなくて、ただの好みだそうです。しかし、味わいは全く異なります。そばの方が歯応えがあり、香ばしい。うどんはもっちりとしています。しかし、美味い。ソースの香り、キャベツの甘さ、麺の食感、いろんなものが一体となって、ああビールが欲しい。

 広島風お好み焼きたんぽぽ広店。たぶん呉で一番美味しいお好み焼き屋さんではない。そもそもお好み焼きというのは、どこが一番かを競うようなものではない。テレビに映る広島カープの試合を見ながら、一日の労働を癒やす。ああ美味かった、と。それでいいではありませんか。

 広島風お好み焼きは美味い。

2017年5月16日 (火)

ハルヒル試走と群馬飯と

20170504_122539_p1010481_2 なんだかわけのわからん記事になりそうな。このところ当ブログへのアクセスがぐんぐんと減っております。もともとチャラい記事ばかり書いておりますが、更に自転車ネタが増えて、ガチの自転車の理の皆さんからすれば愚にもつかんことばかりだし、自転車に興味のない方からすると、まさに愚の骨頂。そりゃあねえ。ま、しょうがない。書きたいことを書く。そゆことで。

 で、前回の記事にちょこっと書きましたが、キャンプのついでに、ハルヒル試走に行ってきました。ちなみにこれも奥様の配慮であります。ハルヒルに近いキャンプ場の設定をしてくれましたんでな。と言っても小一時間ほど移動にかかります。

 まずはハルヒル前泊する際に使う高崎駅に行きます。ここからハルヒルスタート地点まで、自転車で走ってどのくらい時間がかかるか、疲れるかを調べておきたい。というわけです。結論から言うと、ウォームアップにちょうど良い程度、145km、約40分ほどでスタート地点まで快適に進みます。この程度は走っておいた方がむしろいい。そういう距離です。

 スタート地点まではガーミン君に案内してもらいます。どこを走ったか判りません。スタート地点からのコースもガーミン810J君のナビに案内してもらいます。ハルヒルのホームページにあるコースマップに、ガーミンに読み込ませることのできるデータがあるので、それをガーミンにコピーすれば、完全に案内してくれます。便利ですので、お初の方、ガーミンを持っている方はぜひ。

_000_2 さて。試走スタートは高崎市榛名支所です。朝10時くらいに着くと、これからスタートするのであろう同好のみなさんがたくさん。トイレは榛名支所を開けてくれていて、そこを使うことができます。隣は図書館かな。そっちも使えるみたいですね。ありがたいありがたい。

 そっからの試走スタートなんですがね。まああちこちのブログにコースや写真はたくさんあるので、それをご覧いただければ。敢えて私が声を大にして申し上げたいのは。G.W.中の試走はヤメロ。その一言です。やるなら早朝限定。朝7時くらいまでなら大丈夫かな。10時スタートなんて論外です。

 つうのはですね。G.W.中でしょ。行楽の皆さん、榛名湖とか榛名神社に行きたくて仕方ないわけですよ。なんか知らんですけど、榛名神社大人気なわけですよ。諸君はいったいいつからそんなに信心深くなったんだい、ってくらい駐車場が満杯になって、駐車場待ちの車が道路で大渋滞を作ります。しかも、榛名神社辺り、道路が狭い。自転車が逃げる余地がない場所も少なくないです。路側帯を走って逃げる、なんてのはマナー違反ですが、そんなことでもしなきゃいつになったら抜けられるか見当も付かない。からやむを得ず抜けようとする、でしょ。ところがですね。余地がない。ズルを許さない厳しさ。いや、平地ならまだいいんですよ。坂じゃないですか。普通に走っていてもふらつきそうな坂なわけです。そこをほぼ無余地の道路、右側に車列、左側に溝。ふらつくと死にます。

20170504_110115_p1010473 今回はここで10分以上のロスタイムがあり、タイム計測はできませんでした。榛名神社を過ぎたら楽になるか、というと、実はそうでもない。ようやく車列がなくなって走り出しますが、この辺りから10%を越える坂がずっと続いてます。そこをへろへろと上ろうとしたら、さっきまで渋滞の中でイライラを募らせていたドライバーの皆さんが、やはり余地の少ない片側1車線のすれすれを、エラい勢いで抜いてきます。ほんと怖い。しゃあないから、車途切れるまで歩いちゃいましたよ。ここでまた10分ほども喰らいました。

 数百mも走ると、車の流れが落ち着くので、ヒルクライムに戻ることができました。が。調子崩しまくりですわ。もともと余裕なく走っているので、調子を崩されるとどうにも復帰ができません。渋滞は波があるので、必ず渋滞するというものでもないようですが、

なんかもう。今度来るときはもう少し考えます。

 計測終了地点でも、もはやタイムなどかけらも判らず、渋滞待機を除いてもおそらくは1時間を軽く越え1時間半に近かったのではないか、と想像できる程度。それもねえ、ええかげんですわ。こんなときに限って、手元計測のストップウォッチも止まってやがる。もうええわ。と、へろへろになってます。

20170504_122154_p1010479 ところでハルヒルですが、コースとしては榛名湖まで上がった後、周遊道路を進んだ辺りにゴール地点があるんですね。周遊道路に入る前に坂が終わってるので、あれれ、これ最後はダウンヒル含めたスパート合戦かい、と思いましたが、さすがに運営者の方はお利口であります。坂を登り切った地点が計測終了地点、そこからゴールまでは、パレードランみたいなものです。なるほどね。

 帰り道は、運転苦手な奥さんがゴールまで来てくれていたので、まあ下りはいらんなということで。車に自転車を積んで下山です。ほらね、下りはいらない、なんてあたりがヒルクライマーっぽいでしょ。タイムは気にするな。精神性の問題でありますので。

 あ、いやほんとは上りで苦労した分、下りで快適にってやりたかったんですけどね。奥さんが本当に運転嫌いなんですよ。あまりにイヤそうにしてるので、ここまで来ていただいて、更にそういう贅沢もできないわ、ということで車で下ります。途中また榛名神社で大渋滞がありましたんでね、車で下りて正解です。そゆことにします。さて。飯を食いましょう。

20170503_114550_p1010410 で。今回の群馬キャンプの昼ご飯。まず、群馬と言えばおっきりこみ。うどん、というかほうとうに似た食い物です。ほうとうとの違いはカボチャが入るかどうか、ということみたいですよ。おっきりこみは醤油ベース、ほうとうはみそベースという分け方もあるんですが、地域によってはおっきりこみも味噌味のものがあるようなので。

 で、おっきりこみの伝統のお店ふる里600円。、

美味いか、と言えば、うーん、マズくはない。普通。普通の田舎飯。あったかいのが一番のごちそう、そんなことを言いながら、家族で食う晩ご飯。普通の飯、というかおっきりこみ。そりゃもうしょうがないんですよ。昔からある伝統的な食い物をそのまま出したら、そうなる。今のご時世と違って貧しい時代に作られた、農家の飯ですから。出汁もそんなに凝ってるわけじゃない。具材もありもの、そこにばあちゃんが手打ちで打った平麺を打ち粉がついたまま放り込んで煮込む。味付けと言えば醤油、酒をぶち込むくらい。そういう味です。近年進化してるうどんとかラーメンとか、あるいは蕎麦とかのような手を加えているわけではない。まあだからこその郷土食でしょうね。食っといて損はないですが、あくまでも地域の食であります。しみじみと楽しみましょう。

20170504_141559_p1010482 20170504_145126_p1010486 20170504_145003_p1010484 群馬と言えば、登利平(とりへい)の鳥めし弁当。らしいです。ケンミンショーでやってたので間違いありません。(あまり信用してない)。そういえば昔、なんか食ったことがある。けどもその頃は特に意識せず、弁当の一種だと認識してました。ケンミンショーでは、行事弁当と言えば鳥めし弁当だ、と言ってましたけど、本当スか。

 弁当なんで持ち帰りが基本らしいですが、高崎駅には鳥めしのほか食事もできるレストランがあります。弁当はね。うん、前に食ったけどさ。普通に鳥胸肉の薄切りを醤油砂糖で煮たものが乗った、普通の弁当です。なぜに群馬県でこんなに定着してるのか。ふむ。群馬には何か秘密がありそうです。ちなみにケンミンショーでやってたように、10個、20個と買って帰るお客さん多数でしたわ。

 というわけなので、奥さんは鳥めし定食を食べてましたが、私は唐揚げとチキンカツの鳥合わせ定食1000円。ただね。これ、けっこうなボリュームで、お得感はあります。感覚的には1200円くらいの定食の感じ。微妙にお得感あるでしょ。

20170506_103531_p1010511 20170506_104415_p1010515 で。最後に団子屋伊勢屋坂下店の中華そば。えーっと600円くらいでしたっけ。ラーメン系のメニューは中華そばと大盛り中華そばの二品のみ。というかそもそも団子屋ですよね。手巻き寿司も扱ってる。手巻きと言っても海鮮生ものではなくて、卵焼きとか野沢菜とかそういう感じのです。だから団子屋の寿司。そういう感じ。中華そばも奇をてらわず、いわゆる昔ながらの中華そば。特筆すべきことがないのが、良さ、というか。ああ、褒めてない。いや、いい感じなんです。ちゃんと作った中華そば。じんわり味わえるスープ、麺。旨さを押しつけてこない。並んで食うのはちょっと違いますが、団子買いつつ、中華そば食ってく近所の家族連れ。そういう風景が似合います。

20170505_110205_p1010488 20170505_111554_p1010498 20170505_111441_p1010493 ああっ。大事な店を忘れていました。渋川市のニコニコ亭。とんかつ屋さんです。とんかつ屋なのかな。ソースカツ屋さん。なのかな。小さなお店です。薄くて大きいとんかつを甘辛誰に付け込んだソースカツが売り物のお店。掌より大きいくらいのサイズで、1枚190円。ソースカツどんのお値段は、つまりベースのご飯+ソースカツ×190円っていうシンプルってか、とんでもない設定です。普通は2枚乗せれば十分満足。それで580円。好きなだけカツを増やせます。

私はチキンカツカレーを頼みましたが、これも昔ながらの小麦粉炒めたポークカレーにソースカツ。

近所の高校生が腹いっぱいになりに来る、そういうお店です。持ち帰りができるので、かつ10枚とか20枚とか注文して帰る人多数。登利平といいニコニコ亭といい、そういう文化なのかしら、と思いつつ。群馬、なかなか奥が深くて面白いです。よ?

2017年1月23日 (月)

秩父の温泉に入ってきた 赤谷温泉小鹿荘

20170105_164147_p1010175 正月休みの最後、秩父に行ってきましたあああっ。

 ってほどではない。秩父。ほぼ地元。ロードバイクで行くこともあるし、MT-07で行くこともある。もちろん車で行くこともある。我が家からせいぜい2時間。西武秩父鉄道でも、秩父のちょいと手前、芦ヶ久保、横瀬あたりは山歩きに行くときにちょいちょい使います。ほぼ近所。わざわざ泊まりに行くところでもない。

 なんですけどね。温泉宿に行くって場合は、ウチからの距離は実は問題ではないのです。まあ確かに観光地に行くってのはアリですよ。例えば草津とか、例えば伊東とか。ひょっとしたら湯布院とか。そういうところに行くこと自体が目的ってのは、ありです。湯布院…。行ってみてえなあ。

 しかしですね。温泉宿って、行った先で身をもてあますってこと、ないですか。宿に入るじゃないですか。仕事で行くわけではないので、夜遅くに宿に入るって選択肢はない。くつろぐのが目的ですからね、早めに宿に入りたい。しかし。しかしですよ。早めに宿に入って、さあくつろごう、と思ったとき、はたと気がつくわけです。くつろぐって何よ、と。

 だいたいの温泉旅館は、まあ和室ですわ。ベッドが置いてあっても、まあ和室ですわ。そうでないと温泉ホテルになってしまいます。いや温泉ホテルでも似たようなもんですが。そこで、何ができるか、何をするかですよ。本来的には、くつろぐためには何かをしようと考えるのではなく、何もしない。これが正解です。しかしですな。哀しいかな仕事人間である我々は、何もしなくてもいい、というと身をもてあますのです。これがキャンプなら晩ご飯の準備をするとか焚き火をするとか、酒を飲むとかすればいい。しかしね。温泉旅館でしょ。まずどこに座るかです。

 座椅子。これがねえ。あれ、くつろげますか。座りやすいですか。座椅子って長く座ってると、尻が痛くなってくる。ふむ。寝転んじゃえ。ってと、畳。畳って、もうウチにないですからね。畳の部屋でどう寝ればいいのか、わかんない。肘を立てても痛いし、仰向けになって寝るって話でもないし。どうすればいいの、ってことですよ。

 そこで、風呂だ。風呂に行こう。となるわけですが、これがまた以外と時間がかからない。日帰り温泉に行く場合は、大抵サウナがあるところを選ぶので、サウナを行ったり来たりしてると1時間以上はあっという間に経ってしまいます。が。せいぜい露天風呂があるだけの温泉となると、1時間も浸かってはいられませんね。30分もあれば堪能します。さて何をしようか、と。

 テレビを付けたりするのですが、ウチはけっこうAV関係にお金をかける趣味もあるので、大抵の旅館やホテルにはウチで見るより環境のいいTVはないです。録画された番組もないですし、AmazonPrimeも観られません。さて、何を見るんだ、と。

 そこで、持ち込んだiPadにダウンロードしたコミックを読んだり、途中の本屋さんで買った雑誌を読んだりして過ごすことになりますが、そこでまた思うわけですよ。なぜわざわざここまできて、ケツの痛い座椅子に座って、ウチから持ち込んだ雑誌を読まねばならんのか、と。

 もうこうなると、温泉旅行なんか全否定でありますね。

 さて。さてと続けるんかい、という話なんですが。実際行ったんだから、続けましょう。こういったことを判っていて、行っている、ということですよ、と。

1 赤谷温泉小鹿荘。秩父はちょろちょろと行くんですが、ここは知らない。なぜ知らないところに行くかというと、奥様プレゼンツだからであります。その時点で、ある程度サレオツな旅館でありましょう。奥様はけっこうこういう下調べが上手い。私などは、途中で面倒くさくなって、まあここでいいやとやってしまい後悔するタイプですが、奥様の下調べは抜かりがない。行きましょう。秩父はうちから国道299を浸かっていくこともできますし、関越花園インターから向かうこともできます。ここは旅行気分を盛り上げるために、関越で。花園ICからおよそ50分の行程であります。

 はい、そうしますと、普段と違う秩父の風景が広がってまいります。秩父というか、普段はそこにいたる奥武蔵のあたりをちょろちょろしてますんで、風景のイメージとしては日当たりの余り良くない山間の村が浮かぶんですが、実際の秩父は山を抜けた盆地にありますので、以外と見晴らしが良い。赤谷温泉のある辺りも、日当たりのいい山間の山村です。

 道脇に立つ洒落た、というか古民家風のこぎれいな旅館です。他に温泉宿が並んでいるわけではありません。ほんとうにポツンと、温泉宿があるわけです。しかも結構大きくて立派です。温泉宿って、いつも思うんですけど、よくこんなところで商売やってけんなあ、って。ありません? 周りに観光施設があるわけでなし、ほんとうに宿だけです。後は畑、田んぼ、民家、ですかね。

 うーん、これって民宿レベルかも、と思いつつ中に入ります。ロビー自体は小さいけれども小綺麗で、隣接して広めの休憩室があります。ロビーとの間に仕切りがありますが、それがなければなかなかの広いロビーになりますね。ふむ。民宿レベルをだいぶ上回っております。ほうほう。

 お部屋は本館二階。二階建ての建物の二階です。入り口のすぐ脇にトイレがある作りが多いですが、ここは奥、窓際の角を区切ってトイレを作るという、ちょっと変わった構造。その分少し窓が狭くなってると思いますが、このお部屋自体は窓の外に隣家があるので、あまり窓を開けたい感じでもない。奥さんは、入り口近くにトイレがあるのは好きではないとのことで、奥様的には満足な仕様のようです。

2 と、いうことで。くつろぎます。うーん、やっぱりすることねえなあ。ということはお風呂ですな。内風呂と露天風呂、泉質はアルカリ泉+メタケイ酸+メタホウ酸。よくわからん。温泉にはよく行きますが、温泉好きというわけではないのです。風呂好き、でもないんだけどね。だらだら過ごすのが好き、です。ですからあ。お湯がいいとか悪いとかは一切わかりません。普通にいい湯です。こぢんまりとしてますが、小さすぎず、大きすぎず、です。

 まあ、赤谷温泉、悪くないけど、観光の目玉があるわけでなし、風呂も悪くはないけど特筆するモノがあるわけでナシ。ねえねえ、ここのウリはなんなの、と奥様に尋ねましたら、食事かな、と。ほうほう。それは楽しみです。

 というわけで晩ご飯。旅館の食事は、昔はお部屋でというのが多かったですが、手間と人件費の問題でしょうな、この頃は広間で食事をするところが多いです。ま、それは良し悪しでね。良しの部分で言うと、プライベート感ですかね、落ち着いて食事ができる。悪しの部分で言うと、寝る部屋でご飯食べると片付かないってか。とにかくお食事に向かいます。

20170104_175959_p1010155 ほうほう。こちら。お部屋の中に二つ席が設けてあります。なるほど、もう一組とご一緒するのね。ってか、そうじゃねえよ。部屋の中に、囲炉裏があります。炭が赤くなってます。囲炉裏を囲むように、というのかな、90度の辺にそって2つの席。テーブルはなくお膳がそれぞれの席の横に設けられてます。なるほど囲炉裏端で食べる晩ご飯か。なるほど、これはウリですね。いろり会席と言うようです。

 メニューも地のものが中心で、じんわりと美味い。よくある温泉宿の晩ご飯、冷えたエビの天ぷら、小さな陶板焼き、ドリップが出てしまったマグロの刺身、ってものとは一線を画してます。地味にちゃんと美味いご飯、という感じですな。ちなみにここ、とてもボリュームがあるらしいんですが、今回奥様が選んだプラン「美味少量」だったかな、そういうプランらしく、あまり大食いしたくないウチとしては、ちょうどよい量でした。それでも、おひつに入ってくるたくさんのご飯は食べきれませんけどね。

 お部屋の方に戻りますと、隣の部屋のテレビの音が聞こえます。これはちょっと減点。民宿かよって突っ込みます。朝ご飯も、じんわりと美味い系です。確かにご飯は美味しいなあ。

20170105_101412_p1010171 これといって何もない秩父の山村にある赤谷温泉、やはり何もなくて身をもてあます、というのがいいのでしょうなあ。することがないと、よく眠れます。10時間くらい、寝てしまいましたよ。朝風呂の後は、近所のお寺さんに初詣をして、秩父市内でお昼ご飯。何しろまっすぐ帰ったら、昼前にはウチに着いちゃいますからね。どこで飯を食おうかなあ、と。



3_3 秩父と言えばわらじカツ丼。そして最近ではみそ豚丼です。というわけで、見晴らしのいい丘の上に立つ秩父炭火焼きちんばたのみそ豚丼とわらじカツ丼。どちらも900円。みそカツ丼は炭火で焼かれた豚肉が香ばしく、脂の旨みが際立ちます。わらじカツ丼は細かい衣がさっくりと揚がり、あっさりとした醤油ダレで、軽くサクサク進みます。

 まあね。ウチから言うと近所なんですけどね。まあね、こういうのでいいのかもしんないですよ。

2016年8月26日 (金)

タイに行った⑲ タイで釈放 また逢う日まで

20160805_073259_20160805_073259 あ、とりあえず写真があんまりないので、記事と関係ない写真が載ってます。思い出を振り返るぅ~。みたいな。的な。感じの。

で、ですね。お姉さんがバゲッジがどうたら言ってるわけですが、正直よくわからん。とにかくついてきてと言ってるのはわかる。ふむう。行くしかないわね。もう二組呼ばれてましたが、とりあえず先行します。で。乗客を運ぶトローリーバス的なものにのって、ちょっと離れた場所にある荷物積み込み場所まで行きます。

 どうやら、スーツケースを開けろと言ってる様子。あああ。アレか。そう言えば、あれ、使わなかったから忘れてたな。予備バッテリー。アレかなあ。

20160805_181314_20160805_181314 で。係員のお兄さんの言う通り、指定されたバッグを開けると、そこには案の定、予備のリチウムイオンバッテリーが。いや、小さいんですよ。よくこんなもん見つけるなってくらい。機材組み込みのバッテリと変わんないくらい小さい。でも、これだったみたい。チェックして、バッグに入れるように言われました。いや、失敬失敬。ご迷惑をおかけしました。

 ということで、無事釈放されました。日本に帰ってきてからの新聞記事で、スマホのバッテリーが飛行機の中で火を噴いたという情報があり。やっぱりバッテリー怖いのね。と。いかんいかん。

 さて。帰りの便はタイ国際航空。これはトランジットを考えてのことです。えーっと。乗り換えのことですね。トランジット。乗り換えってどうやってやるんスか。えっと。ってくらい不安です。なにしろ、世間様にとっては普通のことかもしれませんが、たまにしか海外に行かない人間は迷いますよねえ。つか、まず知らないんだもの。

20160731_160342_p1000137 そこで、いつものように中途半端なうんちくを傾けます。中途半端ってのがね、いいんですよ。完璧を求めると、複雑になりすぎるから、ほー、と思う程度の説明にしたほうが。たぶん。そう思おう。

 乗り換える場合は、いくつかのパターンがあります。まず、国内線→国際線。これ今回の帰りのパターン。国際線→国内線、これ来た時のパターン。いずれにしても、いったん空港の外に出るくらい時間がある場合は、乗り換えと言っても別々の飛行機に乗るだけなんで、そりゃ考えることもない。問題は、空港の外に出ない場合。この時に、荷物はどうなるのかとか、自分は空港内でどう過ごせるのかという問題が出てきます。

20160802_091050_p1000339 まず荷物なんですけど。サムイ空港で飛行機に積んだ荷物は、スワンナプーム空港で降ろされ、次の飛行機に積まれて、成田空港に行く。本当に? そこなんですよ。一般的に続きで航空券を買っている場合は、行くはずです。航空会社が荷物に付けるタグに、次に乗る便、最終の空港が記載されているので、それにそって荷物は次の航空会社に引き継がれます。一般的に。

関係ない写真、終わり。どこの写真かわかんねえですよね。私にはわかる。ブログは外部記憶。なので、いいことにします。へへへ。

で。以前、ハワイ島に行ったときに、この時は確かJALからハワイアンエアに乗り継いだんですけどね。成田→オアフ島ホノルル国際空港→ハワイ島ヒロ空港。このラインで、ロストバゲッジ。要するに荷物が届きませんでした。係員に聞くとカウアイ島に行ってしまった、ということで。荷物は夜にホテルに届けられましたが、泡食いましたよねえ。引継ぎの時に行き先を間違えた例です。この時は、空港から近いヒロの街にホテルを取っていたので大きな問題になりませんでしたが、これが下りてから車で200㎞移動する予定だったりすると、ぞっとしますね。

 別の時、確か違う旅行で、カウアイ島からの帰り道ですが。カウアイ島リフエ空港→ホノルル国際空港→成田空港で、ホノルルに降りたとき、荷物を自分でピックアップして成田行きの便に乗せるように言われました。これもねえ、泡食いました。いったん外に出た後、国内線の荷物引き取り(バッゲジクレイム)を探し、やっと荷物を確保して次のチェックインカウンターに向かう、と。英語わからんから泣きそうになりますね。

 基本は、自動で引き継がれます。ただし例外がある、と。そうしますと、国際線と国内線は同じ航空会社にまとめたほうが、トラブルの時に窓口が一元化されるだろう、と。いうことで、今回、帰りの便はタイ国際航空でまとめておいたわけです。

 まあ、そこまで心配することもないんでしょうが、気になる場合は手を打っておいたほうが後悔が少ない、と。手を打ったうえでトラブルが起きたなら、諦めて対処するだけであります。気にならない方は、気にしなくてもいんです。今回は何事も起こりませんでしたので、サムイ島で積んだ荷物は無事、成田まで一緒に戻ってきましたよ。

 さて。荷物は預けた。では。自分の身の振り方を考えましょう。サムイ空港はとにかく小さな空港ですので、売店もろくにない。それでも、ここから出国する人もたくさんいるので、搭乗口の前にきれいなブティック街があります。とは言っても、数も少ないし、扱ってる商品も限られている。高いものばかり売ってる感じで、あまり入りやすくないし、入っても楽しくない。ボーディングゲート前の待合室で、バンコクエアウェイズの乗客向けのソフトドリンクと軽食で時間をつぶします。

 スワンナプーム国際空港では、降りた先で、バンコク市内に向かう人と国際線に乗り継ぐ人で行き先が別れます。別れる場所で、再度パスポートチェックを受けます。もう出国審査はサムイで済ませてますので、見せるだけですが、このゲートを通ると国際線、つまり国外ということになります。成田と同じように、ここからは免税店が立ち並んでいるはずですので、お買い物自由自在です。

 が、ね。スワンナプーム国際空港も相当広いんです。ボーディングゲートを探すのだって一苦労。そこからあちこち移動してショッピングってな相当根性がいります。だいたいねえ、買い物興味ないしねえ。正確に言うと、空港で買えるようなおしゃれなものに興味がない、と言うべきですが。自転車用のジャージを売ってるとか、オートバイ用のヘルメット売ってるとか言うなら、見に行きますけどね。ないですからね、そういうもんは。

 となると、プライオリティパスのラウンジです。しかし、スワンナプーム国際空港のどこにラウンジがあるのかと。プライオリティパスが配布する小冊子には、世界中の空港のラウンジの場所が載っていますが、小冊子というにはかなり分厚くて持ち歩くのがいや。かつ、小さな文字の英語で書いてあり、読むのもいや。そこで。プラチナコンシェルジュデスクです。

 SIMフリー端末にぶち込んだ現地SIMを使って、デスクに電話をしますと、日本のコンシェルジュが対応してくれます。今、なんちゃらゲートのそばにいるんですが、近くのラウンジを教えてくださいってえと、BブロックとCブロックにありますよ、と教えてくれます。

20160806_191607_20160806_19160720160806_195124_20160806_19512420160806_211404_20160806_211404 そして、スワンナプーム国際空港のラウンジ。Cブロックにあるほうです。中はこんなん。ここの軽食は、クロワッサンやサンドイッチなどのほかにパスタもあり、十分ですな。電源も無料Wi-Fiも使えますし、PCなくてもインターネットコーナーなどもあり、優雅に過ごせます。時間帯によってはやや混雑しますが、みんな順次飛行機に乗っていくので、ボーディングゲートほどではないです。ボーディングゲートの待合室は、同じ便に乗る人が集まるので、混雑する一方ですからね。

 ここで、タイ最後のスコールが来まして、飛行機は30分ほど遅れました。雷もなってましたので、仕方ないです。で。飛行機に乗り込みます。

 座席なんですけどね。やはり広め。国内線に比べるとですが。しかもラッキーなことに3人掛けの通路側2席をとったんですが、最後の窓側1席が空きました。3席を2人で使えるので、更にゆったり。まあ、そうでなくても、長時間飛行の場合は、絶対に通路側を取ったほうがいいですよね。窓から見る風景は捨てがたいですが、飛んでる間は空しか見えない。しかも夜間フライトの場合は、それすら見えないですからね。行きたいときにトイレに行ける自由に比べたら、窓の風景はたいしたことないです。

 飛行機が飛んだのが11時過ぎ。もうね一刻も早く寝たくてね。耳栓、アイマスクとハルシオン1錠。これで朝5時までぐっすりですよ。と言っても、途中で時差の調整があったから、実質は3時間くらいしか眠れないんですけどね。

 成田に降りたら、イミグレーションで面通ししましてね、それが終わればバゲッジクレイムで荷物を受け取り、で。無線ルーターのイモトのWi-Fiを返却します。ついでに、スーツケースは送ります。これもMUFGプラチナカードの良いところで、二人分のスーツケースが無料です。スーツケース1個の送料が2,000円くらいしますから、二人で4,000円。海外保険二人で1万円、そしてラウンジの使用料。困ったときのコンシェルジュサービス。そう考えると、やっぱりMUFGプラチナ、かなり使い勝手のいいカードです。海外旅行を年に一度でもするなら、ですけどね。

 今回の旅行で役立ったもの、イモトのWi-FiSIMフリースマホと現地SIMiPadMUFGプラチナカード、ですな。

 海外旅行ってねえ、しばらく行ってないとほんとうに億劫で、歳も取ったし、そろそろ潮時かなあなんて行く前は思ったんですけどね。行ってみるとやっぱり面白い。団体ツアーで回っているわけではないので、観光地を巡る効率は悪いです。観光地を見ててもそれが何かわかんなかったりします。ただ、そんな旅行でも、後からわかるいろんなことがあるんですね。地球の歩き方に書いてあったのは、こういうことだったのか、とかね。後からすとんと落ちる。目が開く、ってのかな。

20160815_154321_p1000428 人間って、やっぱり新しいことを体験していくことが嬉しいんですよ。自分が拡張される感覚。たぶんそゆことです。

 さて、と。んじゃあ次どこに行くかなあ。ま、何年後になるかわからんですけどね。

タイ旅行シリーズ、おしまいであります。ブログ更新もしばらく休むと思うんですがね...。たぶん...。たぶんね。

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